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【総合評価○】競馬場探訪:英 ニューベリー競馬場/Newbury Racecourse
アクセス、設備、雰囲気、臨場感、いずれをとっても期待以上の経験を得られるロンドン郊外の優等生的競馬場。スケジュールを調整してでも訪れる価値あり。
イギリスの競馬場を独自の視点で評価しています。総合評価は◎〇▲△の四段階。各評価ポイントは★×3が最高点。全ての競馬場の評価一覧は以下の記事をご覧ください(随時更新中)。訪問を検討されている方の参考になれば幸いです。
https://note.com/ippei_genuine/n/ne3ab24c12e85
ニューベリー競馬場 / Newbury Racecourse 概要
所在地:イギリス Berkshire County
創設:1905年
開催競馬:平地競争、障害競走
馬場:芝(左回り)
開催されるGIレース:以下のとおり
<5月>
- Lockinge Stakes ロッキンジステークス
出走条件:4歳以上、距離:8 furlong (1,609 m)
※この他に障害競走のGIが開催される。
・ 総合評価 ○
競馬場に集まることを楽しむ人向けの華やかさと、競馬のレースやギャンブルとしての要素を楽しむ人向けの気軽さを兼ね備えており、居心地が良い。個性的な複数のスタンドや、広々としたパドック、場内あちこちにある居心地の良いバーやカフェスペースを歩いて回っているうちにあっという間に一日が過ぎていく。ロンドンからのアクセスも良く、間違いなくおすめの競馬場の一つ。
・ ロンドンからのアクセスの良さ ★★★
- London Paddington駅→Newbury Racecourse駅(Great Western Railwayの直通電車で約1時間)
・ 公共交通機関のみでのアクセスの良さ ★★★
【電車】
アクセス容易。
Newbury競馬場はNewbury Racecourse駅の目の前に位置する。ロンドンからの直通電車の本数が多いNewbury駅からは徒歩20分程度。
・ 場内の雰囲気 ★★★
大きなスタンドが三つ並び、観戦スペースは十分。各スタンドはどれも個性的で、特に中央に位置するBerkshire Standは、パドック側から見た際に要塞のようにも見える外観とホテルのようなカーペッド張りの美しい内装が圧巻。それに対し、入場口側のGrand Standは、各フロアに柱がなく広々としていて機能的かつスタイリッシュ。
また、スタンド裏手のパドックは他場と比べ大きく、ゆったりと馬を観察できる。加えて、スタンドの中やパドック周辺にあるレストランやバーも興味をそそられるものが多い。
・ レースの臨場感 ★★☆
スタンドからコースまでの距離が離れており、また、観戦エリアとコースの間にもやや広いバッファが設けられているため、芝コース一本のみの形状でありながら、他場に比べるとレースがやや遠く感じる。
・ 競馬場周辺の観光 ☆☆☆
徒歩15分程度のNewburyの街並みは美しいが、一般的な地方都市の雰囲気。特段用事がなければ、競馬場最寄りのNewbury Racecourse駅を利用し、ロンドンと往復することで十分か。
・ 参考情報(競馬場のHP、写真等)
ニューベリー競馬場HP:https://newburyracecourse.co.uk/
関連写真:以下のとおり。なお、これらの写真はいずれも重賞レースが実施されていない日に撮影。大きなレースが開催される際は、観客数や競馬場の雰囲気、入場可能なエリアに違いがあると思われるため、ご留意いただきたい。
↑ Newbury Racecourse駅。ごく小さなローカル駅。
↑ 入り口から入ってまず目に入るのは巨大なスタンドの並び。右奥にパドックがある。
↑ 競馬場全体図。大きなスタンドが三つ存在し、スタンド裏には大きなパドックやピクニックスペース等を配置。
↑ 直線残り200m付近からスタンドの並びを望む。一番手前からGrand Stand、Berkshire Stand、Hampshire Stand。
↑ Grand Stand
↑ コース付近からBerkshire Standを見上げる。威厳があってフォトジェニック。
↑ Hampshire Stand
↑ Grand Standから馬場を望む。
↑ スタンド前から第四コーナー方向
↑ 観戦エリアからコースにも十分近づくことが可能。
↑ Berkshire Standはじめ各スタンドには、座ってレースを楽しむスペースも豊富。
↑ 馬場内にはたくさんのベンチ
↑ Grand Stand内のバースペース。
↑ Grand Stand内部から馬場方向。天候が悪い日も十分楽しめそう。
↑ Berkshire Stand内のバースペース。ギャラリーとゲスト用の個室に囲まれ、ホテルのよう。
↑ Berkshire Standから見下ろすパドック。ひょうたん型の個性的な形状。手前がウイナーズサークル。
↑ Berkshire Stand内にはパドックを眺めながら過ごすことができるバーも。
↑ パドック。奥には、要塞のようなBerkshire Standが鎮座。
↑ パドックを横から望む
↑ ウイナーズサークルはパドック内部に位置。
↑ Berkshire Stand裏側の全景。かなり個性的な形状。
↑ 競馬場から厩舎地区への道。街中に馬が通る道が整然と位置している。
↑ Newburyの街の様子。観光地ではないが美しい街並み。
<以上>