20241222
【元号】令和(れいわ)6年
【月名】師走(しわす)
【節気】冬至(とうじ、12/21〜1/4)
【候】乃東生(なつかれくさしょうず、12/21〜12/25)
【月齢】21.2(更待月)
【サビアンシンボル】♑︎山羊座1度「認識を求めるインディアンの酋長」
認識の大変化:ワンドの4R、2女教皇(安定していた認識がひっくり返ると巫女が言っている)
酋長の話:21世界(太陽でなく、地球に目を向けよと)
(冬至の儀式の日が、今年もやってきました。酋長は、巫女から今年のお告げを聞いて、難しい顔をしていました。彼女の言うことが、これまでの年と比べ物にならないほど、突拍子のないものだったからです。「お父さま」と彼女は酋長に向かって言いました。酋長が実の父なのではなく、お父さま的存在だからで、そのように呼ぶ慣わしだったのです。「これまで長いこと、わたくしたちは、太陽がまた無事に昇るかどうか、豊尭は再びやってくるのかについての疑義を、毎年占術に問うてきました。けれども、すでにそれは、多くの学問の協働により、自明の理となっております」酋長は答えました。「なるほど、確かにそのようだ」巫女は、頭を低く下げ、さらに付け加えました。「すでに天動説は廃れ、地動説になって久しいにも関わらず、占術だけが、天動説を主体として時を読んでおります。これについてわたくしは長いこと考えておりましたが、天には天の道理が存在するのではないか、それは主に見えるものの世界として。そして天を代表する太陽は、永遠にほぼ同じ軌道を通ってわたくしたちの前に現れてくださいます。もうここを疑うものは、ほとんど居らないでしょう。ですからわたくしは、来年から、地動説に則った占術を使いたく存じます。天動説が主体となっていた間、地球は動くことなく、地球こそが不動で、特に気にする必要のない天体として扱われてきました。けれど今は地球の危機であり、天や太陽に頼っている場合ではないのです。太陽系と同じく、太陽を中心として、太陽は前代の地球が存在するのと同じくして、当たり前の存在するものと捉え、太陽系への物理認識と揃えた形で考える、地球は他の惑星天体と同様に彼らと連動して動きつづけているのであって、この影響を適切に捉え、天の道理と同じくらいの力で拮抗を保つ地の道理を立て、生活に活かしたく存じます」。酋長は、「なるほど」と答えました。「ある意味、地球よりも太陽の方が安定した当たり前の存在になろうとしている、と言いたいのだな?確かに、地球上で起きている現象においても、太陽より地球の方がよほど不安定に見える。かなり認識の仕組みを変えないといかんかな?」。巫女は答えました。「いえ、ただ、これまでの太陽の代わりに、それは個人の占星術による星座の該当なども含めて、地球を設定すればよろしいのかと。地球を、わたくしたちがその上で、むしろそのほんのわずかな縁で生存している地球を、太陽よりも大切にするという意識でよろしいのかと」。酋長は、「そうか。地球は私たちには全体がなかなか見えないから、少し気づくのが遅くなったな。太陽系の把握が科学によって確実になって久しい。それが不動であることを、私たちが信頼できるだけの時間が経ったのだな」と、自分のわずかに生えはじめた顎髭を、感慨深そうに触りました。「では、そのようにしよう。まぁ大転換だがな」「ありがとうございます、お父さま」。巫女はさらに深く頭を下げると、酋長の伽耶から下がっていきました。「まぁ大転換だがな」と酋長は再び独り言として、呟きました。「素晴らしい。ようやく安心して地上に目を向けられるだけの、自然への信頼が獲得できた証拠だ。人間が真に自分の住む星に何ができるか、むしろここからが問われる時代になるに違いない」。酋長は、「そろそろこの立場をお父さまと呼ばせるのも、終わりにしなければ」と、少し笑って言いました。なぜって、彼は部族のアクシデントの末に酋長になったばかりの、まだほんの若者だったからです。)
【←】
木星♃(10/9〜2/4♊︎)
天王星♅(9/2〜1/31♉︎)
火星♂(12/7〜2/23♐︎)
(逆行が次に足されるのは金星♀2025.3.2)
【☉】
地球♋︎/月♋︎/水星♍︎/金星♉︎/火星♋︎/木星♊︎/土星♓︎/天王星♉︎/海王星♓︎/冥王星♒︎/カイロン♈︎
(前日比:地球♊︎→♋︎、月♊︎→♋︎)
(海王星♈︎への移動は2025.5.24、
土星♈︎への移動は2025.11.5)
*参考【月名】12/【節気】24/【候】72/【月齢】30/【サビアンシンボル】360/【←】天体逆行/【☉】ヘリオセントリック=太陽中心の惑星運行(トランジット)