
『気候変動』の時代。わたし達にできることとは・・・?
昨日、北九州市八幡西区のコムシティになる『八幡西区生涯学習総合センター』にて、
市民カレッジ『気象講座』の第4回目を開催しました!!
(第1回目が雪で中止になったので、実質的には3回目ではありますが)
前回の講座の様子はコチラ!!
前回は、気象予報士の齋藤さんと、ぼくの2人で登壇し、
「天気・気象」についてと、
「気候変動」について、考えていきました。
暮らしのなかに、必ずある天気や気象。
ちょっと目線をもったり、上手に情報をキャッチできるようになると、暮らしに彩りが増えたり、暮らしがより便利になったりするかもしれませんね。
そして、この気象状況のなかで、
地球温暖化をはじめとした気候変動・・・。
暮らしに影響してくることが多くなってきました。
大雨、大雪、熱中症。。。
野菜やお米や生態系への影響も出てきましたね。
前回の講座でも、気象の話から、気候変動への危惧へと、皆さんの学びたいニーズが繋がっていっていることを感じました。

そこで、今回は、
『気候変動』、『環境への配慮』について学んでいきたいという設計です!!
ぼくも活動している、北九州ESD協議会の『未来創造委員会』を母体に登壇させていただきました!!

未来創造委員会から、
「BEATLE」の収集車でお馴染みの、西原商事から成田さんはじめ3名の皆さん、
そして北九州市立大学のESDプロモートのリーダーをされていて屋敷さん。
そして、「好きっちゃアカデミー」でも、いつも連携してきた、北九大もったいないプロジェクトの中牟田さんが、
スピーカーとしてご登壇いただきました!!
まず、ぼくから全体の流れの説明と、開催趣旨を伝えさせていただきました。

3団体から、順にプレゼンをしていただき、その都度、皆さんの疑問・質問や、意見交換をしていく運びです。
最初にお話しいただくのは、
北九大ESDプロモートの屋敷さんです。

北九大の「地域創生学群」には、13の実習があって、そのうちのひとつが、このESDプロモート実習です。
「地域に出ていく活動」をテーマに、どの実習もされておりますが、【ESD】を取組んでいくこの実習では、いろんな角度から、『持続可能な社会』を考えて取り組んでおります。
環境問題のみならず、様々なテーマで、参加型の楽しいイベントや講座などを開催されています。
ぼくもこれまで、とっても様々なプロジェクト、イベントでご一緒させていただきました。
一番ガッツリと入らせていただいたのは、このオンラインイベントでしたね。
毎年、学年があがりながら、少しずつメンバーが変わりながらも、大切なものを受け継いできている団体です。
様々な活動をご紹介いただきました。
彼女たちが目指しているビジョンそのものが、とても価値あることだと思います。
それは、色んな機会を創出して、多くの方にESDの視点を得ていただくということです。
そして、そんな普及者に、若者達がなっていくという素晴らしさ。

その後の質疑のなかでも、
つい最近まで高校生だった学生たちが、ESDの普及者になっていくことで、自ら学び、行動していくことで、自分たち自身の気持ちや目線が高まっていくとのことでした。
また、「育成された若者の目線が知りたい」とのご意見もあり、
やっぱり、その後の自分の人生を考えるうえでの視点を得ているとの話でした。
例えば、生活のなかでも、環境のへの配慮をより深く考えるようになったとか、
例えば、就活をするうえでも、「これからの未来づくり」を意識した選択や、そうした付加価値を持つ会社に就職を望むようになっている話をうかがうことができました。
プレイヤーになっていく。
そして、そこから、周りへと波及していく。
そんなエネルギーをもっていることを感じました。
次に、北九大もったいないプロジェクトの中牟田さんにご登壇いただきました。

中牟田さんは、北海道から彗星のごとく、突然変異のように現れた、
もう、すんごいプレイヤーで、
ぼくとしては、北九州から手放したくないんですが、
この春で理系の北九大を卒業、環境保全をテーマとする会社さんに就職することとなりました。
彼女の知識欲はすさまじく、次々とアグレッシブに行動する姿には、ぼくも学ぶことが多々あります。
中牟田さんが1年間の海外留学をする前に書いた記事です。
これからの未来で、ずっと暮らしやすく生きていくために、
考えて考えて、
コンポストの実践や、大学で「畑」などもされています。
物が循環する社会が大切だと改めてメッセージにしてくださいました。
3Rはよく言うんですが、5Rとのことで、
リペア(修理)、リターン(還す)も大切とのこと。

そんな、5Rの暮らしを実現していたのが、「江戸時代」の暮らしとのことで、とても説得力がありました。
資源や物を大切にし、再利用や修復して使っていて、何ひとつ無駄にしない社会を実現していたんだろうということ。
先人たちに学ぶことはたくさんありますね!!

