展覧会レポ:初心者でも楽しめる「AMBIENT KYOTO 2023」に行ってきた! 音と光(霧も)で作られた世界を体験
何事においても「気になる」というのは、とても尊い感情である。人目があったとしても、怒られる覚悟をしつつ、見つめてしまう。
私の場合、「アンビエント」がそうだった。いや正確には「アンビエントってオシャレっぽい」が始まりだった。
Brian Eno Official
どうやら音楽の一種らしい…
「アンビエント」を聴いてみれば、その実体はスマホに入ってる通知音みたいなイメージ(すいません)。
もし「アンビエント展」ではなく「イケてる通知音の発表会」だったらオシャレと感じただろうか。オシャレとは絶妙なポジショニングなのだろう。
Brian Eno Official
「アンビエントって、これ? 音楽なの? 歌がないよ。どこで終わるの? 終わらないよ、あ、終わった、え、また始まったよ、なんじゃこりゃあ!(面白~い)」
というのが初めて聴いたときの私の正直な感想である。聴いていたときの身体の動きは、のけぞっていた。
ここまで読んでいただいた方は、そんなにディスるなら聴くなよとご不快に思われるかもしれないが、私は私なりに解釈したのは伝わったと信じたい。
で、「AMBIENT KYOTO 2023」である
「世界最高峰の視聴覚芸術展の発信」(チラシのコピー)が体験できるということは、私にとって、気になって仕方がない事件であった。
一体ぜんたいどういう刺激を受けるのか、行ってみなくては分からない。情報が氾濫する現代において、イメージがまるでつかめない。どうしても気になる。チケットが3,300円もするけど、ポチッてみたい、飲み会1回分の我慢だからと自己暗示にかけ、入場券を購入する。
不安であった。アンビエント好きはどんな人たちなのか、いきなり話しかけてきて怪しげな考えを押し付けられないか、怪しげな飲み物を勧められたらどうしようか。
ぐぉおお、気になるけど、キャンセルしたくもなる。
週末、たまった家事をして、子どもと公園へ行くくらいが私にはちょうどいいのではないか。わざわざ、緊張する場所に行かなくてもいいのではないか。
いい湯だなあー
で、会場に到着。アンビエントは面白かった、というのがシンプルな結論である。
シンプルすぎるので、京都中央信用金庫の旧厚生センターの様子と写真を紹介しておきたい。
これまでついぞ体験したことのない経験であった。会場に入ると、親切なスタッフさん、
「1Fから順にご覧になるのをオススメします」
程よい距離で接してくれる服屋さんのイメージだろうか。
時間で区切られているからか、会場に人は入っているが混雑はしていない。ちょうどいい混み具合だ。もちろん変なお客さんもいない。
「ステージに立ってお楽しみください」
音と光、シンプルな構成だからか、自分の身体を感じる。下の写真は3F「霧中夢」。
子どもたちは大はしゃぎ。自然を感じたり、命を強烈に感じた。かわいい声も音楽の一部となり、私の細胞が楽しんでいるのを感じる。温泉で露天風呂に入った感覚に近い。
ショップで売られていた別冊ele-king「アンビエント・ジャパン」というムック本をパンフレット代わりに買って帰った。
アンビエントの理論的なことについて、未だにさっぱりである。ただ、この記事を書いているからということもあろうが、後からどんどん気になってくる。
ムック本を読むだけで、オシャレな気分に浸れて、ぐっすりと眠れるのだ。
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