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平和を実現していくためには、学び合う場、語り合う場が大切〜北九州市民カレッジ〜

昨日、北九州市小倉北区の生涯学習総合センターで
北九州市民カレッジにて、
『新・平和学習のあり方を考えるⅡ〜きっかけづくり・つながりづくり、そして安心して話し合いができる場づくり〜』
と言う講座の、第5回・最終回、【今こそ、平和をテーマに語り合おう!パネルディスカッションに学ぶ】を実施いたしました。

今年度もこの、平和カレッジでの最終回をファシリテーターとして担当させていただいたことを光栄に思います。

第2回の講座の様子はコチラです!!!
ヒロシマから、久保田涼子さんがお越しくださいました!


コーディネーターである、現東戸畑市民センター館長の渡辺いづみさんのご挨拶からスタート!!

最終回は、お二人の講師をお招きして、パネルディスカッションの感じと、参加の皆さんとのクロストークを交えたシンポジウム形式です。

さてさて、どうなることやら!
全体進行を託していただきました!

まず、これまでの4回の講座について、お近くの人とおしゃべりしていただく時間を設けました!

もう、最初からスゴイ熱気!!!
この講師のこの話が良かった、凄かった、初めて知った。
自分はこんな理由でこの講座に参加した。
こうした講座じだい初めて参加して、こうして学ぶ姿勢豊かな人が多くて驚いた。
・・・などなど、耳を澄ませていると、皆さんのこの講座への思い入れや学び取ってきたことを感じました。


それではまず、最終回の講師の1人目、
『北九州平和資料館TICO PLACE』の管理人の小松芳子さんからお話をいただきます。

TICO PLACEとは、北九州市若松区蜑住にある平和資料館です。
小松さんたちの熱意により、手作りで作られた施設です。

TICOは、メッセージの頭文字をとっており
T:Trust=真実
I:Image=想像する
CO:Consider:よく考える

様々な貴重な資料が展示されているそうです。
そして、手に取って、触れて感じることができるのも特徴です。
その真実がそこにあります。
想像することは、実物とは相対することですが、そこから見えてくるものを想像し、想いを馳せる。
まわりにあるストーリーやメッセージを重要にしているとのことでした。

小松さんのメッセージとして、
人間により戦争が起こされた。
平和を実現していくのも人間だと。

人を大切にし、地球や自然を慈しみ、幸せを実現していくのが人間だと、そんな優しく心強いメッセージを受け取りました。

施設の開設一周年で、地域の皆さんを招いてのイベントをしたそうです。
子ども達が楽しめるようなゲームや、昆虫や自然と接するもの。老若男女でのバンド演奏。そして戦争体験記の朗読会など、様々な工夫をこらして、『触れる機会』を創造されてられます。

ぼくも開設にあたってのご寄付をしてきましたが、まだ現地に行けていないので、みんなで行ってみたいと思います。


次に、
『北九州戦争を次世代に伝えていく会』の代表の樺島由彬さんにご登壇いただきました。

樺島さんは、子ども達への平和教育のあり方を考えて、漫画を通じて、そのときのことを伝えようと活動されています。

現在、6作品、出版されています。

全て、自費やクラウドファンディングによるもので、資金源があったり、収益がある状態ではありません。
熱心なその取組みに頭が下がる思いです。
ぼくも以前に6冊とも購入させていただきました。

さらには、インターネットやインスタで無料で閲覧できるようになっていますので、是非ご覧ください。

戦争を知らない子ども達にアプローチにあたり、
怖い、悲しい、憎い、苦しいという戦争のふり返り方では、拒絶反応というか、取組みにくさがあります。
体験をした人、体験した人から直接聞いた人、それを又聞きする人では、必ず温度差があるものです。

入りやすくするために、漫画という手法を用いていることや、
伝言ゲームになりにくいように、絵にしてしまうというアプローチです。

子ども達へのこうした活動のなかで、
・自分やまわりの人を大切にすること
・日常の感謝を感じること
・自分の命のつかい方について考えてもらうこと
などをお話されるそうです。

とっても素晴らしい取組みです。


小休憩を挟んだ後、今度は皆さんでディスカッションです。

『平和学習へのアプローチ』について考えていきます。

最初と同じように、近くに座っている方々と、どのようなアプローチをしていくこと良いと思うのか、話し合っていただきました。


難しいテーマかなと思いきや、一斉に話し合っていく声が増していき、物凄い熱量を感じました。

全体シェアをしてみましょう。

皆さんから様々なコメントをいただきました。

小松さんや樺島さんかもコメントいただきました。

皆さんの思い思いの「アプローチ」への話は、とっても多彩で、どれも素晴らしかったです。
最後に、これからの平和学習のあり方について、渡辺コーディネーターと両講師からコメントいただきました。

書き上げていった、この板書、ご覧ください。

学ぶ機会、話し合える場が重要であるという声もありました。
歴史は繰り返してしまうから、忘れぬように、絶やさぬように、こうして向き合って考えていく場面が大切なんだろうと思います。

また、世代の差などでの温度差も必ずあります。
だからこそ、五感をつかっての学びを、子ども達へのアプローチを大切にしていきたいですね。

先の大戦にも、ひとつひとつの命の積み重なりがありました。その時代に生きた人たちの歴史があります。
歴史全体像だけでなく、ひとりひとりの命の灯にスポットを向けたとき、ひとりの人間としてのその時代を感じます。

普段、暮らしているなかに、色んな繋がりがあります。
まずは、自分のまわりが『平和』であるように。
人を思いやり、大切にし、親切にすることで幸せが巡ってくる。
そんな小さなところから、そんな感情の積み重なりが、時代や社会をつくっていくのかもしれません。

政治などの影響が強いテーマではありますが、この時代に生きるぼくたち一人ずつが主体性をもって、考えて、向き合っていくことが大切だろうと思います。
そして、どんな意見でも認め合って、自分の気持ちを語り合える社会でありたいと思います。

平和でありたいという気持ちは皆同じだと思います。

平和を見つめて、話し合っていくと、
自分を大切にすること、人を大切にすること。
そんな根源的なことにテーマが返ってきたような気がしました。


暑い暑い、79年目の夏。

とても素晴らしい講座となりました。


貴重な時間のなか、この記事をご覧くださってありがとうございます。


主催である社会教育主事の山本さんの記事はコチラです。


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