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アイリッジの「今と、これから」事業計画及び成長可能性に関する資料解説 その②

みなさんこんにちは。
アイリッジ IR担当です。

2024年6月28日に開示した「事業計画及び成長可能性に関する資料」では、事業の概要・その特徴・対象としている市場の環境・規模・成長性、中期的な成長戦略などの、「今と、これから」に関する説明を行っています。

IRnoteマガジンでは、今回の資料を5回に分けて解説していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

事業計画及び成長可能性に関する資料(2024年6月28日)

第1回 アイリッジが今やっていること
第2回 アプリビジネス事業【今回】
第3回 ビジネスプロデュース事業
第4回 フィンテック事業
第5回 アイリッジのこれから

第2回となる今回は「アプリビジネス事業」を解説していきたいと思います。


アプリビジネス事業概要

■事業の流れ


アプリビジネス事業では、
・企業向けスマートフォンアプリの企画、開発、運用支援
・自社プロダクトであるアプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」の企画、開発、運用
・新規事業として企業向けDXサービスの企画、開発、運用
などを行っています。

アプリビジネス事業における収益の源泉は、
「開発業務や保守業務に対する対価(代理店を含む)」
「ソリューション(ライセンス)提供に対する対価(代理店を含む)」
であり、社内開発体制を中心に、一部外部パートナーによる開発業務の支援をいただくことによって各種サービスの提供を行っています。


■アプリを作るだけではない、"回す"支援


企業がスマートフォンアプリの活用を始めた黎明期からアプリ開発支援を行ってきたことにより蓄積されたノウハウを活かし、スマートフォンアプリを作るだけではなく、リリース後の運用支援、その先にあるアプリグロース(成長支援)に至るまで、その豊富な知見に基づいて顧客企業のアプリビジネスを"回す"支援を一気通貫で提供しています。


■各業界の大手企業アプリの開発を支援してきた実績


アイリッジのスマートフォンアプリの開発力は、多くの企業様よりご評価いただいています。

特に小売、金融、鉄道業界を中心に、各業界を代表する企業のアプリを開発してきた実績があります。

【補足】
従来、「OMO※事業」に含まれていたリアル(オフライン)領域を中心とした取り組みは、新たな収益獲得機会を得たことにより「ビジネスプロデュース事業」として整理、2025年3月期からは、従来の「OMO事業」を「アプリビジネス事業」と「ビジネスプロデュース事業」の2つの事業セグメントに変更しています(詳細は「第1回アイリッジが今やっていること」参照)。

なお、従来の「OMO事業」としての取り組みは、今後もアイリッジの中長期の成長の柱として位置付けており、その他にも既存の顧客基盤を活かした、アプリ関連領域以外のデジタル領域や、生成AIを活用した新たなDXサービスの提供を進めるという成長戦略を踏まえ、アプリ(オンライン)領域を含めたこれらの事業領域を「アプリビジネス事業」として整理しています。

※OMO(Online Merges With Offline):アプリ等(オンライン)から店舗等(オフライン)への送客を促すマーケティング施策や、オンラインとオフラインの取り組みを融合し、店舗とインターネットの垣根を越えた最適な顧客体験を提供するマーケティング施策のこと

当社 第16期有価証券報告書より引用


■アプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」


2023年4月からは、企業のスマートフォンアプリでよく使われる機能30種類以上をSDKとして提供することで、その組み合わせにより、スクラッチ/パッケージ開発、また既存アプリの機能拡張、マーケティング施策まで可能とする「APPBOX」の提供が始まっています。

【事例】スクラッチ開発での「APPBOX」事例:京急電鉄
【事例】既存アプリの機能拡張での「APPBOX」事例:ENEOS

■APPBOXパートナープログラムによる連携


また、2023年10月からは、アプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」と、パートナー各社との連携を通じて企業のアプリビジネスを加速するプログラムも開始しています。

具体的には、外部システムやツールとのデータ連携部の手続きを共通化し、仕様差を吸収することで連携工数とコストを削減するモジュール「APPBOXコネクト」を活かし、「APPBOX」の外部連携先のラインアップ拡充と、販売促進を目的としたパートナープログラムとなっています。

2024年6月末時点のパートナー参画企業は24社


アプリビジネス事業の強みと市場環境

■当社独自の強み


前回の「沿革」では、アイリッジは創業以来、アプリビジネス事業を中心に事業基盤を構築・拡大してきたという背景について解説しました。

現在に至るまでの間に培われたアイリッジ独自の強みは大きく次の3点。

① テクノロジー・開発力
   スマホアプリを中心とした高度な開発力
② ビジネス創出力
   顧客企業の戦略から課題解決までトータルで支援してきた実績
③ 顧客基盤
   300を超える当社ソリューション導入アプリと、
   8,000万MAUを超えるユーザー数

この中でも特に「アプリビジネス事業」において強みが活かされている①と③について見ていきます。※②ビジネス創出力については「第3回ビジネスプロデュース事業」にて解説予定。

■顧客企業のテックパートナーとしてのアイリッジ


アイリッジの開発力の高さの源泉は、実績の積み重ねにあります。

「スマートフォンアプリでできること」が増えるたび、求められるテクノロジーへの理解や開発力の水準が高く、その規模も大きくなり、顧客企業からの要望もまた多種多様なものとなっています。

決算報告等を通じた情報発信では、そのような背景に起因する開発の遅れによる原価の増加や、当初想定していなかったトラブルの発生など、どうしても業績へのマイナス面ばかりが前面に出てしまいますが、その裏側では、原因の特定・再発防止はもとより、開発体制の強化や、よりよい進捗管理手法の検討など、次に活かす為の取り組みを続けてきました。

その積み重ねこそが、現在のアイリッジの強みである「テクノロジー・開発力の高さ」の源泉になっています。


■豊富な顧客基盤、8,000万MAUを超えるユーザー数


アプリビジネス事業を中心に「小売」「鉄道」「金融」各業界の強固な顧客基盤を保有していることもアイリッジの強みのひとつです。

スマートフォンアプリの企業によるマーケティング活用が始まった黎明期からのリーディングカンパニーだからこそ、持ち得た強みとなっています。

また、当社ソリューションが導入されたユーザー数は8,000万MAU※を超えており、広くアイリッジのテクノロジーが利用されています。

「アプリ開発」又は「アプリに組み込むソリューション」と言った具合に、個別に、あるいはどちらかに偏った形で事業を推進している企業が多いなかで、これらを両輪で事業展開している企業は稀な存在だと認識しています。

このビジネスモデルもまた、アイリッジの強みといえます。

※MAU(Monthly Active Users):当社ソリューション導入アプリを月に1回以上起動しているユーザー数を集計(一部推計を含む)した数値


アプリビジネス事業の対象・関連市場の規模と潜在性


アプリビジネス事業は今後、スマートフォンアプリの開発領域に限定することなく、顧客基盤を活かして「アプリ関連領域以外のデジタル領域」へと成長していきます(詳細は「第5回アイリッジのこれから」にて解説予定)。

2021年時点の市場規模は約4,737億円、2030年には1兆8,932億円までCAGR※+16.6%の成長が見込まれています。

※CAGR(Compound Average Growth Rate):年平均成長率
ある一定期間におけるビジネスなどの平均的な年間成長率を表す指標。

「アプリビジネス事業」に関する解説は以上となります。

次回は「ビジネスプロデュース事業」について掘り下げていきますので
引き続きどうぞよろしくお願いします。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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有価証券の販売の勧誘や購入の勧誘を目的としたものではございません。

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