WBCに見た国際化
侍JAPANの奮闘に日本中が熱狂し、歓喜をあげました!
超一流のプレイヤーが国内外から集まり、
『野球を楽しむ』プレースタイルで、見事世界一になりました。
感動をありがとう!!
野球ってすげーな!!
野球って楽しいな!!!!
冒頭の写真は、日刊スポーツさんのサイトから引用させていただきました。
ありがとうございます。
【WBC】米国大使「見事な勝利!オオタニサンには夢のようなゲームセット」侍勝利をたたえる - WBC2023写真ニュース : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
今回のWBCは、一層、国際化が進んだように思います。
もちろん、
スポーツを通じての外国チームとの対戦。
純粋にスポーツでの競争や戦いの中で、お互いを称賛し、同じものに励む。
それぞれを応援し、それぞれを称え、
また切磋琢磨し合おうって誓います。
スポーツをともに励むことのできる、ともに楽しむことのできる『共通項』にして、世界に橋を架け、友好の虹を架けていきます。
スポーツって素晴らしい。
改めてそう感じる大会となりました。
特に、
大谷選手やダルビッシュ選手など、
メジャーリーグでもトッププレイヤーの選手は、各外国チームの選手たちとも交流があり、
これまでのような、未知の外国チームとの戦いというわけでなく、いつもの対戦相手や同僚が、それぞれの国を背負って戦うということとなりました。
国境のように線を引き、
外国どうしが戦うという構図ではなく、
同郷から、それぞれの国を背負って戦うような、『入り混じった』ものになりました。
これぞ、まさに国際化のように思いました。
象徴的だったのは、
ヌートバー選手ですよね。
ムードメーカーとしてトップバッターでチームを牽引しました。
スピードやヒットだけでなく、
日本チームに明るさとガッツを注入したと感じました。
そして、ペッパーミルポーズを流行させるという!!(笑)
みんなマネしてますよね(笑)高校野球ではするな!というような御触れも出るほど(笑)
日本では無名のヌートバー選手が代表入りするという報道を聞いたときに、えっ?て思いましたが、結果的には大正解。
選手としての成果だけでなく、大きな意義を生み出したと思います。
それがこの記事の本題です。
ヌートバー選手は、お母さまが日本人で、日本代表への憧れも強かったとのことで、この度、日の丸を背負いました。
とは言え、日本語はあまり話せないヌートバー選手の日本代表入りへの賛否両論もあったようです。
活躍する日本人メジャーリーガーの逆輸入のようなカタチです。
どうチームに溶け込むんだろうと心配がありました。
しかしながら、侍JAPANの皆さんは、ヌートバー選手を温かく迎え入れました。
たっちゃんTシャツをみんなで着たり、
ペッパーミルポーズをみんなでマネしたり。
1人だけ言葉の通じないメンバーに、1人にしないよっていうメッセージがしっかりと伝わっていたと思います。
こうした、いわゆるマイノリティへの配慮は、フラットにすることが重要ですよね。過剰に配慮しすぎてもダメなんだろうと思います。『同じように接する』というのでしょうか。
しかしながら、侍JAPANは、ヌートバー選手の人懐っこい性格もあってか、特に力を入れて、みんなで盛り立てようとしていたと感じました。
こうした配慮がこのチームの象徴になっていたようにも思います。
配慮という言葉だとちょっと印象的に寂しいですね。
チームの国際化の象徴だったようにも思います。
みんなはひとりのために、
ひとりはみんなのために。
まさにそれを体現された侍JAPANだったと思います。
だからこその団結力、明るさがあったように感じました。
このような国際化には、人だけでなく、文化の変化も見たように思います。
服装や、プレースタイル。
日本人がこれまで美徳としてきたものから少し変化しているものもあるかと思います。
例えばガムを噛んだりとか。
文化が入り混じったときに、少しずつ当たり前も変わってきます。
人や感性や文化が混ざり合い、また少しずつ新しい文化が生まれていくのだろうと思います。
特に、今回の侍JAPANで象徴的だったのが
野球を楽しむプレースタイルだろうと思います。
これまでの日本人の精神的特性として、
『責任感』『義務感』『命を懸けて』というようなプレッシャーがあったと思います。
こうしたプレッシャーが、緊張感のベストコンディションを生むこともあります。
そうして強い精神力で成果を遂げることもあると思います。
しかしながら、なかなかそうはいかないもので、成功の影には失敗があります。勝利の裏には必ず敗北があります。
そのネガティブなイメージは必ず付きまとってしまいます。
プレースタイルの国際化とも言えるでしょうか?
