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今こそ君もグレイブヤードキーパーで墓守スローライフを楽しもう

今こそ全人類はGraveyard keeperをプレイしろ。

そもそも君は聞いたことがあるか。グレイブヤードキーパー。

2018年に発売された、不誠実な墓守シミュレーションゲームだ。PCやswitch、スマホなど、様々なハードでプレイすることができる。

Switch版のサイトはここ↓だ。

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70070000012468.html

(他の媒体でのサイトは各自探してくれ。)

イメージとしては、牧場物語のようなスローライフゲームに、死体を投げ込んで腐らせたような感じだ。 

主人公は交通事故に遭い、気が付いた時にはなぜか中世の小さな村の墓守となってしまっていた。

墓守としての仕事(もちろん死体の埋葬だ)をしつつ、様々な方法で金を稼ぎ、村人の好感度を上げ、いずれは元の世界に戻ることが目的である。

発売からしばらく経っており、すでにいろんなサイトで紹介されているため「今更そんなゲームの話?」と思うかもしれないが、まあ聞いてくれ。

このゲームは、数々のアップデートや2つのダウンロードコンテンツを経て、リリース当初とはプレイ感がかなり異なってきているのだ。

それを含めて紹介するから、少しだけ付き合ってほしい。

そして君がこのnote読了後に、Graveyard keeperの世界で新たな墓守となってくれることを切に願う。

君は職権を濫用しろ

君の仕事は死体の埋葬だ。一体埋葬する毎に、150円が給金として支払われる。

しかし重労働だ。村から運ばれてくる死体を、たった一人で墓場に運び、土を掘って埋め、墓標を立てるのだから。

・・・しかしポイントは「たった一人で」やるということだ。

すなわち、埋める前に死体に何をしようが(エッチな話をしているわけではない!)、誰にもわからないのだ。

具体的には、血液や脂肪、骨肉、内臓から脳に至るまで、墓守の立場を利用して、こっそりゲットすることが可能なのだ。

そんなものをゲットしてどうするのかって?

例えば肉なら焼いてパンに挟んでハンバーガーにして売るんだよ!

脂肪は油に加工できるし、血液は吸血鬼にプレゼントできるし、内臓類は錬金術の材料として片っ端から鍋にぶち込んでやれ!

幸い、この村の連中は死体の行方にあまり興味が無いので、あまりにもげちょげちょになった死体は川に流すか、燃やしてしまうことが可能だしね。

こんなことをするのはとにかく金のためだ。

ゲーム終盤ではなんと10万円以上の支払いをする必要が出てくるのだから、真面目に死体を埋めて150円ずつもらっていては、到底元の世界に帰ることなどできない。

君は心をデーモンにして、職権を濫用し、死体をげちょげちょになるまで冒涜して、ハンバーガーを売れ。

君はゾンビマスターになれ

墓守としてのメインの仕事は毎日の死体の埋葬だ。

あとは神官を兼務しているため、日曜日に教会で説教を行い、寄附を募ることができる。

基本的にやるべきこと(やらなくてもいいが)はそれくらいなのだが、お金を稼ぐためには、墓守という称号にとらわれず、あらゆることに手を出さなければならない。

やれ農業だ、伐採だ、採掘だ、醸造だ、釣りだ、料理だ、養蜂だ、まるで牧場物語のようにできることは多いのだから。

ところでこのゲームにおいては、時間はそこまで気にする必要が無い。

時間経過によって腐るものは死体だけで、農作物も畑に放置したままいつまでも新鮮だ。

しかしなにより重要なのは体力だ。

主人公はただのおっさんなので、ダッシュはできないし、あらゆる行動で体力を消費してすぐに何もできなくなる。

そこで、君の代わりに疲れず働いてくれる存在を、これまた職権を濫用して、作り出す必要があるというわけだ。

それがたのもしいゾンビくんたちだ。死体に念を込めて作成する。

蘇ったゾンビくんは1度に1つ、単純な作業しかできない。しかしそれを無限に行い続けるのだ。1円の給料も受け取らずに!

