「親の意見は聞かなくていい」
高校1年生の息子、選択課外講義の申し込み案内がメールで来ていた。国語、数学、英語があり、内容によってそれぞれ2クラスずつ設定されている。
「課外どれにする?」(暗に受けないなんて選択肢は与えていない(笑))
そして息子の返事は
「数学の1つだけ」
「は?もっとやらないといけない科目、いっぱいあるじゃん。せっかくあるんだから全部取っておいたら?」
なんて反射的に口から出そうだった。
でもメールにも書いてあった。
「生徒自身が自分に必要な授業を自分で考えて選択することで、より主体的な学習者としての姿勢を育むことにつながるだけではなく、より質の高い学習が期待できるから」と。
はい、ごもっとも!!
でもでも「本人の意向を聞いて頂き、折に触れて助言などして…」
とひと言あったから折に触れたよね(笑)←往生際が悪い私
「6講座もあるのに1講座だけでいいの?しかも得意な数学だけって…」
すると返ってきた答え
「先生が親の意見は聞かなくていいと言った」
なんだってーーーーーーー!!!
私、そういうこと言ってくれる先生大好き!!
もうさ、言いたくなるじゃん!!
いくら主体的に選ぶようにと書かれていても、
「うちの子に任せたらどうなるか分からない」
「うちの子主体的になんて言ったら絶対全部選択しないわ」
「そもそも自分に何が必要かなんて分かってないから任せられない」
まぁいくらでも口挟む口実は出てくる。
でもこれだから主体性も育まれないし、やらされ感だけで質の高い学びには繋がらない…
でもそれを先生も分かってみえるからこその言葉だったんだろう。
「親の意見は聞かなくていい」
この言葉だけ切り取ったら、
なんて先生なの!!
と思ったかもしれない。
でも今回まったくそんな感情は湧かず、むしろ感謝の気持ちに溢れた。
この言葉がなかったら反射的に発していたであろう言葉にストップをかけることができた。
そこには先生への信頼があったから。また先生も保護者を信頼して下さっているからこその言葉だろう。もしそうでなかったら炎上しかねない言葉だから。
そして何より、先生が生徒を信頼しているからこそ!!
もちろん選択を間違える生徒もいるだろう。全て選択すればいいものでもないし、選択しなかったからってやる気がないわけではない。間違えたと思ったら次選択するときに活かせばいい。自分に必要なものを見極める力、そして自分で決めたことをやり抜く力を養い、自分の選択に責任を持つ。
各科目の内容ももちろん大切だが、課外講義の科目選択1つとっても親子共々多くのことを学ばせて頂いた。