自分自身の精一杯を楽しむ。
いま、目の前のことに没頭する。
プレッシャーなんかよりも、いま、ここに集中する。
結果的に、目一杯の野球を、いま、ここでみんなでやる。
そんな強い気持ちを見たように思います。
今まで、日本にはなかったそんな風が入り込んできたように思います。
その結果が、逆転の侍JAPAN!!!
とても強かったです。
単身、海を渡り活躍するメジャーリーガー。
逆輸入で母国・日本を盛り上げてくれたヌートバー選手。
彼らが送り込んだこの見えない功績は、とても大きなものがあったように思います。
これがぼくが感じたWBCに見た国際化です。
今日もご覧いただきありがとうございます。
いったん、ここで記事を終えます。
ここからは余談です。
この話に付随して、このWBCの戦いの最中、日本の首相がウクライナに訪問したと報じられました。
昨日の表敬訪問でも、決勝のときにはウクライナに居たと語ったようです。
ロシアの強硬的な侵攻を非難し、国際社会がウクライナを擁護する流れはもちろん理解します。
しかしながら、あえて簡易な言葉で言いますが、日本が目指すべきは、
「ウクライナを応援する」ということではなく
「早く戦争をやめてくれ」ということだと思います。
ケンカの仲裁をして、早くケンカをやめれって言うつもりが、片方の後ろに回って、頑張れって言っているようなものです。
これって、あまり報じられていませんし、論客の意見も聞こえてきませんが、
いつの間にか、JAPANが、戦争に加担する国になっていってませんか?
これって大問題だとぼくは思っています。
敗戦からの日本の立て直しにあたり、
『戦争をしない国』、永久に放棄しました。
いつの間にか、
強い国に守ってもらう国になり。
いつの間にか、
強い国をバックアップする国になり。
いつの間にか、
燃料や食糧などは運ぶのを手伝う国になり。
いつの間にか、
戦争している国を支援する国になっています。
もし、敵国があるとするならば、
向こうから見れば、JAPANも仲間です。
同じ敵の一員です。
ぼくはそう感じます。
今回の侍JAPANが体現してくれたように、
本当は敵も味方もないんです。
プレーを楽しむため、より高度なパフォーマンスを発揮するため、それぞれに分かれてユニフォームを着て、
また、元の仲間に戻っていきます。
海や大河を隔てて、国境があります。
山脈や緯度経度線で国境があります。
フェンスが張り巡られた国境もあります。
そんな線を越えて、入り混じる時代が来ていると思います。
光のスピードで通信ができ、
地球の裏側の人ともリアルタイムで話せる。
あらゆる交通手段で、移動もできます。
もうケンカはやめよう。
スポーツで争おう。
地球温暖化や、エネルギー問題、人口増加による食糧危機、未知の感染症。
世界中の全員で、共通の敵へ立ち向かい、肩を組んでいかねばならないときです。
WBCの歓喜の報道の向こう側で、ぼくが感じたことです。
浅はかだったりするかもしれませんが、ぼくの心のもやもやを書かせていただきました。ご了承ください。
<1年前の”今日”の記事★>
そうそう、ホントこれなんです。
来年度はさらに、こうしたことも取り組んでいこうと思っています。