ippei0129

動画配信UXプロデューサー|放送メディアエンジニア|シナリオ

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最近の記事

風が吹いていない

何をやってもうまくいかないとき うまくいかないどころか、何も起こらないとき 熱意を見せても伝わらない 話すほどに、周囲は冷静になっていく 何もなかったことになっていく 気まずい雰囲気 風が吹いていない ただそれだけのこと いまは、風が吹いていない 追い風であれば早く走れる 向かい風なら、上昇気流に変えて高く飛べる でも風が吹いていないと、何も起こせない そういう時期はある 風は自分でコントロールできない ただ耐えるしかない 小さな風を感じたら、すぐさま動き出す どん

    • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

      これ、めちゃくちゃ面白くてためになる本です。 イギリスは階級社会であり、人種のるつぼ(という言い方さ最近しないが)であり、多様性がある。移民たちの方がよそ者で窮屈な暮らしをしているかといえば、そうでもない。 イギリス出身の白人が固まって住んでいる労働者階級は貧しく、保守的で閉鎖的。対して、多様な人種が集まる地区はミドルクラス(日本人が考える中流よりは、年収が高くアッパーだと思われる)スクールの方が豊かな暮らしをしていて、開かれた考え方を持ち、教育もしっかりしているとこと。

      • 映画「きみたちはどう生きるか?」

        世間の評価とは裏腹に、かなりよかった! 宮崎駿という人は元来こういう作品をやりたかったのだろう思わされる。 風の谷のナウシカはSF色の強いアニメージュに連載されていた。 そもそも70年代、80年代のSFには今振り返ると哀愁が漂うレトロさがある。レトロフューチャーというやつだ。 SFというジャンルが屹立していた時期でもあった。 「2001年宇宙の旅」で描かれる未来(今となっては20年以上前の、過去の未来だが)は、どこか懐かしい。 これらの制作時期独特の未来の描き方がある。真っ

        • 2年3ヶ月の東京生活で気づいたこと part1

          東京転勤が終わり、7月から関西へ戻っている。特に強い希望もなく東京で働き出した2年3ヶ月前。コロナ真っ只中、緊急事態宣言やマンボウの合間に引っ越してきた。しばらくすると、すぐにマンボウが発令されたが、そんな時期だった。 今年に入り、かなり外出に制約がなくなり、また会食の機会も増え、多くの方々と交流できた。 この2年3ヶ月で何を経験し、どう感じて考えたのか。備忘のため記していこうと思う。 東京の地理がわかった。東側に東京駅、上野。西側に世田谷、杉並。 地下鉄は多少覚えた。銀

          エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

          ややもすると、SF映画の一作で埋もれてしまうところをアカデミーで複数の賞を受賞したことで、特別な作品となった。 映像表現は本作でまた一つ上のステージへ押し上げられた。このレベルは文字を並べた脚本で表現することは不可能だ。 冒頭から、話の展開の斬新さに圧倒されるが、よく考えると、とある家族の再生の物語である。 バースとはユニバース、宇宙のことで、マルチバース、つまり複数の宇宙が存在する設定だ。 シュタインズゲートでは複数の世界線、パプリカでは夢世界がある。主人公の望む世界

          エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

          ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

          世界的に大ヒットしているムービーが、いよいよ日本でも上映。 オープニング早々、Nintendoロゴが眩しい。 生みの親・宮本茂のクレジットも誇らしい。 印象に残ったのはピーチ姫のたくましさ。 近年のディズニー映画のように、自立した女性像が反映されている。それにより、世界標準の映画として成立していると感じる。 随所にマリオゲームの音楽が楽しい。 世界中の誰もが知っているマリオゲームの映画作品。まちがいなく何作も制作されるヒットシリーズあになりそうな予感!

          ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

          ワンダー 君は太陽

          すばらしい映画! 多様性を許容する社会。見た目で人を差別しない。いじめない。もちろんそれは大事なことだが、この物語の主人公である特別な存在の周りにいる人たちだって、それぞれの苦悩がある。それらも描き切る。全編を通じて、どの立場も理解し許容し敬意を示す心温まる作品になっている。 ところで、舞台はアメリカの小学校なのだが、カフェテリアでサンドイッチを食べるシーンだったり、黄色のスクールバスで通うシーンだったり、野外学習のキャンプだったり、どこか憧れる海外の生活がそこかしこに感じ

          ワンダー 君は太陽

          「映画を早送りで観る人たち」

          昨年話題となった新書。動画配信の世界にて、ようやく手にした。 動画配信会社に在籍し、おもにUI・UXを担当している。当然のように倍速(可変速)機能は搭載されている。 ただ、この機能訴求を積極的には行ってこなかった。ユーザー調査を行ったこともあるが、それほどまで使われている機能という手応えがなかった。動画配信のアプリとして、普通に実装されている機能というかんじだ。他社では実装済みだから劣後しないように、うちでも実装している。 本書を読み進めると、Z世代に限らず、倍速視聴するユ

