「何となく」の知識や能力のことを『暗黙知』というそうです。
この「毎朝note」でのアウトプットでは、暗黙知の具現化においてとても成果が出ているように感じます。
ファシリテーションや、合意形成、また知識や技術を得るために必要な、『暗黙知の具現化』について考えていきたいと思います。
冒頭のステキなイラストは、ふうちゃんさんの描かれたものを使用させていただいています。ありがとうございます。
このイラストのように、頭の中で抱えているものを文字に起こしてみたときに、こういう風になった、というのが暗黙知の具現化ですね。
①暗黙知とは?
「暗黙知の具現化」において、ぼくには大先生がいるのですが、数年前、その方に出会い、暗黙知の具現化について初めて知り、教えてもらいました。
そのときの分かりやすい例がこういうものだったと思います。
凄腕の大工の棟梁がいるとします。
弟子にその技術を教えることができません。
「感覚だ」「腕で覚えてきた」「長年の勘だ」
というようなことをおっしゃるとします。
そこで、色んな質問をしてみたり、
見方や切り口を変えることで、
知識や技術が少しずつ具体化していくようなことです。
棟梁ご自身がマニュアルを作れなくとも、
第三者的に、棟梁の暗黙知を具現化していけるお手伝いができるのではないだろうか。とのことでした。
傾聴、質問力、洞察力、観察力のなせる技ですね。
某凄腕デザイナーさんの記事を拝見したときに、同じようなことをおっしゃっていました。
ある会社さんのロゴを作成するにあたり、
デザイナーがゼロから創造していくのではなくて、
その会社さんのコンセプトやこだわり、目標をどんどん質問していくそうです。
問うていくうちに、
掲げていたコンセプトは実は形骸化していたり、
深層部分に、とてもとても大切にしていた暗黙知が見つかることがあるそうです。
そこを引っ張り出して、シンプルイズベストなロゴを作ると書いていました。
すご~い!
誰しもにこうした、自分さえ気づかない暗黙知があるものと思います。
まわりの人、それぞれにも同様に暗黙知があるものと思います。
②アウトプットによる具現化
実はこの記事は、ぼくの毎朝noteの、記念すべき100記事目になります!!パチパチ~ッ!
(それでこのテーマを選んだのですが)
毎朝のアウトプットは、何かを生み出して、創造して書いているものではありません。
自分の頭の片隅にあるもの、またこれまでの経験や体感で漠然とあるものを、切り落とすようにアウトプットしています。
つまり、漠然としていた自分の中に眠っている暗黙知を、記事というカタチに、アウトプットしていくことで、具現化しています。
いざ、人に伝えようと、人に説明しようとすると、
分かるように書かないといけませんから、
言葉選びや例示を交えながらなど、考えてアウトプットしなければなりません。
これがこれが、とてもとても、ぼくにとっては嬉しい。
毎朝、暗黙知を切り落とし、さわやかな気分になりますし、
今まで眠っていた暗黙知が、具体的な文字になって生まれた姿に出会い、とても嬉しくなります。
③暗黙知を引き出す
冒頭にあったように、
暗黙知を引き出すには、
アウトプットしてもらわなければなりません。
(ぼくのような変わり者は?自分からアウトプットしますが(笑))
基本的には、質問・傾聴により引き出されるものだと思います。
「なぜ?」
「どうして?」
「何で、そう感じるの?」
「何で、そう思うの?」
このような Why を重ねて生み出されていくものと思います。
この作業というのは、知識・技術を習う際にもちろん役立つと思いますが、
話し合いなどでの合意形成でとても役立ちます。
皆さんも経験ないですか?
ひとりで考えていたときには、何ら進展しなかったのに、
みんなで話したら、一気に事が進んだとか、アイデアがいっぱい出てきたとか。
それぞれが、頭の中でカタチにもなっていない感覚や漠然とした思いについて、話をしていくうちに、『具現化されていく』ということですね。
そのためには、お互いの意見を尊重し、傾聴することが大切ですよ。
決して、頭ごなしに「説明会」したら何にも生まれませんよ!(笑)
④暗黙知の文字化・図示化
より一歩進んだ具現化について。
出てきた暗黙知は、
『文字化』していきましょう。
図や絵を描いてみるとより良いです。
自分ひとりでするときは、とにかく書いてみる。
頭ではなくて、手が教えてくれるようでもあります。
話し合いの際には、
どんどん板書してみましょう!
書き出された文字の「キーワード」が鮮明になっていきます。
書いてみると、「何かちょっと違う」っていうこともあります。
どう違うのか、加除修正するうちに、ピッタリ、しっくりくるものが生まれてくるものです。
図や絵を書いてみることは、もっと効果的です。
言葉や文字にならない『感覚』のものが一層表現できるからです。
位置関係や、モノの大小など、絵的に見ると一目瞭然なことも多くあります。
ファシリテーターや板書をする立場にあれば、
こうした作業を普段から意識しておくことで、どんどん鍛えていくことができるテクニックだと思います。
ぼく自身、とても大切にしてきた暗黙知の具現化について
書き出してみました。
これこそ具現化の作業ですね!
書いてみると、抽象的なことも多く、このテーマについて完全に具現化できたとは思えません(苦笑)
まぁ、基礎的な一歩目としては、表現できたのかなぁと思います。
先生にもう一度習ってみたいと思います。
もっともっと勉強したいです。
これまでの記事で関連するものを貼っておきますね。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。