#89 英語ができることによって「国際人」として活躍できる場所が増えることは事実だが、英語ができなければ「国際人」になれないということではない。
私の母校関西学院大学では
Be a world citizen
という標語を掲げています。
21世紀を生きる私たちは
国籍、人種、性別という垣根を越えて、「世界市民の一人」として生きていこう
というメッセージです。
グローバル化が急速に進む中、「英語」の重要性が増加しています。
様々な大学が「国際学部」なるものを設立し、それに呼応する形で小中高では英語に特化したコースを創設しています。
そのような大学、あるいはコースは、しばしば「国際人」という言葉を用います。
その言葉の定義は人それぞれだとは思いますが、
英語 = 国際人
という構図に個人的には違和感を覚えたりもします。
私も英語教師として教壇にたち、生徒の英語力向上に微力ながら一生懸命にやってきました。
もちろん英語ができた方が自分ができること、触れるものの幅が増えるのは事実でしょう。
しかし、それはどの教科でも同じこと。
今の世の中は
全ての媒体を通じて世界と繋がることができます。
英語は世界と繋がるツールの1つにすぎないことを、私はとても感じます。