芸術家と過ごせるのって贅沢だよねって話
IPUT3年 宮田
大地の芸術祭の期間中、作品に訪れるのは国内外からの観光客や地元の人だけでなく、作品の制作者を含む多くのアーティストの方々も滞在している。
今回、こへび隊に参加し、ボランティア活動をする中で制作者の方とお話しする機会があり、作家直々に芸術祭や地元の方々との関りなどを聞くことができた。
私が担当したのは姉妹で参加されている、椛田ちひろさん+有理さんの「空知らぬ雪」という作品。
除雪機が稼働する様子が雪を空へ返しているように見えた、というところをモチーフに除雪機の刃をイメージした巨大なオブジェが回転している作品だった。
木造の空き家を丸々一棟改装して作品にしたもので、2階にも作品がある。
作者の椛田さんは、数日間この家に泊まっていたらしい。
運よく作品の担当が回ってきたので、活動がてらお話をさせていただいた。
いちばん印象的だったのは、作品作りを進める中で、地元の人との交流を通じて作品の構想などを変えたというお話だ。今の作品はもともと想定していた玄関の位置や作品の配置場所、作品の雰囲気から大きく変更したものらしく、そう変更した理由として以前、人が住んでいた時の家の様子を地元の人に聞いて、原形を残したいと考えたからだそう。2階においてある家具も元々そこで使われていたものをそのまま使っているらしい。芸術祭と地元の人とのかかわり方が垣間見える話を聞けた。
空いている時間に作業のお手伝いをさせてもらった。
錆びたトタンの壁をきれいにしよう、ということで水色に塗装していった。こへび隊の活動は基本受付業務なので新鮮な体験ができた。
まとめ
今回の話をきいて芸術祭と地元地域の関わり方を感じることができた。また、空き家を再利用したほかの作品を見た際に、新たな視点で作品を見ることができるようになった。芸術祭というイベントそのものの意義を感じられた貴重な体験だった。
椛田さん、ありがとうございました!!