その代表例であり、ご自身の活動でもあるコンポストをご紹介してくださいました。
ぼくも、コンポストは、もう4年になりますかね。
自宅で実践しております。ぼくの記事もコンポちゃんは人気です!是非検索あれ!
中牟田さんの後の休憩時間でも、コンプストに皆さん興味津々!!

まさに、『土に還る』ことを毎日実感するコンポスト。
生ごみは、そのまま捨てると、焼却炉のなかに、水風船を放り込んでいるようなもんだから、火力が落ちるんですよね。
火力を上げるためにまた燃料を燃やす。それが温室効果ガスをもっと出してしまうという構図です。
コンポストで感じることは、ほとんどの水分は無くなっていくし、栄養素が分解されて土に還ります。これらを肥料して、また次の作物ができていきます。
こうした循環を感じることができたら良いなと思います。

中牟田さんの話で印象的だったのは、
『選択する』ということです。
生活をしながら、例えば買い物に行ったときに、商品を「選択」しています。
すぐに食べられるんだったら、賞味期限が近いものを自分が買う。
近くで生産されているものを買う。
環境への負荷が少ないものを買う。
そうした生活のひとつひとつのチョイスが、そうした社会を実現・応援できる一歩じゃないかということです。
「買い物は投票」という印象的な言葉も教えてくださいました。
行政や民間企業ではなく、いち市民として、環境保全に貢献できることは無いんじゃないかと思いがちですが、
そうした、『選択』のひとつひとつの積み重ねが、
より良い未来を支援していく流れを生んでいくんだろうと思います。

最後にご登壇いただいたのは、
西原商事の、バリバリの仕事ウーマン!!成田さんです。
いつ連絡しても、「いまアメリカです」「いま中国です」など、言葉のとおり、世界を飛び回られております。
ぼくも未来創造委員会で出会って、こんな敏腕な方がいるんだと驚かされるばかりです。
成田さんと、未来創造委員会で話し合って、民間連携がいかに進められるか、一緒に考えたりしています。
これは、これからのESD協議会の大きなテーマになっていくと考えています。

古紙の回収とリサイクルからはじまった西原商事さんは、現在、北九州でもどんどん躍進している環境への配慮をした最前列を走っている企業さんです。
利益優先となる民間企業において、
気候変動を見据える理由についてまず語っていただきました。
コストの増加や、より大きな挑戦や負担が増えていってしまうというのが印象的でした。
そして、非競争領域として、「みんなで社会をつくっていこうじゃないか」という投げかけは、民間企業っぽくないようでもありますが、『共創』の精神で、より良い価値を見出しながら前進する姿は、とても心強いです。
ESGの考え方もありますが、
こうした企業さんが、多くの支援や賛同を得ていくんだろうということも実感しました。

企業としての新たな価値の創出や実現。
そして、地域社会一帯となって課題へチャレンジしていきます。
新たな資源の処理工場も北九州市内で建設中とのことでした。さらには、市民の皆さんが見学して実感できるような仕掛けにしていくとのことでした。
資源の循環の話や、ゴミの捨て方についても、ご参加の皆さんから多く質問がありました。
例えば、ペットボトルだと、キャップとラベルと本体とそれぞれ分類するのは何故?という話は、
それぞれの資源の素材が違って、リサイクルしやすくなるように分別されているとのことでした。
古紙や雑紙についても、次の資源にしていくために、回収したい。ただ燃えるゴミにしたら燃やされるだけですよね。
プラスチックゴミについても、手作業での確認作業もあるらしく、ゴミ袋のなかの、さらに袋に入っているのは、手で裁断する必要があるためやめてほしいなど、より生活に繋がるアドバイスもいただきました。

民間企業のことだから、自分の暮らしとは関わりがないと思ってしまいそうですが、
「ゴミの捨て方」が、環境保全へと繋がっていることも実感することができました。
若者の地域活動への参画を例に、想いを寄せ合っての未来への取組みを学びました。
資源の循環や、「選択」をする一員となることで、より良い未来をつくっていけるんじゃないかという希望を学びました。
そして、市民の生活が実は企業活動へと連動していき、協力し合って環境問題に取り組んでいけることを実感しました。
『産学官民』という言葉があります。
北九州ESD協議会は、官が強力に後押ししてくださっている団体ですが、
今回は、官を除く、産・学・民によるお話を聞くことができました。
とても素晴らしい機会となったと思います。
受講の皆さま、『スライドでの資料が欲しい』との声を多く聴いております。それぞれの皆さんから提供いただくように調整しています。次回の最終回の講座にて配布させていただきます。
来週の最終回は、
「実践者となる」ことを目標に、皆さんと話し合って進めていきたいと思っています。
今日もご覧いただきありがとうございます。
貴重な時間のなか、この記事をご覧くださってありがとうございます。
いいなと思ったら応援しよう!
