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9年前の幼稚園児が教えてくれたこと
9年前に書いた日記が出てきた。
息子がまだ幼稚園の年長、娘が小学校2年生の時のとある1日の出来事だ。
息子が娘に「○○ちゃん、ドラえもんゲーム(ボードゲーム)しよ」と誘った。しかし娘の返事は「嫌だ」だった。その後も何度も誘っていたが「嫌だ」の一点張り。何度お願いしても断られ、ついに息子は泣き出した。
よくあるパターン…
ただその後のひと言が…
「△△(息子)はドラえもんゲームがしたいんじゃない。○○ちゃんと一緒に遊びたいの。ドラえもんゲームじゃなくていいから一緒に遊んで」と言ったのだった。
その後どうなったかは書いてなかったが、その後どうなったかより、この言葉が当時の私の心に刺さったのだろう。
娘は「嫌だ」の一点張りで、ドラえもんゲームが嫌なのか、息子と遊ぶのではなくて他のことがしたいのか、これだけでは相手には伝わらない。
何度も何度もお願いしても断られ、どうしたら相手に伝わるかを息子なりに考えたのだろう。それが息子の「ドラえもんゲームやろ」の裏側に込められていた本当の思い「ドラえもんゲームじゃなくていいからお姉ちゃんと一緒に遊びたい」という気持ちを幼稚園児でありながら、ちゃんと伝えることができた。
これってできそうでなかなか難しいし、親も心に余裕がないと、子どもが発した言葉にそのまま反応してしまうことあるだろう。
子どもに限らず「相手が伝えたい本質は何なのか」をちょっと考えてみるだけで、余計な摩擦を生むことなく、お互い心地よいコミュニケーションが取れる。
この時、息子が本当の思いを伝えたことによって、「ドラえもんゲームじゃないならいいよ」って遊んでもらえてたとしたら(そうだったら嬉しいね)、最初の伝え方では娘には伝わらなかっただけで、本当の気持ちを伝えることによって息子の願いは叶ったことになる。
こうしたちょっとした思いの伝え方の違いで叶うこともたくさんあるのではないだろうか。
相手の発する言葉はもちろんのこと、自分の発する言葉に込められた真の思いを汲み取ることが願いを叶える近道だろう。
9年前の幼稚園児の言葉から改めて大切なことに気づかせてもらった。本当に子どもに育てられてるなあ。
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