特別編:徳島県の大塚国際美術館で体験する世界の名画(原寸サイズ!)
【約1,800文字、写真16枚】
世界の名画を原寸サイズで楽しめる嘘みたいな美術館があります。まるで自分が名画の前にいるかのような感覚を味わえるんです。今回は特別に、徳島県へ行ってきました!
原寸の絵なら参加できちゃう!
普段はテレビ番組や図録でしか見ることのない絵を、原寸サイズで目の前にすると、どんな気持ちになるのでしょうか。
本で見るとただの歴史的な絵に過ぎません。しかし、実際にその絵の前に立つと、「ジョセフィーヌさんおめでとうございますっ」と思わず声をかけたくなるほどの臨場感があります。
このダヴィッドの戴冠式の絵は、美術館の額縁に収められたサイズでは最大の絵であり、まるで式典に参加しているかのような気分です。
こちらも圧倒的な大きさです。記録画のように描かれており、絵の前には柵や線もないため、数センチ横を歩くこともできます。
歩きながら絵を拝見すると、さらに臨場感が増し、「先日はどうも」と会釈したくなるほどです。
原寸サイズの絵だからこそ、まるでその場に参加しているかのような感覚を味わえるんですね。
トルコの洞窟を体験
トルコの洞窟を体験できる場所があります。山田五郎さんが「一番見てほしい」と仰っていた聖テオドール聖堂壁画。そこへ行くには、一旦外に出るという指示があるので、寒さを覚悟して外へ。
赤い鉄の扉の前に立ち、ここですか? 倉庫みたいですけど…、お邪魔しま~す
中に入ると、目の前に広がるのは聖堂壁画!
“本物だから、勝手に入っちゃだめ” そもそも本物を知りませんが、肌がビリビリとただならぬ何かを感じます。ここは10世紀の前半に聖テオドロスに捧げられた祈りの場です(レプリカだけど)。
地面に本物の砂が敷かれているのがわかります。現場の調査で使われていたような照明器具。外光の具合といい、不安定な岩の質感がそのままで、恐ろしいほどの臨場感です。
吹き付ける風の音を聞きながら、大塚国際美術館が生み出した本気のレプリカに没頭してしまう。これぞボットー体験。
休む椅子はたくさんあるけれど
広い館内には、たくさんの休憩用の椅子が用意されています。ただし、この前で休めるかは別問題です。
ゴッホの名画を前に、なかなか休憩ができません。そこで、椅子がたくさんある最初の場所へ戻りますが、なんだかここも胸騒ぎが…
徳島県にバチカン市国がきた!?
ここまでリアルな空間を目の前にすると、ミケランジェロ・ブオナローティが大好きな私は、座っていられるわけもなく…
天井の隅々まで見て回り、足だけでなく、首も疲れました。
できることなら、もって帰りたい絵
いや無理なんですけど、自宅に飾りたいなあって妄想した絵を紹介させてください。
(拡大しても、このクオリティ↓)
ドガの絵はそんなに好きではなかったのですが、この椅子に座って拝見していると、右足だけで立ちバランスを取ろうとする一瞬が、明暗対比で強調され素晴らしいなぁと感じました。
この椅子とセットでなんとかなりませんか。
■information
ドガのケーキセット
方向音痴の私には、今何階にいるのかよくわかりませんが(まるで郊外のイオンモールで歩き回っている感じです)、館内のカフェでケーキセットをいただきました。
ドガに魅了された私は、絵に関連するケーキセットをいただきます。
ドガの踊り子を表現したものらしいです。遠くから見ると、もりもりの生クリームとイチゴがバレエの舞台衣装であるチュチュや花飾りに見えます(?)。
普段はミルクと砂糖をたっぷり入れる私ですが、この日はブラックコーヒーを大変美味しくいただきました(ケーキとセットだから?)。ごちそうさまでした♪
ソース;
:図録『大塚国際美術館100選』発行:大塚国際美術館
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