          「映画を早送りで観る人たち」

          タウンミーティング初参加

          住んでいる地域のタウンミーティングに参加した。 給食無償化に賛成か反対か。 家計負担の軽減という観点からは賛成。  反対の立場はどうか。 憲法で謳われている義務教育は無償で行われるということから考えれば、給食は教育の一環であり、無償化してよくて、さらにそれは地方自治体ではなく国がやるべきという議論ポイントがある。 韓国ではここ20年で社会運動に発展し、給食無償化を掲げた政治家が当選するなども。 日本でも、とうとう与党からも賛成する発言が出たりも。当然、選挙狙いだったり

          タウンミーティング初参加

          初めての入院生活で感じたことと、エンタメまとめ。

          虫垂炎で入院していました。人生初の入院、さらに人生初の手術。 比較的簡単な手術と聞くし、大病でもまったくなかったが、色々感じたことはある。忘れないように書き記しておく。 手術する・しないにだいぶ悩む。お医者さんが丁寧に患者の気持ちに寄り添い説明してくれて、納得して手術できたのがよかった。 全身麻酔はあっという間。大腸カメラの睡眠導入と似たようなかんじ。 手術後は異様に眠い。 なんらかの、それなりに長尺な夢を見ていた。仕事の夢か、自分が何か事件を追いかけているような。。

          初めての入院生活で感じたことと、エンタメまとめ。

          流浪の月(文庫本)

          少女監禁事件をモチーフに、主人公である被害少女・更紗と、加害男性・文(事件を起こした当時は19歳大学生の設定)の事実と真実を問うフィクション作品。 2人が生きていくためにはお互いが共有する関係性(ただし、恋愛関係ではないというのが真実)が必要だった。しかし、世間はその関係を認めず、SNSはじめ世間から好奇の目に晒され、常に忍びながら生きていかねばならない。 大人になった更紗には人間関係が構築されている。恋人、バイト先の仲間など。それらが歪に絡みあい、物語は加速していく。 更

          流浪の月(文庫本)

          Japan’s Got Talent

          期待の新番組なので生放送の午後9時からさっそく見てみた(正確には生配信だが、Abemaのプッシュ通知には「午後9時から放送」と書かれていた)。 まず、登壇する方々への盛り上げ方の演出。M1であれば、登場前のあおりにあたるが、派手なBGMとキャッチコピーなどではなく、本人の語りと決意を静かに説明する。 パフォーマンスが始まれば、舞台袖からかまいたちが応援するワンカット。 1番のポイントは、審査員のコメント。決勝へ進むためのジャッジ。なぜYESなのか、なぜNOなのか。この番

          Japan’s Got Talent

          デスレース2000

          ロジャーコーマンの自伝「私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか」を読んで以来、ロジャー・コーマンに興味を持ち続けているのに、作品を見る機会がなかった。配信系でも見つからなかったのが、U-NEXTにあった! B級映画らしくエログロシーンがあるが、正義を貫く芯がしっかりある。 制作された1975年の時代感がそうなのだと思う。マイナーやサブカルチャーは反体制でなくてはいけない。そういうマインドが感じられる。 昔見ていた古い映画には、こういう

          デスレース2000

          「私がつかんだコモンと民主主義」

          1990年代に10代を過ごした人たち。ロストジェネレーション世代、松坂世代は、就職氷河期を経た世代。 右肩下がりだった。昔はこれだけ予算があってこんなすごいことができた、とか上の世代に聞かされてきた。 効率化を求められ、ド派手な演出は控えてきた世代。 昔のVTRを見せられ、毎週の予算が1億円と聞かされ愕然とする世代。これは放送局の話だが。 そんな時代で活動を続けてきた人が岸本聡子さん。ほぼ同年代である。 その著書「私がつかんだコモンと民主主義」。 コモンとは公共財のこと

          「私がつかんだコモンと民主主義」

          何も考えず楽しめることは

          最近は21時くらいまでに仕事が終わる日がある。 気分を変えるために、動画配信サービスで何かを見る。友達に勧められた映画を見ていい気分転換になることはあったが、近頃はどうも気が乗らない。 なんというか、見ていても仕事と結びつけて考えてしまう。こんな作品うちで作れる?脚本家は誰?お金かかってる?とか。めんどくさくなる。 国内ドラマは特にしんどい。まさしく仕事で関わるメインジャンルだからだ。 バラエティは気楽でよい。でも、見るものが固定化されていて、新番組は馴染むまで見るのが

          何も考えず楽しめることは

          ジェーン・ドウの解剖

          ホラー映画。B級感があり、とてもいい。 死体安置所が舞台。 いつも薄暗い安置所、解剖を行う親子。 現実離れしていて面白い。 きれいすぎる女性の遺体を解剖するにつれて謎が解けていく展開に引き込まれていく。 次々に起こるホラーはテンポが素晴らしい。 おすすめです。

          ジェーン・ドウの解剖