6年解けなかった問題をあっさり解いた神AIが爆誕
数年前に韓国のトップ棋士に圧勝した囲碁AI「AlphaGo」を開発したディープマインドが、新たに革命的なAIを作り出した。
「AlphaFold2」と名付けられたこのAIは、タンパク質の立体構造を解析するという。
そもそもタンパク質は数十種類のアミノ酸からできており、複雑な立体構造になっている。この構造を特定するには、数カ月から数年の時間と多額の費用がかかる。50年以上もの間、生物学の課題とされてきており、依然として多くの構造が明らかになっていない。
そんな中、登場した「AlphaFold2」。オープンソースで公開されるやいなや、その予測精度の高さに生物系の研究者から驚きの声が相次いだ。
東京大学大学院農学生命科学研究科の伏信進矢教授は「6年間解けなかった分子の結晶構造があっさり解けた」と、Twitterでコメント。
このまま研究が進めば、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病といったタンパク質由来の病気の理解が進み、新たな治療薬開発などにも役立つという。