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『群衆雪崩』の恐怖〜自分の命を守るには〜

ハローウィン×脱コロナのなか、
様々な要因が重なり、
韓国で、絶対に起きてはならない事故が起こりました。

150人以上の人が、楽しい一夜が一変して、突然に命を失ってしまいました・・・。

隣りの国の痛ましい報道を見聞きし、言葉を失っています。

冒頭の写真は、ネット検索しTBSのページから引用させていただきました。
韓国ソウルの群集事故 “群集雪崩”の恐怖と“安全対策”に不備の声 身を守るために私たちができることは? | TBS NEWS DIG


既に各種報道がされていますが、この『群衆雪崩』についてぼくが知る限りのことをアウトプットしてみます。
警備などの専門家ではありませんが、逆に素人目線での記事ですので、ぼくなりの目線で書いてみます。
ちなみに、ぼくも一応、お祭りの自主警備の研修を受けさせていただき、このことを学んだことがあります。

『安全』に携わる人、
イベントの企画・実行に携わる人には、ぜひご覧になっていただきたいです。

もちろん、
一人ひとりが、こうした知識を得ることで防ぐことができると思います。
群衆雪崩の恐ろしいところは、いつ自分がこの中に巻き込まれるか分からないということです。
更には、巻き込まれた自分自身も被害の拡大の一因になってしまうということです。


①人の流れ

日本国内でも、平成13年に明石市での花火大会で、同様に群衆雪崩により、大勢の命が
失われたのを覚えてらっしゃる人も多いと思います。

明石花火大会歩道橋事故 - Wikipedia

これは、花火大会が終了後、駅に向かう歩道橋に一気に人が流れ込みました。
一方で、駅から出てくる人と鉢合わせてしまい、流れが悪くなりました。
そこで群衆雪崩が起きたものです。

将棋倒し、ドミノ倒しという表現も使われました。
人が人の上に折り重なり、身動きが取れなくなる状態です。
倒されるというより、絞り込まれるというような状況だったようです。

今回の韓国の事故も同様に、ハローウィン会場から通りに抜ける道での双方向の流れがぶつかったもののようです。

人が混雑するような会場では、きちんと決められたルートを通ってください。
企画側としては、こうした混雑がないように、色んなニーズでの人の流れを考えなければなりません。


②電話ボックスに10人以上

群衆雪崩による死亡者は、ほとんどが『圧死』です。
押さえ込まれて、圧迫されて、死に至ります。
この恐ろしさは想像もできません。
呼吸困難になります。肺の運動さえできません。

一般的な小さな『電話ボックス』をイメージしてください。
縦1m×横1m、これが1㎡ということです。
この中に、10人以上が入ります。

半径60cmに満たないフラフープのイメージでも良いでしょう。
その中に10人以上が入ります。

こんな過密な状態が起きてしまうと恐怖の群衆雪崩が発生してしまいます。

超満員電車でも、なかなかここまではいきません。
エレベーターでは、ありえないでしょう。定員オーバーになると思います。

明石の死亡事故では、身体の小さな子どもが、その圧力から逃げるために、とっさに手すりの内側のスペースに逃げ込んだそうです。でも、鉄製の手すりは群衆の圧力で曲がり、そこでその子は圧死したそうです・・・


コロナと同じで、
肝心なのは
『密を避けること』です。

逆を言えば、
こんなに、ぎゅうぎゅう詰めにならなければ事故は起きません。

車で言えば、車間距離をとるようなものです。
どんなに混雑する会場でも、人と距離をとりましょう。
自分の前後にスペースをつくっておきましょう。
みんながそう意識することです。

誘導する人は、密にならないように、落ち着いた誘導が必要です。


③押さない

将棋倒しにならない基本でもあります。
『押さない』ということ。

前の人がコケたら、後ろの人もそれにつまづき、将棋倒し、ドミノ倒しが起きます。

火災の時の避難でも『おはしも』を守ると言いますよね。
押さない、走らない、喋らない、戻らないです。

押さないが一番大事です。

「おいおい、早く進めよ」っていう気持ちになります。とても共感します。

でも、押さない!
前の人との距離をとりましょう。

どんどん押し込んでしまうと、自分が加害者にも被害者にもなってしまいます。

自然渋滞が起きるメカニズムと同じですね。
みんなが一定速度で走っていけば、水道の水のように、流れ過ぎてしまうはずなんですが、
焦ったり急いだりするあまり、車間距離を詰めて、ブレーキを踏む。次の人も時間差でブレーキを踏む。この繰り返しで渋滞は発生します。

車はぶつかってはいませんが、『押している』のと同じですね。


④自分の命を守るには

これまでのまとめです。

まずは、コロナと同じです。
密を避ける、人混みを避けるということです。

それぞれ一人ひとりが、慌てずに密を回避すれば、こんな事故は起こりません。

具体的には、前後の人との距離をとること。
もし、後ろから押されてきても、頑張って距離を保ちましょう。

自分が、加害者にも被害者にもならないために、絶対に押さない。ということは守りましょう。



脱コロナでのハローウィン。
皮肉にもそれが要因となってしまいました。
絶対に起きてはならない痛ましい事故が起きてしまいました。

もう二度と起きてはならないように、
企画運営側は当然、リスク回避に努めるようにしましょう。
そして、ぼくたち一人ひとりが、注意できる知識・技術を身に付けましょう。


今日もご覧いただきありがとうございます。


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