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野球少年だった僕は、故野村監督の本はたくさん読みました。
その中でも特に好きなフレーズ『無形の力』について考えたいと思います。

もちろん、野球の話ではありますが、
野球以外にも通じるものがあると思いますので、是非お付き合いください。


話題としてちょっと出遅れてしまいましたが(笑)
今年の日本シリーズは、野球ファンなら誰もが歴代の名勝負と評価するような素晴らしい戦いだったんじゃないでしょうか。

僕は、全部は見れませんでしたが、連夜のシリアスな熱戦を見ていました。

野球のレベルが高い。。。
スゴかったですよ、マジで。

特に面白かったのが、一球ごとの駆け引きですね。
投げる方も打つ方も、そうきたかと唸る場面が多くみられました。しかもそれが勝負所で。
パワーやスピードというよりは、
『感性や心での対決』というような感覚がしました。
まさに野球の醍醐味ですよね!

連夜の熱戦は、スワローズが延長戦の末、優勝したようです。(これが見れなかったのは残念、、、)

野村イズムを学んだ高津監督率いるスワローズが
接戦の末、また逆転の末に、勝利を納める様を見て、
故野村監督の『無形の力』のことを思い出しました。


『無形の力』とは、
数字や眼に見えて表現できるものではない力のことです。

打率、防御率、打点、ホームラン数、盗塁数、脱三振数など、プロ野球で重視される数字に表れるような力のことではありません。

また身長が高い、手足が長い、筋力がある、足が速いといったような、見てとれるものではありません。

野村監督は具体例として、
分析・観察・洞察・判断・決断・記憶などがあるとしています。

こうした力は、磨けば磨くほど研ぎ澄まされ、もちろん、筋力の衰える全盛期を過ぎてからでも、ますます身につけられるものです。


それ以外にも、
エースの風格、
四番打者の存在感、
キャプテンシーや、ムードメーカーなどもこれにあたるでしょう。

頭を使って勝つ野球ももちろんこれでしょうし、
勝ちを呼び寄せることができる『不思議なチカラ』のことを最終的には言いたかったのではないかと思います。

優勝請負人と呼ばれてきた選手も何人かいますが、
そうした、勝ちを掴める存在、
そうした人の影響を受けて、
チーム全体が向上心をもてたり、一丸となっていける選手の存在を重宝したことと思います。

高津監督も著書で、こうしたチームの『文化』のことを書いていました。


不思議と
『勝ち』を呼び込む・掴み取る力
周りに人が集まってくる力
「何だか出来そう!」と思わせる力
一緒にいると安心する力


そんな『無形の力』はあると思います。

野村監督は常々、選手たちに、こうした無形の力を身につけて、強いチーム、強い人間になれと鼓舞していたそうです。


晴れ男とか、運が良いとかも、これのひとつなのかもしれませんね。

そう簡単に会得できる力ではないのは承知ですが、
そうした力を身につけようと、意識して努力することが大切ですよね。

また、そうした力を感じた人から、何かを得るように吸収したいものですね。

その無形の力が何なのか、どんな事が根底にあるのか、具現化していきたいですね。
暗黙知の具現化とも言いましょうか。

もしかしたら、こうしたアウトプットも、それに近づく一歩なのかもしれませんね。


『無形の力』

感動する日本シリーズを目の当たりにして、
意識して過ごしていきたいと、改めて教えられました。

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