これまで辛かった木の伐採も、鉄鉱石の採掘も、ゾンビくんなら無尽蔵の体力でこなしてくれる。

農業や醸造に至っては、ゾンビくんの腐った何かしらが発酵等にいい影響を与えているのか、主人公のおっさんより上手なくらいだ。

君も最初のゾンビくんを作成したら、俺と同じく、すぐにその虜になるに違いない。

そしてたちまち10体以上のゾンビくんを従え、あらゆる業務をゾンビくんで回すゾンビマスターとなれ。

君は酒場を経営し、難民を受け入れろ

もはや墓守の仕事とは遠く離れてしまったが、できることは何でもやってお金を稼いでいこう。

例えば、ある程度まとまった金を得たら、土地を買って建物を建て、そこを君の酒場としろ。

そして墓守スキルを全開だ。店の前に立つ客引きはゾンビくんだ。バーテンダーは人形に憑依した幽霊だ。もちろん給料など払ってたまるものか。

酒場なのでアルコールを提供しなければだが、ゾンビくん1号が畑で作ったブドウをゾンビくん2号がワインに加工し、ゾンビくん3号が酒場まで運ぶという完全無欠のシステムにより、主人公のおっさんは時たま店に顔を出し、儲けを回収するだけでいい。

夢の不労所得だ。労働などしてたまるものか。

(※もちろん、完全無欠のシステムを完全無欠に稼働させるまでには、ある程度の労働が要ります。)


例えば、墓場の北側に、魔女狩りから逃げてきた難民たちがキャンプ地を作っている。

彼らはもともと町で暮らしていた軟弱な民で、そのままでは野垂れ死ぬルートが確定している。

仕方ないので君は、彼らに少しだけ手を貸してやれ。

ここでも墓守スキルを全開だ。まずは、これまで死体から削ぎ取ったはいいが、なんとなくストックしていた肉を加工し、彼らの食料に回してやれ。やはり食べ物は大事だ。

さらには井戸を掘ってやれ。水ももちろん大事だ。

畑を作ってやれ。自給自足は大事だ。

キッチンも作ってやれ。新しいテントも作ってやれ。そのための材料は全部君の手出しだ。

だんだん「なぜ俺がこんなことを・・・」と思い始めるが、報われるときはきっと来る。

そう信じて君は肉を提供し続けろ。

(なお、報われることを保証するものでは無い。)

君はロバの革命を助けてヴァンパイアを探せ

もう何を言っているのかわからないだろう。
俺もわからない。

なぜ墓守の俺が、共産主義者のロバに協力して、革命用の旗を作ったり戦闘用の鉄角や蹄鉄を作ったりしてやらねばならないのか。

もちろんしなくてもいいのだが、このロバくんは、ゲーム開始時からずっと死体を運んできてくれている仲良しのロバくんなのだ。

その辺りを加味して、君はやるべきかどうか考えろ。(やれ。)

ヴァンパイアについてもそうだ。

君が懇意にしている小さな村が、ヴァンパイアの脅威に晒されている。

幸い君は主人公であるからHPが尽きても自宅に戻されるだけなのだが、村人たちはそういうわけにはいかないのだろう。

君は彼らを守るため、立ち上がってもいい。(やれ。)

そう、どいつもこいつも、愛すべき個性をもった人々ばかりだ。

必死に埋葬しても150円しかくれない宿屋の主人。

その隣で魚料理のレシピを850円で販売している宿屋の奥さん。

ロバくんのための鉄角と蹄鉄を作るのに5000円も取りやがった鍛冶屋。

その他俺を墓守、墓守と馬鹿にしやがる多くの連中。

君はその怒りを力に変え、墓守のついでにヴァンパイアハンターになれ。

君はそれらを全部やれ

これまで挙げたほかにも、細かいミッションは山のようにある。

それらを同時並行的に、少ない体力をやりくりして行うのがこのゲームだ。グレイブヤードキーパーだ。

やることが・・・やることが多い・・・!(画像略)

そういう忙しさにてんてこ舞いになるゲームだ。スローライフはどこに行った。

いや、確かにスローなのだ。基本的に時間制限はないのだから。

ただ、タスクだけが無限に溜まっていく。

それらを1つ1つこなしていくことに快感を覚えるタイプの君が。このゲームに向いた人種というわけだ。


君はケーキを焼きワインを売りダンジョンを踏破し大聖堂を建立し人肉でビュッフェを開き錬金術を極めろ。

楽しい墓守ライフを。

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