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若い世代の投票率向上にはどうしたら良いんだろう?

一昨日、投開票の北九州市議会選挙でした。

公私ともに、ぼくとしては、4年に1度の超ビックイベントです。
この街の「これから」に大きく影響していきます。


北九州市の市議会議員選挙は、いつも国政の影響を大きく受けてきたように感じます。
選挙後の各種報道を見ると、今回も同様の考察が多かったようにも見受けられます。

一方で、北九州市のなかでの今回の大きな関心事は、首長さんと議会の対立構造となっており、今後どうなっていくかが大きな争点だったと思います。

数の論理的には、いわゆる議会与党側はそれほど変化はありませんでした。
少しずつ議席を減らしたところに無所属の方が当選したという感じ。

一方で、首長さんを推す候補者の多くは、その切符を掴むことができませんでした。
選挙後の首長さんの記者会見で、これらの候補者の方のことを問われ
「個々にどういう選挙をしたのかは(候補者と)会ったこともないし、話をしたこともほとんどない」と発言されたと、新聞の紙面を拝読しました。

ちょっとこのご発言は、落選した候補者があまりにかわいそうだなと思いました・・・。(個人的な意見です)


このように国政での揺らぎや、
議会与党と対立した首長さんによる市政運営など、
これまでの流れから大きく変化するかもしれない、というタイミングでの選挙でした。

が!

蓋を開けてみると、過去2番目に低い、低投票率。。。
有権者のちょうど4割ほどです。


数字はありませんが、
ぼくも投票所にいて、投票に来られる方のほとんどが、いわゆる高齢者層でした。
若い人たちは、その人口分布を疑うほど、投票に来られませんでした。

もちろん、期日前投票に行かれている方も多いかもしれませんが。
投票率約40%のうち、約15%ぐらいが期日前でしょうか。



投票は、政治への『参画』ということでしょう。

日本人は諸外国に比べ、
自分がこのまちや時代をつくっている『一員』という、主体的な感性に乏しいと言われます。
何だか分かる気もします。

町内会も任意加入。
あげく、PTAも任意加入化しました。

ぼくを含めて、有権者である若い世代は、こんなような時代感性で生きてきました。


投票は、もちろん、義務ではなく権利です。
つまり、任意に、行っても行かんでも良い。
そういうことです。

自分の1票なんかでは、何にも変わらない。
誰しもがそういう感性はあると思います。
しかしながら、わずかな数票、数十票の差で当落が決まることもありますし、今回もそうしたラインがありました。

投票所では、今から記載していただく投票用紙が1枚の誤差もなく、厳重に管理されています。

500枚ずつ束になって、箱に入れられ、テープで頑丈に封入されています。

投票用紙の1枚1枚は、とっても薄くて、こんな1枚の記載内容では何ら変わらないと思ってしまいますが、
500枚の束になったら、10センチ近い厚みがあります。

ぼくのところの投票所には、3,000枚の投票用紙を準備していましたが、紙袋に入れて搬入すると、それはそれは重たかったです。


今回投票に行かなかった6割の人たちが、いざ投票に行ったら、その情勢はガラッと変わることでしょう。


街頭インタビューで若い世代の方々が回答しています。

「もっと若者向けの街に」
「子育て世代への理解と支援を」
「子ども達にとって住み良いまちに」
「若い世代がもっと働いて稼げるように」
「老害ではなく、若い世代の政治家に頑張ってほしい」

・・・

投票に来る人が、高齢者ばかりだと、
高齢者が望む政局へとなっていき、
相反して、若者向けの施策は衰えていくでしょう。

逆に、若い人たちが、み〜んな投票に行ったなら、絶対に変わるでしょう。

商売に例えるなら、有権者はお客様です。
若い世代のお客さんが増えたなら、商品も若い世代向けになっていきます。


と、
分かってはいても、
変わっていかない・・・。

ん〜・・・。。。


これは、ぼくのつぶやきですが、アイデアです。

これだけ少子高齢化が進んだなら、
子どもも票の1票として、保護者が投票できるようにしたら良いのになぁと思います。

小さなお子さんを抱えて投票に来られている親御さんもいました。
その子の将来のことを日夜思い、過ごされていることと思います。


区単位での選出は、『市政』としては、無くても良いのかなぁと思います。
これだけ情報化社会が進んできています。

ローカルな地域で声が届く、顔が見える関係でないと、市民の意見が市政に届かないということは無いと思います。

区ごとに、市政決定することは実はほとんどないんです。
お祭りの会場などに、政治家さんが顔を出されます。
お祭りのほとんどは、行政とは関わりのないところで運営されています。

地域へ顔を出すことはもちろん大切なのでしょうが、
本庁舎や議会棟で、『市政』への議論をどんどん深めていただきたいですね。


投票済証の活用が、何らかできないかなぁと思っています。

喫茶店でコーヒー一杯サービスとか、ポイント2倍とか、そんな『損得勘定』でのメリットではなく、
もっと、「関わり」を生むようなものができないかなぁ。

投票所の運営で、ぼくの休憩の順番になった時間で、
ぼくもそのまちの有権者でして、ハガキを持って、受付から順に通していただき、投票しました。

休憩が終わり、管理者に戻って、投票数の確認をしたとき、
「さっきの入門さんの投票が、ちょうど700人目でしたよ」と教えていただきました。

ラッキーセブンの、ちょうど700人目!!
おぉ!!なんか、プレゼントはないの!?と冗談を言っていました。

うん、ふざけるなって言われそうだけど、
なんか、そんな流れもあって良いよなぁって思いました。



ぼくができることなんて何も無いですが、
色々と考えていってみたいと思います。

若い世代の投票率が上がるには、
自分達が政治と関わりがある、と感じることなんだろうと思います。
そのためには・・・・。

ん〜。


今日もご覧いただきありがとうございます。
貴重な時間のなか、この記事をご覧くださってありがとうございます。


冒頭のイラストは、島田 あや | イラスト/Canva公式クリエイター|noteさんの作品を使用させていただいています。ありがとうございます。


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