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#611 貝ラーメンとBANANA FISHとソクラテス

 よく行く地元のラーメン屋さんにお邪魔しました。貝を使ったスープが特徴のお店なんですが、その流れから「しじみ」に関するちょっとした学びがありました。

 しじみは海で取れるのではなく湖で取れること。

 しじみで有名な湖は島根県にある宍道湖(しんじこ)であること。

 宍道湖の由来は「猪(宍)を追う路(道)」であること。

 湖には塩分を含んだものもあり、淡水湖や汽水湖など、塩分量にて名称があること。

 いずれも小学校や中学校で習いそうな内容なのですが、私にとっては新たな学び。世の中知らないことがたくさんあります。
 

 『BANANA FISH』は、『別冊少女コミック』1985年5月号〜1994年4月号にて連載された吉田秋生による漫画です。主人公アッシュ・リンクスとその仲間たちが「バナナ・フィッシュ」と呼ばれる薬物兵器の陰謀に巻き込まれていく物語。2018年には現代版にアレンジされ、全24話(2クール)でアニメ化された人気作品です。

 今さらながらなのですが、某動画ストリーミングサイトでアニメを見ています。幼少期に過酷な体験をした主人公アッシュの言葉は、今の私に様々な学びを与えてくれます。

 彼のセリフの中に

「お前が知っているアメリカなんて、アメリカのほんの一部にすぎない。アメリカはでかい国なんだ。田舎には、生まれてから死ぬまで一度も自分の町を出ずに死んでいくやつもたくさんいるんだぜ」

 というものがあります。

 世の中には無限の学びがあり、私たちが一生かけて学び続けても、世の中のほとんどのことを知らないままです。しかし、皆がその前提をしっかりと認識していないように思える。ソクラテスの残した「無知の知」とは、自分が知らないことを自覚することの難しさ故にでた言葉です。

 しかし、私たちは「知らない」からこそ「知ろう」とするし、知らないからこそ、知らないことを受け入れる。

 知らないことから知ること

 の大切さを再確認するアッシュの言葉です。

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