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【MTGアリーナ】ふわふわ動物世界「ブルームバロウ」からマジックをはじめよう

やあ、突然だけど、「MTG」って知ってるかい?
もちろん、ビジネス用語の、ミーティングを気取って言った言葉じゃあないぜ。
Magic The Gathering(マジック・ザ・ギャザリング)」の略で、世界初の、そして世界で最高のトレーディング・カード・ゲーム(TCG)だ!
 トレーディング・カード・ゲーム(TCG)くらい知ってるだろ?
 ポケモンカード、デジモンカード、遊戯王カード、デュエルマスターズに、今度はウルトラマンまでTCGになるそうだぜ!
 世界の人々の間で、TCGは大人気ってわけだ!

 その中でもMTGは、歴史が長く、ルールも非常に整備されていてわかりやすい。カードイラストは可愛いものからカッコいいもの、少し恐ろしいものまで様々で、その世界観は広大だ。そして何より、素晴らしいエキサイティングな時間を俺たちにもたらしてくれる!世界で最高のカードゲームだ!(大事なことなので2回言っておいたぜ!)

さて、MTGの世界において、俺たちプレイヤー1人1人は魔法使いだ。そういう設定だ。俺たち魔法使いはそれぞれ、60枚のカードで構成された「デッキ」と呼ばれる呪文所の束を持ち寄り、それを駆使して互いに相手を打ち倒すため全力を尽くす!これが「デュエル(決闘)」だ!とても楽しい、イマジネーションがぶつかり合う真剣勝負さ!
60枚のデッキは概ね4割の「土地」カードと、残り6割の「呪文」カードで構成される。
「土地」は、自分の領地を増やせるカードで、自分の番ごとに1枚、手札から場に出せる。そうして増やした領地は、「呪文」を唱える源となる「マナ」を生み出してくれる。
この「マナ」を使って、俺たちは「呪文」カードを唱え、様々なことを行う。例えば相手を攻撃するクリーチャー(モンスター)を呼び出したり、稲妻を起こして相手に直接ぶつけたり、神聖なる結界を構築して身を守ったり、異世界から共に戦う魔法使い仲間を連れてきたりすることもできるんだ!
 …もちろん、強力な「呪文」を唱えるためには、たくさんの「マナ」が、つまり「土地」が必要となる。だからさっき言ったとおり、デッキの内訳は4割が土地で6割が呪文、そのくらいのバランスでなければならないんだ。

 まだまだ説明したいことはたくさんあるんだけど、あんまり情報の洪水をワッと浴びせかけるのは申し訳ないからな。あと1つだけ聞いてくれ。
 「土地」が生み出すことのできるマナは、5種類ある。5色あると言った方がいいか。
 すなわち「平地」から出る「白マナ」、「島」から出る「青マナ」、「沼」から出る「黒マナ」、「山」から出る「赤マナ」、「森」から出る「緑マナ」だ。
そして、「呪文」には、それぞれ唱えるために必要な色マナが決まっている。
例えば「天使」の力を借りたければ「白」のマナが要るよな。当然だ。
逆に「悪魔」と友達になりたければ?…そう、「黒」のマナを支払うんだよ。
「青」マナは精神の流れをコントロールしたり、テクニカルな呪文を唱えられる。
「赤」マナでは火炎や稲妻などの破壊的な力を発動できるし、「緑」マナは大いなる大地の強大なパワーを持ったクリーチャーを呼び出すことができるぞ。

じゃあ、5色全てのマナがあれば、何でもできるに違いない!!!!確かにそうだ。
が、だからといって5色のマナ全てが出るように、5種類の土地「平地」「島」「沼」「山」「森」を全部デッキに入れちゃうなんてのは、オススメしないな。だって、必要な時に必要なマナが出るとは限らなくなっちまうからな。だって俺たちは、デュエルごとにデッキをシャッフルし、ランダムに引いたカードで戦う。手札に土地が「沼」と「島」しか来なかったのに、呪文カードは「天使」が来ちゃった!土地だけとりあえず場に出して、手番をパスするしかねえ!そんな悲しいことになりたくはないだろう。

だから君は、自分の使いたい色を絞る必要がある。
例えば、「赤」1色に絞れば、呪文が唱えられないターンは無くなるだろう。存分に火炎と稲妻を操り、オーガやドラゴンを呼び出して暴れまわることができる。しかし、色ごとに得意なこと、苦手なことがあるのもまた事実だ。
そこで、今の主流は2色でデッキを組むことだ。片方の色の弱点を、もう片方の色が補う。戦線はより盤石になる。
もちろんその代償としてどうしても、引いてくる土地が片方に偏ったりして、呪文が唱えられない場面も必ず出てくる。そういうリスクはある。安定を求めて単色で組むか、リスクを承知で2色で組むか。…それともあくまで、ロマンを求めて5色で組むか。
そこはもう君の自由だ。

さて、前置きがひどく長くなってしまった。
ここからはテンポよく行こう。具体的に、君に何をしてほしいのかを以下に記す。
もう少しだけ付き合ってくれると嬉しいぞ。

●「MTGアリーナ」で「スタンダード」をやろう!

