イマドキのとても素敵な体育祭(高校)
昨日、雨の去った後の驚くほどガラッと変わっての晴天。
開始時間を遅らせての、息子の高校の体育祭でした。
入学したばかりで、親子とも初めての体育祭でした。
だんだんと日焼けして帰ってくる息子を見て、高校生なのに?体育祭に、そこまで気合い入れて練習するの!?と思っておりましたが、
期待を大きく超える、とても素晴らしい体育祭でした。
そもそも、ぼくも妻も、とてもフリーダムな高校に行っておりましたから(笑)
体育祭なんて無茶苦茶(笑)
徒競走で反対向きに走ったり、騎馬戦や棒倒しは、観客席から参戦者が続出して、両軍の数が合ってなかったり(笑)
高校の運動会って、そのイメージが強かったから、カルチャーショックにも強かったですね!!(笑)
イマドキの教育の現場は大変だと思います。
比較して申し訳ないですが、子ども達もやっぱり、ひ弱になっているのもあると思います。
体力の無さや、気温、日射しにも負けてしまいます。
みんなが体育会系なわけではないでしょうから、全員揃っての体育関係の活動は大変だったりするでしょう。
また、モンスターなペアレンツさんもいっぱいいるでしょう。
種目の内容や、指導方法、そして我が子の役割・・・汗
事故は絶対に起こしてはなりません。
熱中症は絶対に起こしてはなりません。
まぁ大変でしょう。
冒頭で、校長先生とPTA会長さんがご挨拶されていました。
コロナ禍を経て、4年ぶりの『完全復活』での体育祭だと。
とても素晴らしいことです。
先日のPTAの理事会でも言っておられました。
昨年度の3年生が、3年生にして、初めての体育祭を制限があるなかで造ってくれたと。
伝統を守りつつも、新しい、自分達なりの体育祭を造ったんだって。
また、後輩たちが、それを引き継いでいってほしいって。
素晴らしいですよね。
とっても素敵です。
どんな体育祭なのか、とても楽しみにしていました。
生徒たちの入場前、
入場門の向こう側に全校生徒が座って待機しています。
掛け声のもと、一斉に立ち上がります。
そのキビキビとした動きたるや。
「おっ」
目を惹きました。
ブランスバンド部の生徒たちが、入場への演奏を始めました。
いよいよ始まるのか・・・!
何小節の前奏があったでしょう。
ちょっと分からなかったですが、
何の号令も無いのに、全校生徒が同じタイミングで、
『ザッ!ザッ!!』
突然、足踏みを始めました。
そのタイミングは、寸分たがわず、全員が一緒で、
その場の足踏みにも関わらず、
腕は肩の高さまで振り上げられ、
ひざは腰の高さまで上げられて、
規則正しく、姿勢よく前を見つめて、足踏みをしています。
お世辞抜きに、これだけ大勢の人数で、これだけキレイな足踏みは、初めてみました。
公私ともに、「集団行動」に携わってきたぼくとしても、とても恐れ入りました。素晴らしいです。
そのまま入場行進です。
大きなグラウンドを、ゆっくりと一周します。
先ほどの足踏みのとおり、ずっとキビキビと動いています。
ダラダラとした子なんて一人もいません。
入場行進だけで、すんごい疲れると思います。
炎天下の中、倒れる子がいないだろうかと心配になるほどでした。
でも、特に、先頭を歩く3年生たちの眼差しは、とても生き生きとしており、青春の1ページを感じました。
こんな集団行動が将来、何の役に立つの?
無理矢理、やらされて、従うことに何の意味があるの?
そんなイマドキの疑問をもつ生徒や保護者もいるのかもしれません。
でも、その先にある、この美しい、壮大な集団行動の表現があります。
少しキツイかもだけど、みんなで協力し合って、大きなものを実現する。
そんな学びや経験値があるのだろうと思います。
開始から10分たらず、入場行進だけで圧倒されました。
その後、体操の隊形に開いたり戻ったり、応援席への駆け足での移動など、
その動作は洗練されており、
次々とプログラムが展開されるものですから、
間延びはしないし、そのひとつひとつが、凄く見応えがありました。
開始時間を遅らせた関係で、
選抜された生徒のみが参加するような種目はカットされてしまい、全ては見れませんでしたが、
どの種目も、面白くって、また、そのひとつひとつのプログラム展開が、迅速で、円滑で、あっという間に時間が過ぎていきました。
午前中の最後の種目は『応援合戦』です。
有志の応援団で実施するのかと思いきや、
男子は全員参加!!
全員が、学ランにハチマキ姿です。
3つの色に分かれて、3チーム対抗で応援合戦です。
生徒の数も多いし、我が子がどこにいるかなんて分かりません(笑)
演舞や、隊形変換。
列を成しての表現。
正面から見ていたら、更に、とっても美しいんだろうと思います。
こうした演舞なんかも、
得意な子も、不得意な子もいるだろうと思います。
でも、全員参加です。
それでも、どのグループも、すごくまとまっていて、
振付なんか間違ってしまう子は気付きませんでした。
きっと、すごく練習してきているんだろうと思います。
前を見つめ、
腰を落とし、
ひとつひとつの動作を素早く、そして、止め。また素早く。
高校生の男子ともなると、頼もしいですね。
『ハッ!』とか『セイヤッ!』とか、声を出す場面では、声が低くて、カッコイイです。
体育祭の「応援団」って、
「応援団」が一番応援されたりするんだけど、
何だか、とてもカッコ良かったです。
応援されているかは分かりませんが、
力強さとたくましさ、頼もしさを分け与えてもらえたように思います。
我が子の参加する種目がひと通り終わったことと、午後の用件もあったので、ここまでの午前中で引き揚げさせていただきました。
来年は、もっと逞しくなった生徒たちを見つめて、
こちらが力をもらえるように心づもりしておこう。
イマドキの体育祭がどんなものか、
色んな意味で楽しみにしておりました。
ある意味で、期待を裏切られました(笑)
伝統を受け継ぎ、
自分達なりの青春の1ページを刻んでいこうとする姿勢・目線に感銘を受けました。
ご指導くださっている先生方に感謝し、
リードしてくれている3年生たちに感謝します。
ここまでの記事が、すんごく「男まさり」な感じがしたかもしれませんが、
生徒会長、実行委員長、体育委員長、みんな女子生徒でした。
先頭を行進する姿、とってもカッコ良かったです。
この辺をあんまり言うと、
ジェンダー規範の話になっていくから、とやかくは言いませんが。
息子を通わせる保護者のひとりとして、
とても素晴らしい体育祭で、息子もきっと成長する機会になったと思います。
感謝しています。
ちなみに、息子の口からは、練習の過程での、イヤだとか、めんどくさいとか、後ろ向きな発言は一切ありませんでしたので、それも申し添えておきますね。
まぁ、色んな子がいるでしょうからね。ウチの子は、ということだけですが。
息子から、そんな話を聞いてなかったからこそ、
イマドキの、まぁ、帳面消し的な運動会かなと思ったら、こんな感じで驚きました。
という話でした。
今日もご覧いただきありがとうございます。
<1年前の”今日”の記事★>
昨年の今頃は、誘拐予告メールでしたね。
一昨日も、似たようなのがあったとSNSに載っていました。
迷惑ですね。
抜打ちテストでも、子ども達を守れるように考えておきたいです。