平泉寺白山神社Ⅱ
しばらく前。梅雨の終わりごろ、白山の麓にある、平泉寺白山神社を訪れました。そのときの散策の様子はこちら。
今日は、しばらく滞在した間に、少しだけ垣間見えた世界。あちら側にいる誰かが、見てくれているような、あちら側との境界線がぼんやりと薄くなったような、そんな気配を追いました。
室町時代の最盛期には48社36堂、6000人の僧坊、9万石9万貫の寺領、8000人もの僧兵を有する、日本最大級の宗教都市だった平泉寺。越前一向一揆によって全山焼失した後は忘れ去られ、今は森に飲み込まれています。
まさに、夏草や兵どもが夢の跡。
ひとつの街が「森に還る」というのはこういうことか、と腑に落ちました。私も、誰もかれもが、いつかは森に、土に還るのですが。
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