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5回くらい参加した経験を元に考える、JANOG Meeting初参加への手引き

こんにちは、イプリオのエンジニア2号です。

私は何度かJANOG Meetingに参加させていただいており、その中でネットワークに関する幅広い知見や情報を共有いただいたり、業界で活躍されている方々にご挨拶させていただいたりと、大変貴重な経験をしてきました。

そこで、今回はJANOGミーティングのことをよく知らない、または次の開催で初参加を検討されている方に向けて、先日参加したJANOG54のレポートと共に

  • どんな経験をしたか

  • 何を得たか

を共有し、次回のJANOG55に参加したくなったり、実際に参加したら「楽しかったし、とてもためになった」と思ってもらえたらと思います。


JANOGとは

正確に言うと、JANOGは「日本ネットワーク・オペレーターズ・グループ」というグループのことで、JANOGが定期的に開催しているイベントが「JANOGミーティング」です。

分かっている方との会話においては「ジャノグ」呼びで大丈夫かと思います。

JANOGはその規模、知名度から大勢のネットワーク事業者が集まります。

JANOG54では前回に続き3,000人以上が現地参加しました。
参加者は年々増加しています。

プログラムから得られる情報や知見も大変貴重ではありますが、個人的に一番有益で、参加する最大のメリットだと感じているのは

「ネットワーク事業者の方と直接お話する機会がある」

という点です。

大体の講演には、会場にスタンドマイクが用意されています。プログラムによっても様々ですが、講演を受けて自分が感じたことや意見、自分はこのように対応している、こういった案件があったなどといった情報交換、その他疑問点を聞いてみるなどを行う時間が講演の後に設けられています。
一方的に情報を受け取るだけではなく、自分からも情報を発信することができれば一番ですが、初めてだと分からないことも多く、自分の意見や疑問点を投げかけるのは難しいかもしれません。まして大勢がいる中でマイクに立って話をするのはかなりハードルが高いと思います。

そこで、以下のような場所から挑戦してみてください。

前回のJANOG53inFUKUOKAから始まった「替え玉エリア」です。プログラム終了後に、登壇者の方と直接お話できる場が用意されます。

人気のプログラムでは長蛇の列ができることも。。

30人規模の会議室で行われるBoFや、初参加者向けプログラムもあります。

※JANOG54ミーティング フォトアルバムより
BoFのテーマは多岐に渡ります。初めてでも入りやすい内容であったり、逆にかなりマニアックであったりします。

最新の情報や研究結果などを発表する場、というだけではなく、情報や意見の交換や、議論を交わすこともまたJANOGミーティングのテーマです。

お話できる場は替え玉エリアやBoFだけではありません。出展社ブースや、

「 JANOG54ミーティング フォトアルバム」より(ぼかしはこちらで入れました)

懇親会もあります。大勢が参加し、参加枠もすぐに埋まってしまいます。

「 JANOG54ミーティング フォトアルバム」より

初対面の方、前回お会いした方、お仕事でお会いした方、自分と同じ業種の方、自分が特に興味を持っている分野の専門家の方、などなど。現地でお会いした方とお話出来たことが、自身への知見、経験だけでなく、業務への貢献度も大きかったように思います。

準備編

移動手段と宿の確保

JANOGミーティングは開催場所と日時が発表された瞬間からすでに始まっています。まずは会場近くの宿と交通手段を確保しましょう。
全国から大勢の方が集まるため、会場周辺の宿や飛行機はどんどん埋まります。ご予約はお早めに。

参加登録

準備編で一番重要なミッションです。登録が開始されたらすぐに参加登録を行ってください。

JANOGには、JANOG Comment 1にて定義されているメーリングリストがあります。

JANOGのメーリングリストは本来議論を行うための場ですが、JANOGミーティングに関する情報もこちらにて共有されます。登録サイトのURLや、登録開始日時といった情報については、こちらで共有されるものが本線となります。

JANOGミーティングというのは、こちらのメーリングリストへ入会したJANOG会員において、会の活動の一環としてJANOGミーティングへの参加というものがある、という形です。

詳しくは、JANOGの会則をご覧ください。

https://www.janog.gr.jp/doc/janog-comment/jc2.txt

slackや公式SNSでも開始日時をアナウンスしていますので、そちらも参考に。

https://twitter.com/janogmeeting

JANOG Slackでは、各回、または会場別のチャンネルが用意されることが多く、そちらではテーマに沿った議論や情報交換などが行われます。そちらも是非見てみてください。

