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サリエリ先生番外編〜ちょっとしたこだわり〜

言われてみるとサリエリ先生をもう一度最初から読みたくなる私のほんのほんのちょっとしたこだわりをお話します。

色々とあるのですが今回は服の色です。
主人公サリエリの服の色は喪服を除けば全て青を基調にした服を着ていますが、サリエリ本人の精神状態によってその明るさを変えています。

第1話より

たとえばこれ。両親を亡くし孤児となってしまったサリエリ。かなり暗い青のベストを着ています。そして裾は擦り切れています。人生の中ではかなりどん底に近いです。
しかし恩師ガスマンの元に来てからはほんの少し明るい青になりました。少しずつ明るい未来が見えてきています!

第2話

そしてついにオペラ作曲家デビューの時にはかなり明るい青の服を着ています!おめでとう!
これはデビューのお祝いにガスマン先生がサリエリにプレゼントしてくれた服という裏設定があります。
「えっ!こんな明るい色、僕に似合いますか…?」
「若いんだからもっと派手な色を着なさい」
なんて会話があったかも…?

第2話

さて、ここが1番明るい服の色だったでしょうか?
いいえ!皆様、覚えていらっしゃいますでしょうか?さらに明るい色を着たサリエリがいます。今までで一コマしか登場していない激レア衣装です。


それは…こちら!

第3話

そう!結婚式の衣装なんです!襟には金の刺繍を入れ、いつもより豪華な服にしています。始めは結婚式らしく白にしようかとも迷いましたが、婚礼衣装で白が主流になるのはもう少し後の時代だったという記述を見かけたので自由に色を決めてしまいました(笑)
綺麗な青がお似合いのご夫婦🩵💙

そして第4話で登場するモーツァルト。初期は明るい赤にカツラ姿でした。

第5話

晩年近くなるとカツラを被らず地毛を結ってもらっています。実際のモーツァルトも途中からカツラは被っていなかったようです。なおコストはカツラの方がお安いとのこと。

モーツァルト33歳頃の肖像。かなりくせっ毛!


服の色も暗いですね。厳しい経済状況と病気の妻、相次ぐ子供たちの夭逝に気分が落ち込んでいます。

第11話

やがて第13話からはサリエリの服の色がまた暗くなってしまいました。一番のパトロンであったヨーゼフ2世の崩御、フランス革命、モーツァルトの不調が続きかなり精神的に負担がかかっているのもありますが、もう40代に入り今までの明るい色が似合わないと感じてきていたのかもしれません。

第13話


こんな感じで、服の色でせりふや表情では感じ取ることの出来ない登場人物の内面の気持ちなど様々なことを表現しようと試みています!
これからもそこら辺に注目しながら見ていただけると嬉しいです!

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