前書き:変人ではない




僕は"普通"と捕られる行動をすることが嫌いだ。
周りの人とは違うことをしたい。目立ちたい。あわよくば、鬼才などと呼ばれたい。
その性格は今に始まったことではなく、物心がついた時からだと思われる。

小学生の6年間、平日のほぼ毎日に使用するランドセルは、青色を選んだ。ドラえもんと同じぐらいの青色。
今ではカラフルな色を持つことは当たり前になっているが、当時、「男は黒、女は赤」と暗黙の了解があったと思われる。
そんな中、入学式で背負った青。してやったり顔をした記憶がある。

だが、そんな僕は大きくなるにつれ、もう一つ性格を備えてしまった。果てしないぐらいビビリなのだ。
変な行動をして、周りから煙たい目で見られることは何としても避けたい。変人と思われたくない。
なので、何でもかんでも天邪鬼として生きるのではなく、良い塩梅で異質を出すよう心掛けている。

周りとは違っていたいが、変わっていると言われるのは嫌。そんな人間なのだ。

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