懇親会は例年登録開始早々に埋まってしまいますので、登録ページのURLを確保しておいて、時間になったらすぐにアクセスできるようにしておいてください。

これは経験則ですが、開始直後1~2分は余裕がありますが、5分を過ぎるとサイトにつながりにくくなってきます。ときには数時間で懇親会付きチケットが全て出てしまうこともあります。アクセス集中を助長するようなことを書くべきではないのですが、それだけ大規模で大勢の方とお話できる貴重な機会ですので、参加できそうであればお早めに。
意外と忘れがちですので、登録開始日時はスケジュールに入れておくなどしておいてください。

スケジュールの確保

JANOGミーティングは通常三日間、おおむね10時~18時前後で行われます。
日帰りできることもあるかもしれませんが、これまで全国様々なところで開催されています。全日現地参加するとなると3泊4日の出張になるかと思います。

もし業務として参加するとなると、稟議を出す際はそれ相応のメリットがあることを伝える必要があります。

上司の方がすでにJANOGのことをご存じであれば、どんなイベントかを説明する必要はないかと思いますので、自分にとってどうメリットがあるのか、行かないことでどんな機会損失になるのかをお話してみてください。もしお詳しそうであれば、自分にとってためになるのかどうか、相談してみるのも良いかと思います。

社内で自分以外にも参加したい方が何名かいて、全員は行くことができない、といったケースもあるようです。どういった基準で選ばれるのかは様々かと思いますので、どのように選出されるのか、どうすれば行けるのか、会社の方に聞いてみてください。

ネットワーク関係の部署だけど、会社の本業自体は別、ということもあると思います。
もしJANOGが知られていないようであれば、どんなイベントで、今の業務とどのような関係があり、自分にとってどんなメリットがあるから、結果会社にどう貢献できるようになるかを伝えてください。
過去に行われたプログラムや、協賛されている企業一覧を添えて、

  • 「これをテーマにしたプログラムを視聴します」

  • 「今業務で携わっているこの分野において最新の動向を調べてきます」

  • 「この企業の方にお会いしてお話してきます」

  • 「業務でやり取りのあるこの方も来られるそうなのでご挨拶に行きます」

  • 「同じ業界の同世代が今何をやっているのかを知って、自分の励みにします」

などなど、より具体的な展望があるとよいです。
すぐさま売り上げに結びつかなくとも、自分の技術向上や情報収集の2点だけでも大きな収穫になるイベントです。有給を使う形になったとしても、無為にはならないはずです。

プログラムの確認と手札の用意

移動手段も泊まるところも確保して、晴れてJANOGミーティングに行けるようになったら、何時にどこにいて、どのプログラムに参加するのかの計画を立てます。
音楽フェスでどの順番にまわるか、自分だけのタイムテーブルを組むのや、コミケでどのサークル・どのブースから回るかを決めるといった経験をされた方もいるとは思いますが、それに似ています。計画通りにいかないこともありますので、優先度を決めて

  1. 絶対参加する

  2. なるべく参加する

  3. 行けたら行く

に分けておくといいです。
講演を視聴するだけではなく、BoFやランチ企画、参加型イベントや出展社ブース巡りをする時間も計画に取り込んでみてください。
特にBoFはまた別のタイムテーブルが用意されていますので、そちらの時間も要注意です。
できれば、人とお話する機会を多くとりたいところです。
私も人とお話するのはとても苦手です。初対面でも一度お会いしたことがあっても緊張します。
そこで、話のネタ、今風に言うと「会話デッキ」を用意してください。
天気や現地の話もいいですが、より濃い話ができるものを用意したいところです。

  • 「初参加なんです」デッキ

  1. 基本的に皆さん優しいので、初参加で更にまだ経験が少なくても親切にしていただけます。ポイントは何に興味があり、何を吸収したいと思っているかを決めて、それに関連するブースや人に会いに行くといいです。

  2. 何をされている方なのか、展示ブースであれば何を展示されているのか、どんな風に知識技術を身につけられたのかなど、質問をいっぱい用意しておくのが効果的です。

  3. 毎回初日の一番最初に「JANOGの歩き方」という、ランダムに決められたグループでお話をするプログラムがあります。初参加であればぜひ参加してください。 自己紹介の場ですので、自分が業務で取り組んでいる、もしくは興味がある分野があれば、それが相手の専門外であるかどうかはあまり気にしすぎなくても大丈夫です。なるべく多くの方とお話して、次回お会いしたときにまたご挨拶出来れば、そこからつながりができるかもしれません。

