ESDの推進拠点(RCE)である北九州ESD協議会のこれから・・・
昨夜、北九州市小倉北区の魚町銀天街の中にある
『まなびとESDステーション』にて、
北九州ESD協議会の『合同委員会』が開催されました。
合同委員会とは、
2つの委員会の代表と事務局等が出席するミドル級の意思決定の集まりとなっています。
2つの委員会とは、ぼくが委員長をしている「未来創造委員会」と、プレイヤー主体の「活動委員会」のことです。
議題として、
『これからの北九州ESD協議会をどうするか?』ということなのですが、
これがこれが、課題が山積・・・。
みんなで頭をかかえています。
まず、そもそも論のところで、
北九州市は、環境先進都市、環境未来都市、SDGs推進都市として、環境行政をはじめとした、SDGsに代表されるような、未来を意識してつくっていく都市というビジョンを掲げてきました。
公害克服の歴史や、女性参画による社会づくりなど、『未来をつくっていくための学び』である『ESD』を体現してきた街です。
北九州ESD協議会としては、もう20年来の組織であり、国連からESDの推進地域拠点(RCE)として認められているほどです。
この地域拠点は、北九州市ではなく、北九州地域であり、行政エリアからすれば、市を超えてはいるのですが、前述のとおり、北九州市から施策としての強い支援をいただいて、これまでの活動を推進してすることができていました。
新市長が就任され、もちろん、市政の方向転換もあります。
一昨日に、新年度予算案について記者会見が行われましたが、新たな取り組みを始めるには、既存のものを削り落としていく作業も当然必要になります。
この北九州ESD協議会への予算も大幅にカットされることが見込まれます。
最終決定は、これから始まる市議会での決議によります。
北九州ESD協議会としては、ESD活動を進めていく皆さんのための、プラットフォームな組織を目指してきました。
そのため、『場』があること、『拠点』があること、軸になる『人』がいること、繋がりや頼る先の『ノウハウの集積点』がいることが重要です。
もちろん、各種の発信や啓発、内部コミュニケーションも重要というのは言うまでもありませんが、
この『場』と『人』についてが揺らいでいます。
というか、ゼロベースからの検討が必要になっています。
まず、場所について。
北九州市イチの繁華街である魚町銀天街の一画に、地下に出現した『まなびとESDステーション』。
北九州市立大学の地域創生学群の理念そのもので、「まちで学ぶ」「まちに学ぶ」というコンセプトのもと、学生をはじめとした、若者が集まり、活動を推進する拠点として誕生しました。そこに北九州ESD協議会の事務局を構えていました。
この建物の取り壊しが近々に決まっており、撤退することが確定しております。
北九州ESD協議会に係る必要経費の大半は、場所代、光熱費であり、前述のコストカットの流れもあり、『場所』に関する費用は今後は見込めません。
つまり、いまの場所を撤退して、どこに拠点を移すのか?その議論を急がねばなりません。
次に予算を要している『人』について。
どのような事業もそうですが、人的コストが実はかなり大きい。
でも、やっぱり「組織は人なり」で、人は重要です。
現行の事務局体制を今後維持していくことは難しいでしょう・・・。
このような課題と、厳しい条件式があるなか、
合同委員会のメンバーにて、あれやこれやと議論していきました。
議論するなかに、
そもそも、北九州ESD協議会のあり方をもっと考えていかねば・・・!
という本論が時折見え隠れしていました。
そして、
この北九州ESD協議会の素晴らしさを感じることも何度もありました。
・こういう場があるから、他のプレイヤーと繋がっていくことができる。
・未来をつくっていくという大きな目標に、仲間たちがいることを感じる。
・何かやりたい人や団体が、集い、情報を交換したり、繋いだりすることができる。
・こんなに若者が主体的に取組みを進めている場はないのでは。
・概念だけでなく、実体としての民間連携を果たしていけてるのは強みじゃないか。
・これまで積み上げてきた実績はあって、これからも繋いでいきたい。
・新しい人材も多く出てきている。これからが楽しみな要素は多い。
・他の中間支援やプラットフォーム型組織とも少し違って良いものも多い。
・ESDという分野は、全てのものを網羅できる概念であり、どんな活動もこのプラットフォームの上で繰り広げられる可能性がある。
などなど、
その魅力が多く垣間見えました。
今後、どう議論を進めていくかも重要であり、これから上位組織である役員会に諮り、次年度の総会に向けて準備を進めていきます。
議論のなかで、北九州ESD協議会『らしさ』や『強み』というフレーズが出てきました。
これがとっても重要な気がします。
しっかりと未来を見据えて、
次の一歩を勇気をもって踏み込んでいきたいと思います。
とは言え、どうなることやら。
大変だと思います。
でも、大変というのは、大きく変わっていくチャンスであるかもしれませんね。
ぼく自身、そして参画するウチのNPO法人においても、
北九州ESD協議会に参画する一員として、
主体的に、自分たちのプラットフォームのために、貢献していきたいと思っています。
今日もご覧いただきありがとうございます。
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