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テクノロジー分野で輝く女の子たちへ〜教育で変わる未来の選択〜

皆さんこんにちは!
今月のGenderTech Letterは、女性の社会進出をテクノロジー分野を通して支援する活動団体をご紹介いたします。


日本の女性の社会進出

女性の社会進出は年々上昇傾向でしたが、内閣府男女共同参画局「令和3年版 男女共同参画白書」よりコロナ禍によって、女性の非正規労働の大幅な減少が起こったことが報告されました。コロナ禍による緊急事態が日本の男女共同参画の遅れを露呈する結果となりました。

女性の社会進出は、雇用が不安定でキャリア形成の難しい非正規雇用によって動いていたこともあり、社会進出が進んでいたとしても賃金格差が埋まらないなど、ジェンダー平等は達成されていないのが現状です。

また、正社員であってもキャリア形成が困難であることが多く、管理職に従事する女性が少ないことや男女間で賃金格差が大きいことが報告されています。その背景には、結婚や出産などのライフイベントによる家庭と仕事の両立が難しいためです。そのため、仕事優先の傾向がある管理職に就く女性は少なく、時間の融通が利く非正規で働く女性が増えています。


内閣府男女共同参画局「令和3年版男女共同参画白書」より

女性のIT分野進出

今まで「IT=男性」を思い浮かべる人も多く、女性のロールモデルが少ないこともあり、IT分野の従事者数は圧倒的に男性中心でした。ですが、IT分野は13業界の「賃金平等性」を比べた時最も平等であることが示されています。

IT分野の仕事は、個人で完結する業務が多く、インターネット環境で業務を行うため「リモートワーク」が取り入れやすいこと。また、優秀な人材の流出を防ぐため、自身の働く時間に合わせる「フレックス制」の導入が進んでいること。これらのことから、人生に大きく影響するライフイベントの変化に合わせて働き方を変えつつ、安定した環境によってキャリア形成を目指しやすい業界となっています。

また、経済産業省の調査(2019年調査)によると2030年までに最大で約79万人のIT人材が不足すると試算されています。このままの男性中心社会ではこれからのIT技術発展は難しく、様々な属性を持つ人が進出することで多様な視点の技術が生まれると思います。

経済産業省「IT 人材需給に関する調査」
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf

厚生労働省「フレックスタイム制のわかりやすい解説&導入の手引き」
https://www.mhlw.go.jp/content/000476042.pdf

日経xwoman「13業界の平均賃金」
https://woman.nikkei.com/atcl/column/21/062000090/072200003/


一般社団法人Waffle

これからの時代を担う世代の女の子たちへ、テクノロジー分野の選択肢を気づかせてくれる活動をしている団体、一般社団法人Waffle(以下、Waffle)を紹介します。Waffleは「女性の可能性を解き放ち、ともに世界に影響を与える」をミッションに掲げ、女の子たちにITの楽しさとエンパワーメントを伝え、テクノロジー分野を通じてジェンダーギャップを是正する活動を行なっています。

女子高生のIT/STEM分野への総合支援

「理系は男性」とよく耳にするように、IT/STEM分野にはステレオタイプが根強く残っています。そのため、Waffleでは女性自身が自分らしい生き方の選択ができるように、コーディングなどのITスキルを高めることはもちろん、積極性やアピールの力などの力を身につけることで活躍できる人材を育成する総合型支援を行っています。

活動内容

・Technovation Girlsを開催:国際的なアプリ&ビジネス開発コンテスト
・Waffle Camp :女子中高生限定コーディングワークショップ
・Waffle College:女子大学生・院生向けプログラミング研修及びキャリアサポート

どのプログラムも女性向けとして発信されているので、自分自身と似ているような人と共に学び合いながら成長することができる環境が用意されています。

一般社団法人Waffle 
https://waffle-waffle.org/

まとめ

女性がIT/STEM分野に興味を持つことで、女性視点を含めたIT分野の発展に繋がることはもちろんのこと、多様な働き方ができるようになります。
職業に対するジェンダーギャップがある中で、性別にかかわらず、「自分らしい」生き方を選択するためにも、GenderTechに興味を持ってくれる人たちが増えることを願っています。

経済産業省「デジタル人材育成におけるジェンダーギャップ解消について」https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_kanren_bukatsu/gender_balance_wg/pdf/001_02_00.pdf



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