Little Choices: 木と革aoyama
おうちの中心、家族団欒の真ん中に置く、あれを求めて奥三河へ。
久々のドライブ、久々の奥三河。車を走らせ愛知県北設楽郡設楽町の「木と革 aoyama」さんの工房を訪ねました。
名古屋市中心部からは車でおよそ1時間40分ほど。高速道路を利用しても、下道で行っても、所要時間が5分程度しか変わらない場所。ならば、迷わず下道を通るのがイレーネ流です。
猿投グリーンロードから足助を通り、巴川沿いの国道をひた走る。少しずつ行き買う車や家が減っていくと同時に、肩の力が抜けてリラックスしていくのが分かります。だからドライブが好き。
道端にはヒガンバナ。
季節を感じられる奥三河の下道ドライブは最高です。
青山さんの、「あと5分」「あと2分」の優しい標識を頼りに、細い山道を登って行きます。
「この道はうちにしか繋がってないから...聞きなれないエンジンの音だなと思って出てきちゃいました。ここまで会いに来てくれるような人って、やっぱり面白い車に乗っている人も多いんですけど、これは初めてです。」
と出迎えて下さる青山さん。乗ってきた車(Volvo240)に興味津々の様子で、ひとしきり盛り上がります(笑)
コロナの影響でしばらくショップは閉めて工房として使っていたというスペース
「イレーネさんが来るという理由のおかげで一応なんとか片付きましたよ!」
青山さんはとっても優しくて穏やかで、同じ空間にいるだけでリラックス効果のあるポジティブな方なのです。
そう。今回木と革 aoyamaを訪ねた理由は、我が家のダイニングテーブルとチェアの相談をするため。
奥三河の木から取れた一枚板に限らず、青山さんがこれまで出会って集まった板、テーブルが並んでいます。
「この節はね、まだこの木が若い頃にここに小枝があったって事なんです。ここから年輪が広がって...この太さだともう何十年経つんでしょうねぇ、凄いですよね」
木の話をする青山さんは、年上なのにまるで少年のよう。それぞれの木の物語を聞きながら、自分の生活の中でどんな風に馴染んでいくのか妄想するのが楽しくて、あっと言う間に時間は過ぎて行きました。
自粛期間中はずっと、この秋久屋大通にオープンした「糀marutani」の内装家具を作り続けていらっしゃったんだそう。奥三河のお酒と食材を、奥三河の家具と共に。まだ行けていないのですが、こちらも楽しみです。
天然素材ですから、コップの輪じみがついたり、お醤油をこぼせばきっとそれもシミになる日が来るでしょう。
「それが良いと思うか、思わないか、ですよね」
わたしは多分、良いと思うタイプ。
何十年か経った時に、だいぶ変色したテーブルを見ながら家族の歴史に想いを馳せられたら良いな、と考え、お願いする事にしました!
まだまだ打ち合わせ途中ですが、我が家だけの温かい存在になってくれる日が楽しみです。
静かな山あいの工房にて、爽やかな風と鳥のさえずり、それにちょっと季節外れのツクツクボウシ1匹と共に...
ここに来る事そのものがイベント。
癒しの時間をありがとうございました。
info:
木と革aoyama
愛知県北設楽郡設楽町清崎字牛ヶ久保27