ドックランド🇮🇪アイルランドのビジネス街
アイルランドには移民や外国人駐在員がとても多いです。私も以前、アイルランドの大手プロフェッショナルファームで働いていた時は、ヨーロッパ、北米、アジア、中東、アフリカなど20カ国位出身の同僚達と働いていました。
アイルランドは昔から、税制優遇措置などを利用した外資誘致政策に積極的で、その結果多くの外資企業がアイルランドに進出しています。
GAFAなどの外資テック企業やフィンテックなどはダブリン東の運河の近くにあるビジネス街に集まっています。
このダブリンで最大のビジネス街は、Smart Docklands、ドックランドと呼ばれ、そのスマートシティ開発に注目が集まっています。
外資テクノロジー企業やローカル企業をドックランドに誘致し、それらの交流を活発化させ、イノベーションとIoTの集積地としていく狙いです。
日本からはSoftBankも開発投資しているようです。
赤煉瓦作りの古い建物が多いダブリンにおいて、再開発されているこの界隈だけはガラス張りのビルが立ち並ぶ近代的な景観となっています。(ただし、高層ビルではない。)
一時期はBrexit(英国EU離脱)の影響から、メガバンクのHQがロンドンからダブリンに移転するなどで、俄に活性化していましたが、今はまた落ち着いてきたようですね。
そうは言っても、コロナ不況が騒がれる中、アイルランドはこれらの外資企業のおかげで深刻な不況を免れています。一方でローカル企業の中には壊滅的なダメージを受けている企業も少なくないので、一概に良いとは言えませんが。
アイルランドの未来を考えた時に、外資誘致政策は避けては通れない道なので、今後も注目していきたいです。
昨年のG7の法人税率アップにアイルランドも同意せざるを得なかったので、税制面からもまた動きがあるかもしれませんね。この辺りについてはまた次回にしようと思います。
それではまた。