 まず君は、スマホかパソコンのいずれでもいいので、「MTGアリーナ」をダウンロードし、アカウントを作ってくれ。
 もちろん紙のリアルカードでMTGを始めてもらっても構わないが、それにはちょっとした初期投資が必要だし、対戦相手が簡単にその辺に転がっているかは住所次第になってしまうからな。
 お手軽なデジタルアプリ「MTGアリーナ」から始めるのが丸い選択だろう。

 そして「MTGアリーナ」を始めた君は、ある程度チュートリアルをプレイさせられるはずだ。そのあたりが今どの程度手厚いのかはわからないが、とりあえずそれをクリアしてくれ。
 チュートリアルをクリアしたら、君はフォーマット「スタンダード」の世界からMTGを始めていくべきだ。
 ちょっと今更の話だが、MTGには「フォーマット」と呼ばれる、遊び方のルールが何種類かあるんだ。「フォーマット」によって使えるカードの種類等が違うので、遊ぶフォーマットには気を配った方がいい。

そして、俺のオススメのフォーマットは「スタンダード」だ。だって、一番プレイ人口が多いからな。遊び相手は多い方がいいだろう?
「スタンダード」は、ここ2~3年に発売された、新しいカードだけで戦うフォーマットなんだ。つまりMTGの最前線さ。
新しいカードだけで遊ぶから、たとえば、10年前に出た強いカードなんかを苦労して手に入れなくてもいい。カード資産の差があまりデッキの強さの差に繋がらないってわけ。デジタルカードだとそのへんはあまり関係ないけどね。

それから、「スタンダード」は、紙のリアルカードとも共有しているフォーマットなんだ。ほぼ似たようなフォーマットに「アルケミー」ってのがあるんだけど、こっちは「MTGアリーナ」だけの限定フォーマット。だから、紙でやってるプレイヤーと話が合わなくなっちゃうんだよな。もちろん「アルケミー」には「アルケミー」のいいところがあるんだけど、君は「スタンダード」から始めてくれよ。

●最新セット「ブルームバロウ」の世界

 「スタンダード」はMTGの最前線だって言っただろ?
 その中でも一番先っぽに当たるのが、ついこないだ、8月頭に発売されたばかりの最新セット「ブルームバロウ」だ!
 この最新セット「ブルームバロウ」は、簡単に言えば、動物たちの世界を表現したカードセットなんだ!
 どこを見ても、ふわふわもさもさの小動物、ケモノたち!うさぎ!ねずみ!あらいぐま!
 彼らはそれぞれの住処で暮らしながら仲良く共存し、たまにやってくる「災厄の獣」と呼ばれる大型の動物から、力を合わせて身を守っているんだ。

カードイラストを見るとわかるとおり、「ピーターラビット」や「シルバニアファミリー」を彷彿とさせるよな。うーん、素敵だ!
 
 そして、MTGには、カードのフレーバーをより深く味わえるように、背景世界の物語も用意されている。
 「ブルームバロウ」の物語はこうだ。

 平和に暮らしていた落ちこぼれ魔法使いのカエル「ヘルガ」ちゃんは、ある日住んでいる村が、漆黒のクソデカいフクロウに襲われてしまう。

ヘルガちゃんは命からがら、隣町に助けを求める。
隣町には、伝説の勇者の末裔であるハツカネズミの「メイブル」が住んでいるからね。

メイブルはヘルガちゃんから話を聞くと、代々伝わる伝説の剣「岩山炎」を屋根裏部屋から引っ張り出した。
そしてクソデカフクロウ

(災厄の獣「羽の夜のマーハ」)に対抗すべくパーティを組んだんだ。 

弓の名手で、優勝しすぎて大会を出禁になったウサギの「フィニアス」

 ヤンチャな傭兵、おしゃべりなトカゲの「ゲヴ」

 ゲヴの相棒で、無口だけど優しく強いアナグマの「ハグス」

 ミステリアスな聖職者でコウモリのお嬢様「ゾラリーネ」ちゃん

 ヘルガちゃんもあわせて6人のパーティはこうして村を旅立ち、不思議なカワウソの若者「ラル・ザレック」と出会ったりしながら、真相に近づいていく。

 その影には、悪名高いイタチの「残虐爪」の姿が見え隠れしていて…?

 この先に興味があれば、あとは自分の目で「マジック・ストーリー」を読むべきだろう。
 リンクはここに貼っておくからね!

●君はどの動物たちでデッキを組むか

たぶんだけど、チュートリアルをプレイする中で、「ブルームバロウ」等のスタンダードで使えるカード・パックが何パックか手に入ったんじゃないかな?
基本的には、そこで手に入ったカードを中心に、自分だけのデッキを組めばいいと思う。
でも、今回の「ブルームバロウ」の世界観、動物たちに興味があるなら、どれか種族を決めてデッキを組んでみるのも面白いかもしれないね。
というのも、前述した(もう忘れたかな?)5色のマナを2つずつ組み合わせるとそのパターンは10種類になるんだけども、その2色の組み合わせごとに、「ブルームバロウ」に住む動物たちの種族があてはめられているからなんだ。だから、好きな種族でデッキを組めば自然とバランスのいい2色デッキになるってわけ。導入として、よくできてるね!