「JANOGの歩き方」は、入り口で数字が書かれた紙を配られますので、その数字の場所に集まった方とお話する、というプログラムです。初参加でなくても参加して大丈夫です。(写真は「 JANOG54ミーティング フォトアルバム」より)
  • 「今こういう仕事をしています」「こういうことに興味があります」デッキ

  1. 同じ業種の方であれば鉄板です。自分よりさらに高度なことをされているようであればためになるお話が聞けるかもしれません。学生の方であれば、今勉強・研究していることや、将来こういった仕事をしたい、というビジョンを用意してみてください。有意義な情報交換ができるだけでなく、就活の一助になる可能性もあるかと思います。

  2. 同じ業種・分野であっても経験することや依頼される案件は様々です。「こんなことがありました」「こんな環境でこんな要件でこれを構築しました」など、自身が担当もしくは参加した案件について、(秘密保持には気を付けながらも)情報交換をするにはとてもよい機会です。

  3. 替え玉エリアやBoFで役に立つはずです。今自身が直面している問題や苦労していることがテーマに沿っていれば、お話することでアドバイスをいただけるかもしれません。

  • 質問デッキ

一通り上記2項目についてお話した上で、もし困ったらお話を聞く側にまわってください。

  1. どんな会社に勤められていて、どんなお仕事をされているのか

    • 自分が話したことと共通点はあるかどうかをもとに共通の話題や困りごと、その界隈で昨今話題になっていることなど

    • 普段はどこ(何県何市)にいらっしゃるのか、会場へは近いのか遠いのか

    • 会社へは普段出勤しているのかリモートか

    • イベントへは当日入りか前日入りか

    • 移動は大変だったかどうか(その日の天候や交通情報など参照)

  2. 何日間参加されるのか

    • 宿泊先は会場から近いのか遠いのか

  3. 登壇、もしくはブース出展されているのか

  4. 懇親会には行かれるのか

  5. お会いしたことがある方が所属されている会社であれば、その方のお話

  6. などなど

専門的な話以外にも当日現地参加している、というだけでも共通事項はいろいろあります。基本的には知識技術、経験などの情報交換の場ですので、それ以外の話題は優先度低でお願いします(私はそれ以外の話ばかりしてしまいますが)。

名刺をたくさん用意していってください。交換する機会は意外と多く、現地では切らしてしまった方が続出します。100枚以上あると安心です。
学生の方も、この機会に用意してみてください。
そして名刺管理アプリも活用してください。アナログで管理するのはかなり厳しいです。

当日編

当日は自分が最初に参加したいプログラムに間に合うよう会場に向かってください。
初日は午後から始まることが多いですが、もし午前中に見たいプログラムがあればそちらに間に合うように、なければ昼食をとる場所を調べておくといいです。

JANOG54では、最寄り駅のホームを降りてすぐのところに広告が出ていました。

1.受付

会場に着いて、すでに受付を開始しているようであれば、担当の方にQRコードを見せて下さい。紙で印刷しておくか、スマホで写真もしくはスクリーンショットで確保しておいてください。意外と忘れがちなので、参加登録が終わってメールが届いたらその場で確保しておくといいです。

QRコードを受付の方に読み取っていただきます。(写真は「 JANOG54ミーティング フォトアルバム」より)
受付は基本的に会場入ってすぐのところで行っていますので、そちらで指示に従ってください。(写真は「JANOG54ミーティング フォトアルバム」より)

2.会場マップの把握とプログラム一覧の確認

受付を済ませたら、会場案内図と三日間のプログラム一覧の写真を撮って、すぐ見れるところに確保して、マップを頭に入れておいてください。

効率よく移動できるかどうかは結構大事です。
写真を撮ったらどれからまわるのか、どうつないでいくのかを書き足しておくと後から便利かもしれません。

開場後は結構バタバタします。次はどこに行くのか、空き時間なのかどうかなどせわしなくしている間にいつの間にか参加しようとしていたプログラムが終わっていた、ということもあります。次の目的のプログラムが行われる部屋はどこにあるのかで迷っているともったいないので、なるべくスムーズに移動したいところです。
また、この一覧にはBoFのスケジュールが入っていないので、事前に用意したタイムテーブルも突き合わせるようにしてください。

