魔性な夏ってやつ。
また夏、気になる人が出来た。
夏という時期は魔性だ。
去年も好きになりそうになったり、ならなかったり。
補足で付け足すなら、以前は彼のことを面白くて斜め前の席に座ってたクラスメイトという認識だった。
気持ちが揺れ始めたのはこの日からだった。
夏祭りに誘われた。
「一緒にお祭り回りませんか?」
という文章のLINEが送られた時、この人と一緒に行きたいと思った。
なんか素敵だった。
祭り、じゃなくてお祭りなのも、
行こう、じゃなくて一緒に回りませんか?なのもちょっと、好きすぎた。
文章がどタイプすぎた。
浴衣で行ってもいいか、って連絡した時も、
30分くらい悩んだし、
既読が着くまでやけに画面に集中しちゃって、
胸の音がうるさくて。
まるで初めて恋したみたい。
そんな自分が恥ずかしくて、Xで沢山壁打ちしちゃった。
「ドキドキしちゃって仕方ない」なんてね笑
とにかく、それから私は夏休みの大量にある課題も思うように手付かずで、理性に縋って勉強をした。
それに、可愛くなりたさが増して、いつもよりお高いシャンプーとトリートメントを買ったし、
美容院に行って顔まわりを整えてもらうとかいう贅沢までした。
それに!夜食も控えた!我ながらえらい。
私も、ここまで来たら流石に好きじゃん!
って思うと思う。
いや、違うのだ。
まだ好きじゃない。
たぶん好きになるだろうけど、
まだ好きじゃない。
あー、ずるい。ずるいなー。
おもろくて愉快で楽しい君のことをいつのまに好きになりそうだとか、彼氏出来るかもー?とか。
でも今、私は君と友達でいたいわけよ。
でもね、優しい君のことだからすーぐ好きになっちゃうんだろうなぁ。
私ね、
御朱印帳持ってる君と一緒に神社に行きたい。
照れ隠しなのばればれな君。
頑張りたい時、応援求める君。
なんか愛おしいかもね。って思ってるかも。