欲とやる気
ゴールデンウィークが終わりましたね。今年は久しぶりにコロナの影響を気にせず楽しんだ方も多いのかな?自営業組はお仕事?
うちは弁当屋で、普段の会社関係のご予約がイベント関係やら何やらに変わるものの全体量はそんなに変わらず。そんなわけで夫は相変わらず仕事。ただ、副業として小規模社員食堂の運営を担当している妻(私)はガッツリ9日間のお休み。
忙しい日は早朝の弁当盛り込みを3時間程手伝って後は自由行動。わーい…と喜んで見たものの結局ひたすら寝てた。引き篭もり体質は健在。
出かけないから、お金もかからない。でも、実はコレ最近の悩みなんです。
欲が無さ過ぎる。
仕事以外は基本家から出たく無い。出来ればずっと寝ていたい。家から出ないから服も化粧も高い物は必要ない。食事もご飯と納豆が有ればご機嫌。経済的と言えば聞こえは良いけど、無気力というか生命力が薄いというか。
まぁ普通に考えれば他人に迷惑かける訳じゃないし、それはそれで良いんじゃない?って話しなんですが。
問題は我が家が自営業だという事。
自営業って、良くも悪くも『やる気次第』だと思うんです。会社員と違って、働く時間も休みも自分で決められる。勿論、お客さんが居るから最低限迷惑をかけない仕事はする。でも、そこから先は自由。例えば、予約分が半日で出来れば後は寝てても良い。ただ、そこで『もうひと頑張り』するかどうかが将来の売り上げや、他の店との差になる。
実際、起業から7年間そのスタンスで兎に角休まずやって来ました。表の仕事を受け持たず家にいた期間も、裏では常に夫と『次の一手』を考えていました。それだけ頑張れたのは、
お金が無かったから。
自己資金ゼロ、100%借り入れという無謀なスタートを切ってしまった以上とにかくお金を返し続ける必要がありました。その為に寝る間も無く働いて、沈む前に次の一歩を踏み出す文字通り綱渡りな日々でした。
そうして7年、気付いたら初期投資分がほぼ返済。店も軌道に乗って普通に日々の仕事をこなせば食べるに困らない程度の収入。良かった良かった…じゃないっ!
私、39歳なんです。平均寿命で考えても後40年。この店なり何かしらの商売で生きていかないといけない。安定は続かないのが商売の基本。調子が良い時こそ次の準備、今までの経験で嫌という程学んで来ました。
なのに、最近『もうひと頑張り』が出来ない。理由は簡単。稼ぐ理由が無い。返済に目処が立った。引き篭もりで物欲が無い。『将来のため』というボンヤリした理由ではなかなかねぇ。
気力体力が怪物並みで休む事を知らなかった職人タイプの人達(特に飲食)がコロナで『休み慣れ』して人並みに休暇を取るようになった今はある意味チャンス。今こそグッとアクセルを踏むタイミング。
それが分かってるだけに焦りがあるのです。もう一度エンジンをかける燃料が必要。燃料とは?
結論としては『欲』だと思う。
あまり良い意味で使われないけど、やっぱり何かしらの欲求があってこそ頑張れる。自分にはそれが無い。承認欲求とかは根本的な性格から変えないと無理なんで手っ取り早く、お金の必要な趣味とかかなぁ。安直?
先ずは、やってみよう!という事で4月は第一弾として名古屋に歌舞伎見物を決行。
結果は久々に大好きな物に触れて大満足。また見たい!着物もっと揃えなきゃ!と中々良い感触。
が、しかし。急にテンションを上げすぎたのか人混みに酔ったのか帰ったらグッタリ(笑)
かくして、ゴールデンウィークは反動で引き篭もりと化していたわけですが方向性としては悪くない気がします。外出慣れしてない故にリハビリが必要だけど。
最前列のチケットも、新しい着物も今の自分には充分贅沢。もちろんその程度じゃ駄目で。それをきっかけに、物に限らず知識、経験、環境あらゆる面で『もっと』を求める癖が付いたら良い。
とはいえ、後40年頑張り続ける原動力を作るには、よっぽど『欲深く』ならないとだなぁ。
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