3.ノベルティや無料配布の確認

会場に入ってすぐのところで、無料で配布しているものが色々あります。ありがたくいただいてください。話題の一つにもなりますし、I♡ステッカーを名札など見えるところに着けていれば、自分がどんな分野に興味があるのかが一目瞭然です。

いつのJANOGに参加したのか、という証左にもなります(「 JANOG54ミーティング フォトアルバム」より)。
かなりの数が用意されていますが、無くなってしまうものもありますのでお早めに(「 JANOG54ミーティング フォトアルバム」より)

4.プログラム・BoFへの参加

受付などを済ませたら、目的のプログラムが行われる会場へ向かってください。
席は自由ですが、あまり後ろだとスライドがよく見えなかったりします。混み合うプログラムもあります。立ち見になってしまうこともあります。前後に参加したプログラムとの兼ね合いもあるかとは思いますが、早く入るに越したことはないです。
JANOG54にて、自分が視聴したプログラムを少し紹介します。

Gメールショック!メールインフラを安心・安全に変える(た)、にわとりたまご問題の結論とは。

私は本業の方でメールサーバの保守運用に関わっていることから、Gmailにおける迷惑メール対策への対応にも携わっていました。その関係で、タイムテーブルでこちらのタイトルを見た瞬間から気になっていたプログラムでした。
「Gメールショック」とは、詳しくはリンク先の資料に載っていますが、ものすごく端的にまとめると、2023年10月にGoogleと米国Yahoo!メールから発表された、迷惑メール対策として一定水準以上の迷惑メール対策を行い、成果を出せているドメイン以外からのメールは受信規制を行うというものです。

参照記事

今回登壇されたのは、大手三大携帯キャリアにて本件への対応に携わられた方々です。
私が検証用に運用しているメールサーバであれば、有料でサービス展開しているものでもないですし、テストメール以外のやり取りもほとんどありませんので、送信認証や受信メールへのどんな厳しい規制も検証目的で軽率に導入してしまいます。
ところが、国内外に大勢のユーザを抱える大手キャリアのメールサービスとなると当然そう簡単には導入できません。
導入したことによって生じる影響は大きく、かつ多岐に渡ります。
Googleの規定通りの対策は、技術レベル的にはそこまで難しくはないのですが、ユーザが多ければ多いほどその利用環境、年数は様々で、またキャリア側の機器の使用サイクルや、独自環境ならではの弊害など、考慮すべき事項は盛沢山でした。
事業者の方々は決してセキュリティ強化をやりたくないわけではなく、あくまで前向きです。いかに迷惑メールを減らせるか、安全で快適なメール環境を維持できるかということに全力です。Gmailガイドライン規定に載っていた対策についても、またオープンマイクで挙がっていたTLSのバージョン制限も、もちろん導入する姿勢ではあると思います。ただし、全てのユーザの利用環境に一切の影響なく取り入れられることが条件となったとき、それはチャレンジングという程度の難易度ではありません。正論をそのまま受け入れて、新たに導入した制限に対応できない環境を利用しているユーザには一斉にリプレイスを行っていただく、どんなに大きなシェアを占めていてもそれはあまりにも横暴です。
JANOGでは時折見かける、事業者と専門家・技術者の間にある溝を垣間見ました。
ともあれ、大手キャリアのインフラ部門の方から、規模は違いますが自分も直面したGoogleの迷惑メール対策への対応を行ったお話というのはそうそう聞くことのできるものではありません。本当に貴重なお話を聞くことができた、と改めて実感するとともに、快適なメール環境を構築・維持運用を行う一員であるという意識を持つことができ、そういう意味でもとてもためになりました。

4’.協賛社による出展ブースの見学

JANOGミーティングには多くの企業がスポンサーとして参加されており、ブース出展も行っています。
気になったところへ寄ってみて、どんなサービスや取り組み、製品をどんな会社が展開されているのか、情報収集も大事です。
ここで知り合った方のサービスを後日利用することになったり、もしくはお取引先に紹介することもあるかもしれませんし、逆に普段お取引のある方にお会いするかもしれません。各方面の方々とつながりを持てる場ですので、少しでも気になったらお話を聞いてみてください。
ノベルティもたくさん配っています。遠慮することなくいただいて、いっぱい身に着けて三日間をお過ごしください。

JANOG54にて個人的に一番印象に残っているのはこちら。全国規模でないとこんな展示、事例紹介はできません。
頭では分かっていたことでも、管轄エリア、事業規模がいかに広大であるかを実感させられます。

