AF-S NIKKOR 50mm F1.8G を試す
Nikon D610 で NikonAF-S NIKKOR 50mm F1.8G(Special Edition)を使ってみた。ヘッダー画像はガラス越しに絞り開放で撮ったので微妙なボケ具合だ。
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NikonAF-S NIKKOR 50mm F1.8G はコストパフォーマンスが優れたレンズである。次の作品がそれを裏付けている。
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この数年マニュアルレンズだけを使ってきた。久しぶりにオートフォーカスレンズを使ってみるとやはり違和感があった。左手でピントリングを回すかわりに、親指AFですむのだが、まだ頭で考えながら操作している。新品の靴を履いた時のようにぎこちない。
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モデルは顔なじみの猫たちである。
1枚目の黒猫はまだ警戒モードだが敵意はない。2枚目のポッチャリ猫に声をかけると、こちらに近寄ってきてポーズをとってくれた。3枚目の白猫は指を差し出すと鼻つんをしてくれるほどフレンドリーだった。現在、この3匹の猫は人のやさしいまなざしのもとでのびのびと平和に生活している。猫たちの目をよく見てほしい、けっして険しい目ではない。
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今読んでいる長田弘さんの「ねこに未来はない」(角川文庫)の一節を引用する。
ぼくたちは待たなければなりませんでした。ねこは、できあいの中ねこや大ねこになってからはけっして飼えないからです。仔ねこのときからなつけながらそだてるしかないのです。
そだった時間のぬくもり、そだった場所の匂い、そだてた人間のやさしいまなざし。ねこは、そうしたデリケートなじぶんの手製の歴史の中でしか生きられない生きものなのです。
それだけ逆にいえば、ねこがふいにぼくたちの視野から消えてしまうということは、ねこをそのねこの生きてきたいっさいの記憶から切断してしまう何かがそこにおこったということを意味していたのでした。
これは人間の世界にもあてはまる。残念ながら、人が人の視野から消失することや記憶から切断されることが現実に起こっている。
人間の世界がかすんで見える。