#92 あいさつ指導〜おはようございますに込められるべき意味とは〜
私たちは日々、自分以外の他者と生きています。
人と人とのより良い関係性を構築することの大切さは
教育業界だけに当てはまることではありませんね。
その関係性を作る上で大切なのが、「アクノレッジメント」という概念です。
アクノレッジメントとは、「相手の存在を認め、変化や成長に気づき、それを相手に言葉にして伝えること」と定義されます。
ところで、
学校教育では
挨拶をしましょう
とよく言われます。
なぜでしょう?
。。。。。。。。。。。。
実は特に理由はない気がしますよね。
あえて言うなら、
社会では元気よく挨拶できる方が好ましい
と思われているからでしょうか。
では、皆さんは挨拶していますか。
朝エレベーターで会った人に
公園ですれ違った人に
コンビニの店員さんに
必要だからやる / 義務だからやるという観点で言えば、
児童・生徒は教員に挨拶する必要なんてないと思っているわけです。
逆に教員は
児童・生徒に挨拶させたい(という意図がある)から、彼らに挨拶するのかもしれませんね。
また異常に大きな声で挨拶する必要もないし、グループで一斉に挨拶する必要もないと思うのです。
なぜなら、そこに理由はないから。
挨拶は冒頭に述べたアクナレッジメントの「相手の存在を認める」行為です。
相手の目を見て、名前をしっかり読んで、適切な距離感、声量で
「〜さん、おはよう」
と言う。
今、〜さんがそこに「存在」することを認め、1日の始まりを告げるものです。
皆さんは
誰に、どういう意図をもって、挨拶をしている
のでしょうか?