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「5時間もあって勉強しないという選択肢はない」

40代も後半になって大学生になり、感じたこと…
それは「勉強する」って楽しいということ。

30年前に大学生になったときには、
そんな感覚は全くもってなかったといって過言ではない。
薬剤師にはなりたいよ、
でもそんなに勉強はしたいとも思わないし、
少なくとも楽しいと思えたことはなかった。
試験には合格しないといけないから勉強はしていたけど、
試験直前になって最低限は…
といったところだろうか…

ホント私基準で申し訳ないんだけど、
大学生なんて勉強に関しては
そんなもんなんじゃないかと思っていた。

当時は当時でテニスに没頭し、
仲間とともに充実した大学時代を過ごして、
これまでの人生でもトップを争うほどの
楽しい時間ではあったから、
これはこれで後悔はない。

先日、娘が東京から新幹線で帰ってきた。
朝から夕方まで大学で講義を受け、
そのまま新幹線に乗り、博多に到着するのは
23時過ぎというハードスケジュールだった。

私は息子と
「○○ちゃんは新幹線で5時間も何して過ごすんだろうね。
さすがに1日中講義受けてだし、夜遅くなるし寝ちゃうよね」
と話していた。

そして、到着した娘に聞いた。
「新幹線で何してきた?」
「少しだけ寝たけど、ほとんど勉強してたよ」
と。

私と息子は目が点…

そして娘
「5時間もあるのに勉強しないなんて選択肢はない」
と。

また週末だけの帰省だったにもかかわらず、
夜も遅くまで勉強していた。
それも試験があるとか、
課題を出されているとかではなく。

こんな姿を見て思った。

勉強しているから素晴らしい子だわ、
とかではない。

やらされるわけでもなく、
こんなに没頭できることに出会えた娘は幸せだな、と。

私は今でこそ自ら学びたくなる
心理学という分野に出会えたけど、
10代にしてその境地にいる。
純粋に羨ましい。

ただ、私は今、心理学を学んでいる時間を
幸せと感じるわけだが、
よくよく振り返ってみると1回目の大学生の時は
テニスに没頭して幸せだった。

つまり、人って没頭したいものに出会い、
それにいかに時間を費やすことができるか、
それが幸福感につながるのではないか
と感じた週末だった。

子どもたちが没頭できるものに
いかにして出会えるか、
そのためにさまざまな世界を見るチャンスを
与えてあげられる親でありたい。

その選択肢のから選ぶのはあくまでも子ども自身。
自らの選択で没頭できるものに出会えた子どもは強い。

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