5.懇親会

JANOGミーティングでは主に二日目のプログラム終了後に懇親会が大々的に開催されます。

開会挨拶の様子

準備編でも触れていた通り、かなり大きな会場で行われるにも関わらず申し込み枠がすぐに埋まってしまう、それだけ有意義で貴重で美味しい、ミーティングホストと実行委員会の本気を感じられる場です。もし参加できたら、初日と二日目の中でお話できた方に会いに行ったり、登壇されていた方にお話を聞きに行ってみてください。

開催地の名産がたくさん集まります。会場、開催地、ホストの方に感謝して大いに満喫することも大切です。

もし初日や三日目、懇親会の後などで参加自由枠の懇親会に参加できそうであれば、ぜひそちらも参加してください。
なるべく多くの方とお話しておけば、次回の参加がより有意義なものになっていきます。

三日目夜の非公式懇親会にていただいた奈良の地酒「金鼓 伝承水もと仕込み 濁酒」です。もともと日本酒はあまり飲めませんがこちらはおいしくいただけました。
三日目の非公式懇親会の後に始まった非公式ナイトサファリの様子です。

6.JANOG+update、オープンマイクと閉会宣言/次回予告

三日目の最後に開催されるプログラムです。JANOGミーティングに参加できた、ということを最も強く感じられますので、スケジュール的にどうしても都合がつかない、といったことがないのであれば、ぜひ参加してください。

「 JANOG54ミーティング フォトアルバム」より
「 JANOG54ミーティング フォトアルバム」より

そして、次回のJANOGミーティングが発表されます。

「 JANOG54ミーティング フォトアルバム」より

今回の参加経験を活かして、より有意義で充実した参加ができるように、次回に向けて準備を進めたいところです。早い人はもう宿泊先の確保を進められていたりもします。

JANOG4日目編

遠方からの参加であれば、3日目の夜に移動は厳しいことが考えられます。スケジュール調整を検討し、もし問題なさそうであれば、稟議を出す際に最終日の翌日を移動日とする、という形で提出してみてください。

無事移動日に余裕を持たせることができたら、せっかくですので空いた時間で開催地を目いっぱい観光して回ってください。JANOGミーティングが全国各地で行われるのは、様々な土地にフォーカスが当たり、地域活性の一助となることも目的の一つであるためです。

初めて訪れた場所であればなおさら、人生経験の一部として記憶に残る一日を過ごしてください。
私は、JANOG54の時間外ではローカルスーパーと商店街を満喫し

持統天皇が詠んだ天の香久山を眺め

ポケふたを探して回りました。

靴底は大分減りましたが、奈良の夏を十分過ぎるほどに浴びてきました。

後日編

さて、JANOGミーティングに参加した後にやることは以下の通りです。

  • 普段の業務にすぐ取り入れて活かせそうな収穫があった場合

    • すぐに検証や導入手順をまとめて社内共有してください。内容如何より、早さと積極性です。後回しにすると記憶から抜けていきます。

  • 自分一人では難しそうだが、有用そうな収穫があった場合

    • 構想レベルでもまとめて、社内共有してください。活用できそうかどうか、上司、先輩方にも相談してみてください。

  • 色々見聞きしてきたが、どう活かせるか判断がつかない場合

    • レポートとしてまとめて共有してください。

      • どんなプログラムを聞き、ブースでどんなサービス・製品を紹介されたか

      • 何枚名刺を交換し、どんな方とお会いしたか

      • その他直接お話した方がいれば、そこでどんな話をしたか、覚えていただけていそうか、など

実りのある参加であったことを証明することは、自分だけでなく、会社にとってもメリットがあります。
あまりうまく立ち回れなかった部分があり、情報が足りない部分もあるかと思います。そんなときは、アーカイブです。

プログラムによってはアーカイブ動画も公開されております。聞けなかったプログラムや、書き逃したメモはそちらで補完しつつ、上司の方に「参加させて良かった」と思っていただけるような報告をお願いします。

最後に

初めての参加となると、よくわからないことや、うまくいかないこともあるかと思います。
肝心なのは、まず参加してみることです。その中で、このコラムで書いたことが少しでも役に立つことがあれば幸いです。
初参加のJANOGミーティングが有意義で、今後の業務で役に立ち、なにより皆さんの中で良い思い出になることを祈っています。

株式会社イプリオのエンジニアズです! ネットワークやサーバに関わること。お客さまのインターネットでのビジネスを支えるコラムを連載していきます!