白・青の種族「鳥」:鳥たちは飛んでいます。飛んでいるということは、地上の動物たちの頭上を越えて、相手に攻撃ができる「飛行」能力を持っているということです。強いねえ。しかも、鳥たちはその能力を、飛べない味方に分け与えてくれます。乗せて飛んでくれたりするよ。だから鳥デッキを組むなら、鳥だけじゃなく、地上のクリーチャーも少し採用するといいかもね。

白・黒の種族「コウモリ」:コウモリたちも飛んでいますが、鳥たちより少し身体的に劣ります。けどその代わり、聖職者という職業に就き、星を見て不思議な力を使い、ライフを回復させたりすることが得意です。そして逆に、ライフを失うことで発動できる能力もあったり、トリッキーな戦い方をする種族です。

白・赤の種族「ハツカネズミ」:ハツカネズミたちは、勇者の血を引くメイブルを始め、小さい体に勇敢な魂を持っています。そしてその力は、何かの魔法をかけてあげたり、武器を得ることで更に高まる「勇姿」という能力で表されます。ハツカネズミデッキを組むなら、味方のパワーアップができる呪文を多めに入れてあげるといいでしょうね。

白・緑の種族「ウサギ」:ウサギの強みは数です。1匹1匹は弱くとも、何匹も並ぶことで相手を面で圧倒する戦法を得意とします。どんどん味方のウサギを増やすカード、そしてそれらを一気に強化するカードなどをバランスよく詰めて、なだれのようなウサギの群れで相手を轢きつぶしましょう!

青・黒の種族「ネズミ」:ハツカネズミとは違うのだよ!どちらかというとドブに住んでるタイプのネズミです。でも嫌わないで!このネズミたちは、自分の墓地にカードが積みあがることで力を発揮する「スレッショルド」という能力を持つ者が多いです。しかしやってみるとわかりますが、意外と墓地にカードを大量に送り込むのは難しいものです。難易度の高いデッキ構築になるでしょう。

青・赤の種族「カワウソ」:陽気でうるさいカワウソたちは、お祭り騒ぎが大好き!味方のカワウソを呼ぶよりも、火花や雷が散るような派手な呪文を唱えることで、力を増す奴らです。カワウソデッキを組むならば、少数のカワウソと大量のお祭り呪文、このコンビネーションが大事になるでしょう。

青・緑の種族「カエル」:カエルたちは、跳んだり跳ねたりして、手札と戦場を行き来して戦うのが得意です。戦場を離れることで、何らかのメリットを得るカエルが多いので、損をするようで怖いかもしれませんが、あえて自分のクリーチャーを手札に戻したりするようなカードを投入してみてはどうでしょうか。不思議な使用感、やみつきになりますよ。

黒・赤の種族「トカゲ」:最も素早く攻撃的な種族が、このトカゲたちです。トカゲたちは、1匹1匹の力はそこまででもありませんが、相手を威嚇する能力や、小さな火花を飛ばすことで、少しのダメージを相手に与えることが得意です。そして、相手にダメージを与えたことで、後続のトカゲたちはテンションを上げ、パワーアップするという流れです。やっていることは単純ですが、強い種族ですよ。

黒・緑の種族「リス」:リスたちは「食物」を貯めこんだり、それを消費してパワーアップすることができます。ただ食べてるだけじゃん…と思うかもしれませんが、これが案外あなどれず、いつの間にかただ食べているだけの集団にボコられる羽目になります。食は力だ!ただ、食物の供給源はしっかり確保しましょうね。

赤・緑の種族「アライグマ」:住人の動物たちの中では、少し体の大きいアライグマのみんな。彼らは、体も大きいですが、スケールの大きなものが大好きです。大きなマナのかかる呪文を唱えたり、たくさん呪文を唱えたりすることで、元気づけられ、パワーアップします。かといって、大きなマナコストの呪文ばかりじゃデッキにならないから、ご注意!

その他にも、種族の壁を越えてコンビを組んでいる「二人組」シリーズのカード(全10コンビ)

動物たちの生活を脅かす「災厄の獣」だって、味方につければ大きな力になるぞ!

自分の引いたカードとにらめっこして、ぜひ、使って楽しいデッキを組んでみてほしいな。

●困ったら何でも言ってくれ!

最後に。
この俺こと、いぷしろは、もう15年ほどMTGをプレイしている(割には強くない)歴戦のプレイヤーだ。
まあタクティクスはともかく、MTGが好きだ!という気持ちだけは確かにある。
だから、少しでもプレイヤーが増えることを願って、こんなnoteまで書いてしまった。
増えるかな。
増えるといいなあ。
増えてくれ…!

もしこの記事を読んで、MTGを始めてくれた人がいたら、ツイッターとかここのコメント欄とかで報告ください(できれば!)。
ぜひフレンドになって、対戦とかしようぜ。
そして、俺がMTGライフの何らかの力になれると嬉しい。
では、ブルームバロウでまた会おう!

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