仕事のズレ
「求人」はあるけど
今回取り上げる日経の記事では、仕事に就いてないない人が増える傾向にある、という内容です。
「労働供給の減少は一部の国ではなく、主要国で共通している」(ニッセイ基礎研の高山武士氏)。各国で経済活動の再開に対し、働き手の供給が追いついていない。人手不足はインフレを長引かせかねない。」
「人材のミスマッチが働き手の回復の障害になっている可能性がある。総務省の労働力調査で月あたりの平均値を見ると、22年の転職等希望者は968万人と19年比で約15%増えた。男性の転職希望の伸び率は20%超だ。転職者は14%減の303万人だった。」
「パーソルキャリアの転職支援サービスのdoda(デューダ)によると、ITエンジニアの転職希望者に対する求人倍率は11倍と、3年で約2倍に高まった。専門スキルが必要で、求人数の伸びに求職者が追いつかない。」
前回の記事後半(労働力調査)では、非正規が11か月連続増え続けているというデータを取り上げたばかりです。
今は、仕事を見つける場所はアプリやサイトの中です。
隙間時間や副業などに関する過去記事はコチラ↓↓↓↓
転職の仲介ビジネス
さて、あなたが「転職しよう!」と考えたとして、検索をかけると出てくるサイトは、転職仲介をビジネスにしている会社です。
その売上ランキングのサイトがありました。
空いた時間に、スマホで、簡単に、誰でも 転職サイトへの登録とオファーが受けられます。
SNSやインターネットのおかげで転職はかなり楽になりました。ただし、就職できるか(希望の会社に入れるか)は別問題です・・・
少し前のデータですが仲介業者の利益構図が出てきました。
登録者(求人者)は無料で、求人広告を出す企業がお金を出しています。その中間にスカウトやAI判断がありマッチングを行います。
スカウト担当者は成約後に報酬を受け取るため、できるだけ多くの(良い)転職者とコンタクトを取ろうとします。多く成約すればそれだけ報酬がもらえるからです。
当然ながら、そのスカウト担当の求人もあります。
・人材コンサル
・キャリアコンサル
・キャリアカウンセラー
などの求人で「〇〇万円稼げます」的な求人もあります。スカウト担当のスカウト・・・?
話を戻して、、ハロワークにも求人を出している会社は、それなりにあります。働き手不足は続いています。
有効求人倍率は増加
「鹿児島県内の有効求人倍率が増加傾向が続いている。就職希望の人にとっては選択肢が増えている状況だが、企業側にとっては人材獲得の競争が激しくなっていることを意味する。」
「福島労働局によりますと、仕事を求めている人1人に対して企業から何人の求人があるかを示す有効求人倍率は、去年12月の就業地別で、3か月連続で1.53倍になりました。
去年の県内の有効求人倍率は1.42倍と前の年より0.14ポイント増え3年連続で前の年を上回りました。」
「沖縄労働局の西川昌登局長は31日、県庁で会見し、2022年12月の県内有効求人倍率(就業地別・季節調整値)が前月比0.02ポイント低下の1.08倍となり、雇用情勢の改善を示す基準となる「1倍」を6カ月連続で超えたと発表した。正社員有効求人倍率(原数値)は前年同月比0.16ポイント上昇の0.73倍で、就業地別で統計を開始した2005年2月以降、12月として過去最高を記録した。」
「一方で、月間有効求職者数(原数値)は前年同月比6.4%減の2万7522人となり、4カ月連続で減少。新規求職申込件数(原数値)も、同3.3%減の4333件で6カ月連続の減少となった。」
「正社員有効求人倍率が過去最高値を示したことについては「ここまで人手不足が続くと、しっかりと経営改革を進め、処遇を改善しないと人が集まらないということで、数字として表れてきたのではないか」との見解を示した。」
「山梨労働局によりますと、2022年1年間の県内の有効求人倍率は平均で1.40倍で前の年より0.21ポイント上昇しました。1.4倍台は新型コロナ感染拡大前になる2019年の1.42倍以来、3年ぶりです。」
「要因は、世界的に需要が高まっている半導体や産業用ロボットなどの製造業、それに観光産業の求人が回復したためとみられています。」
ここまで見てくると、求人募集があって働いてない人が増えている構図は不自然な感じがしてきます。
「なぜ就職しないのか・・・」
分岐点
・コロナ休業で様々な働き方が手軽に閲覧できるようになった
・様々な働き方が可能(認められる)情勢になった
・コロナ明け各地で企業が求人を再開し始めた
というタイミングが今です。
同時に無人化技術も着々と進んでいます。
その記事はコチラ↓↓↓
働き手がいないと、賃金を上げて、より優秀な人材を確保しようとします。
「とりわけ、コロナで大量の従業員を失った宿泊・飲食サービス業界や、DX人材など高度エンジニアが足りないIT業界などの人材不足は顕著で、正規、非正規とも大幅な売り手市場になり、すでに賃金もかなり上昇している。求人増に対して求職者数は減少していることから、一部業種によっては人材の奪い合いが激化している。ユニクロやイオンの大幅賃上げも人材獲得・維持を狙ったものというのが実情だ。」
ここからは考察です
企業側
●人材がいないから自動化や無人化や効率化を進める企業
●優秀な人材は賃上げしてでも確保する企業
●これまで通りの求人を出している企業
求人側
●手軽に仕事を選択し、こなしながら生活費を確保する人
●より厚遇を求めて転職を目指す人
●資格のある人は職場環境を重視する傾向
現在の主な構図を文章にするとこんな感じです。
「就職しない」を検察すると、まとめたサイトがいくつか出てきます。
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