君は風がそよぐ場所でウルトラ怪獣モンスターファームの発売日を待て
『おいでここまでスピード上げて 愛を探そうよ』
そんな歌詞が、メロディーが耳に蘇る。
しかし、ずいぶん変な方向へ向かってスピード上げて走り出したな!
というのが正直な感想である。
なんとこの令和の時代において、モンスターファームの新作が発表されたのだ。
しかもウルトラシリーズとのコラボレーションを引っ提げて、だ。
おいおい、本気か?
とんでもねえ、待ってたんだ。
モンスターファームシリーズと言えば、言わずと知れた
『育てる!戦う!冒険する!』
の三拍子そろった名作ゲームだ。
……いや、それは『デジモンワールド』のキャッチコピーだった。失敬。
モンスターファームには「育てる」「戦う」要素は十分にあっても、「冒険する」要素はあまり無い。※ちょっとはあるけどメイン要素ではない。
なのでモンスターファームのキャッチコピーをあらためて宣言するならば、
『育てる!戦う!再生する!』
の三拍子そろった名作ゲームなのだ。
「再生する」?一体何を?
いいからこのnoteを最後まで読め。
読んで君も、何を最初に再生するか考えながら、10月20日までワクワクしながら待つとよい。
『育てる』君は怪獣をマンダリン漬けにして雪像を作らせろ
モンスターファームというゲームは、もちろんモンスターを育成するゲームなのだが。
なんと「寿命」という要素が存在する。
どんなモンスターでも、ある程度の年月育成した後は、寿命を迎え、死に至るのだ。
この要素が育成に緊張感を与えるスパイスとして作用していたことは確かだ。
終わりがあるからこそ、この一瞬に輝ける。閃光のように――――ッ!!!
ただし、この寿命周りの設定が、異様にシビアだったのが問題なのだ。
トレーニングをしたり修行に行くと疲れる。ストレスが溜まる。
疲れたりストレスが溜まると寿命が減る。
しかしストレスの溜まり具合はほとんど教えてくれない。
さらには、寿命を増やす方法は本当にわずかしかない。
この厳しい状況に対応するため、プレイヤーたちはアイテムを駆使した。
すなわち疲労を回復させる「オイリー・オイル」とストレスを解消する「夏美草」の合わせ技。
モンスターを油漬けにして時折ハーブを嗅がせる、という怪しい育成方法「油草育成」の誕生である。
そして時は令和。
油草育成は新たな段階を迎える。
マンダリン育成である。
ま、マンダリン!?それってまさか……!
そう!あのメフィラス星人(二代目)が持ってきた、
触手に刺されると下半身不随になるという毒草マンダリン草から抽出したジュースさ!
油草育成よりよっぽどヤベェじゃねえか!
……さて。
俺たちはおそらく怪獣たちをマンダリン漬けにして育成することになるのだろうが。
それはともかくとして。
モンスターファームにおいては、日々のトレーニングにより「ちから」「かしこさ」「命中」「丈夫さ」「回避」「ライフ」の各パラメータをアップさせていく必要があった。
その中でも、大事なのは「命中」だ。
どんな強い技を持っていても、相手に当たらなければお話にならないからだ。
「命中」をアップさせるには「射的」のトレーニングを必死に行う必要があったのだが……。
令和では、
ウルトラマンの雪像を作ると命中が上がるっぽい。
な、なんでだ!?
マンダリン漬けにしてまでやることがそれでいいのか!?
『戦う』君は開幕で全ガッツを消費し超振動波を外せ
モンスターファームのバトルにおいて。
大事なのは「ガッツ」である。
これは精神論の話をしているのではないし、ウルトラシリーズの防衛隊の話でもない。
ガッツとは、そうだな、RPGでいうところのMPだ。格闘ゲームの技ゲージだ。
怪獣たちは、ガッツを消費して技を出す。
ガッツは時間経過により回復し、ガッツが高まれば高まるほど技の威力や命中率が上がるというわけだ。
画面を見た感じ、ガッツシステムは健在だ。
画面中心付近に、GUTSの文字が確認できるだろう。
小技ならガッツ10~20、大技なら50近くのガッツを消費するところも、どうやら変わっていなさそうだ。
だったら、俺の戦法もまだ通用する……!!
これは小学生時の俺の戦い方の話で恐縮だが、
大技、例えばデュラハンであれば「最終奥義」を、ジョーカーであれば「デスエナジー」を、とにかく開幕ぶっぱして相手を一撃KOしていた。
この戦法の開幕勝率は概ね5割程度。
最初の一撃を外した場合は再びガッツが溜まるのを待ち、もう一度大技をぶちかますのだ。
(そしてそれでも負けたときは、そっとリセットボタンを押すのだ。)
きっと俺は今回も、戦闘が始まった瞬間に大技を放つのだろう。
「行け、ゴモラ!超振動波だ!!!」と大怪獣バトル並に叫ぶのだろう。
君も真似しても、いいぞ!
『再生する』君は大好きな楽曲からダダとかを再生しろ
モンスターファームの独自要素として、「再生」は欠かせない。
モンスターボールとかバトルナイザーとかない世界で、どうやって育てるモンスターをゲットするのか?
その手段が「再生」だ。
かつてはCD(コンパクトディスク。古の音楽媒体のこと。)をプレイステーションにセットして、その中に封じられているモンスターを再生していた。
各CDによって再生されるモンスターは様々で、レアなモンスターを生み出すCDを持っている奴は友人間のヒーローになったりした。
俺は母親の持っていた「キロロの森」というCDから、枯れ木のようなレアモンスターが再生された時の感動を今でも覚えている。
なお令和。
なんと、CDを使わずとも、好きな楽曲をネットで検索して、そこからモンスターを再生できるようになっているのだ。
これで思う存分、自分の好きな楽曲からモンスターを再生し放題だぜ!
こんな天国みたいな状況、小学生の俺に教えても信じねーだろうな。
また、この楽曲再生、ネタみたいなモンスターが再生されることも多い。
例えば俺は星野源が好きだが、星野源「ドラえもん」からは、
なんかパチモンが再生される。
そして感動したのがこれだ。星野源「アイデア」から生まれるのがこれだ。
何か関係があるのか?と思うだろう。
実は星野源「アイデア」は、朝の連続テレビ小説「半分、青い」の主題歌だったのだ。
そしてモンスターをあらためて見てみろ。
……半分、青い、というわけだ。(どっ)
この、あの曲からはどんな奴が再生されるだろう?というワクワク感は、きっとウルトラ怪獣モンスターファームにおいても健在だと思う。
AKB48「最強ツインテール」から、オールパラメータがMAXの古代怪獣ツインテールが再生されたり、な。
さて今更ながら、俺はこのnoteを、ウルトラ怪獣が好きでモンスターファームを知らない君に向けて書いている。
少しでも、モンスターファームの魅力が伝わっただろうか。
言ってしまえば、より泥臭い大怪獣バトルだ。
怪獣大好きな君にとって、きっと楽しい体験になると思う。
発売日を、忘れないでくれ。
それは10月20日で、何が何でも発売日に買ってプレイしようとする熱意を失わないでくれ。
たとえ君が好きな楽曲から、なんか変な模様のダダが再生されようとも。
それが私の、最後の願いだ。