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女の子をエンパワーメントする Lesson in Herstory

私たち、アイパブリッシング株式会社では、皆さまに広くジェンダーテックを知っていただくために、その領域に関する情報発信の中で、国内外の事例やサービスなどもご紹介していきます。

ジェンダーテックとは?
Gender と Technology を掛け合わせた造語で、ジェンダー平等などジェンダーに関する課題を、ICTをはじめとしたテクノロジーを活用して解決することを指します。

2016年頃にデンマークの起業家イダ・ティン氏が提唱した、Female と Technology を掛け合わせた造語「Femtech(フェムテック)」。以降、女性の健康に関する課題をテクノロジーで解決することを目指すフェムテックの動きは世界中に広がり、日本でも様々なサービスが登場していますが、それらもジェンダーテックの一部だと、我々は考えます。
GenderTechウェブサイトより)

Lesson in Herstory とは

最初のご紹介は、アメリカの教育支援NPO「Daughters of the Evolution」が開発したアプリです。

Daughters of the Evolution は、次世代のリーダーとなる女の子たちをエンパワーメントする活動に取り組んでいる団体です。

Daughters of the Evolution は、歴史に大きな功績を残しながらも男性たちの影に隠れ、なかなか知られていない「女性の偉人たちの活躍」が学べる子ども向けアプリ「Lessons in Herstory」を開発しました。

アプリを開き、教科書にかかれている歴史上の人物たちの肖像画にスマートフォンをかざすと、AR(拡張現実)技術によって、同時期に活躍した女性の偉人たちのストーリーが表示されるのです。

Lesson in Herstory を GenderTech としてみると

さて、前回の記事で、ジェンダーテックの領域は、「対象」「課題」「解決方法」の、3つの要素で捉えられるとお伝えしました。

Gendertechの三要素

「誰」の「どんな課題」を「どうすることで解決する」のか見ていくことで、アプリやサービスの持つ特徴を知ることができます。

GenderTechでみるLesson in Herstory

Lesson in Herstory は、女性として生まれ、女性として生きていく女の子が、表舞台に立つことのなかった多くの女性の活躍を知ることができ、自身の可能性に対する、潜在意識を変えることに繋げることが出来るアプリなのです。

今回の記事を書く筆者は、体も女性で、性自認も女性として生きてきました。小学生になり、学ぶことにワクワクしながらも、開いた教科書に書かれている偉人たちが男性ばかりであることに対し、女性は、社会で、世界で活躍する能力がないのだろうかと、悲しく思った経験があります。大人になった今では、そうではないと分かるのですが、幼い頃にそういった意識が刷り込まれてしまうのは、女の子たちが夢をもって未来を描く機会を奪ってしまうのでは、と感じます。

いかがでしょうか。皆さんもぜひ「ジェンダーテックで、どう人々の意識や暮らしを変え、どう世界を変えることが出来るのだろう」と想像してみてくださいね。


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