【全話視聴感想】イナズマイレブン世界への挑戦編

アニメイナズマイレブン3期の再視聴感想文です。ネタバレありです。
自分はアニメイナズマイレブン全シリーズ視聴済みです。ゲームはDS・3DS作品をGO3以外プレイ済みです。
初見ではありません。再視聴しての感想文ですのでご了承ください。



今回改めて感じたこと

・イナズマイレブンの魅力とは
イナズマイレブンの魅力の1つは、サッカーでできた人との繋がりを大切にしているところだと思った。それが表れているのは、人を呼ぶ時だ。
自分が印象に残った具体的な例を言うと、アメリカ戦。一之瀬が雷門メンバーとフィールドで対峙した時、毎回一言ずつ会話をする。

「風丸!君のスピードにどれだけ磨きがかかったのか、見せてもらうぞ!」

「さすがは鬼道だ、そう簡単には抜かせてくれないな!」

「勝負だ、壁山!」

「ますます早くなったな!(吹雪に対して)」

関わりの深かった円堂と秋だけでなく、かつてのチームメイトのことを忘れていないことがしっかり描写される。
他にも綱海が立向居の魔王・ザ・ハンド特訓に協力する時に「思い出すよなぁ!ムゲン・ザ・ハンドの特訓!」と言ったり、最終回で塔子の号令に「このメンツってことはアレか!」(木暮も「アレだね!久しぶりに!」)と言ったり。過去のことがなかったことにならないのが本当に嬉しいんだ。

そして人との繋がりを一番体現しているのはやはり主人公、円堂だろう。一度出会った人のことは忘れず、再会した時には必ず名前を呼ぶ円堂の姿には、サッカーでできた固く熱い、本当の友情を教えてもらえる。

あとはアフターケアの効いたセリフも多いなと思った。魔界軍団Zに春奈を拐われた時に鬼道に謝罪する塔子や、特訓発案者のブラージに個別にお礼を言う円堂。
イナズマイレブンはセリフからも人との繋がりの大切さを感じさせてくれる。

・技特訓描写は少々不足か
終盤になるにつれて、必殺技の特訓描写が減っていったと思う。「特訓の成果を」「完成させてたんだねあの技を」などのセリフから特訓の末の技だと言うことは分かるものの、唐突感は否めない(ザ・バース、グランドファイア、天空落としなど)。
ビッグバンとジェットストリームは一応特訓描写ありか(不動じゃなくて円堂が撃ったけど;;)。
もちろん特訓・葛藤・完成がちゃんと描写されている必殺技も多かった。タイガーストーム、魔王ザハンド、皇帝ペンギン3号など。最後の必殺技、ゴッドキャッチも紆余曲折ありましたしね。

・必殺タクティクスについて
世界編からの新要素、必殺タクティクス。好き。理由は2つ。
1つ目は、チームの色を出せるから
オーストラリアやアルゼンチンはこのタクティクスが象徴的なおかげで、守備型の強豪チームという印象が強くなる。
イギリスは2つのタクティクスを使い分けて攻防に優れたチームであることも分かる。
チームの色を出す、象徴的なものにするのに必殺タクティクスは最良の要素だ。

なら日本を象徴する必殺タクティクスとは。
そりゃデュアルタイフーンだよなぁ!?
鬼道と不動のダブル司令塔にしかできないタクティクス。このダブル司令塔は日本にしかない強みだ。

2つ目の理由。試合展開が面白くなるから
相手チームの強力なタクティクスをどう攻略するのか考え、突破することが3期の試合の盛り上がりに大きく貢献していると思う。分かりやすい攻略対象があれば試合も面白くなる。
そして攻略にもやはり鬼道不動が絡む。
韓国戦の鬼道の「ここは泥のフィールドだ…。さあ、奪ってみろ!(テレレレ!テレレレ!ッテー!)」。
アメリカ戦の不動の「そしてこの必殺タクティクスは…カウンターに弱い!(テレレレ!テレレレ!ッテー!)」。
など、どう必殺タクティクスを攻略して突破口を開くのか、司令塔の活躍を描くのにも必殺タクティクスはもってこいだ。
もちろん司令塔がいない時の攻略も素晴らしい。アルゼンチン戦とかね。


キャラクターについて

印象に残ったキャラについて語らせてください。

・円堂守
やはり最高の主人公。2期の感想でも書いたことをそのまま言ってしまうが、まっすぐで、礼儀正しくて、仲間をよく見ていて、気遣いもできて、向上心もあって、絶対に諦めない、頼れるキャプテン。
「敵じゃない!ライバルだからだ!(中略)俺たちは世界一を目指すライバル同士。敵とか味方とか、関係ない!」は本当に名言で、このシリーズを総括するならこのセリフになると思う。


・鬼道有人
2期に続きチームの生命線。久遠監督の意図を解釈しみんなに伝えることができる数少ない選手。
そんな鬼道の弱点は、影山零治という存在。2期の時は影山絡みの事件が真・帝国の1回しかなかったから冷静に動けた場面が多く頼りになったが、3期は影山がまた大きく絡むため冷静さを欠く場面が多くなってしまった印象。それでも頼りになるんですけどね。豪炎寺より目立ってる。


・不動明王
この再視聴で好きになったキャラ。序盤はベンチで、監督が「選手交代だ」と言った時に(ようやく出番か…)と立ち上がりかけて別選手が選ばれ、ショック顔することが仕事だったので、初見時のそのイメージが今まであった、正直。
でも!ジョーカーとして途中出場した韓国戦以降は素晴らしい活躍。鬼道と並び、鬼道とは別の視点からの指揮が可能なもう一人の司令塔としてしっかり機能していた。ダブル司令塔は、間違いなくイナズマジャパンの強みだ。
この二人が協力するキラーフィールズ、皇帝ペンギン3号、デュアルタイフーン、どれも大好き。かっこいい。
昔はよく見てなくて気づかなかったけど、オーストラリア戦前の練習禁止期間に「うるさくて眠れやしねぇ…」って言ってるシーン、しっかり部屋に練習跡があったんですね。みんなより早く気付いていたからみんなより早く練習を始めて、みんなが部屋で練習しだした時点にはもう休む時間って描写だったんだなー!不動も監督の意図解釈ができる貴重な人材。
しかし不動が好きになってしまったことでまたオリオンの評価が下がってしまった オリオン不動、何か活躍したか?


・飛鷹征矢
目上への礼儀を欠かさないところが好き。同い年の円堂をキャプテンとして立てて、ツンツンしながらも反抗はしないところが昔から好きだった。
もちろん円堂が飛鷹の尊敬に値する人物だからというのもあるだろうけど。
チームの中でも立向居を叱咤したり、虎丸のホームシックを見抜いたり、良い兄貴分な面が出ていてとても良かった。仲間を気遣える人は本当に素敵。


・一之瀬一哉
当時からずっと思っていて、今でも言いたいことがある。
対戦相手になった途端に強くなるのやめてくれ!!
2期の頃にもっと活躍していれば相手になった時にやっぱり一之瀬は強いぜ、になったんだろうけど2期の頃大活躍だったかと言われると若干微妙なところがあったので、いきなり強くなりすぎと思ってしまう。世界のライバルたちからも評価高いのも、少し疑問符が浮かんでしまう。
多分アメリカの特訓が進んでるんでしょうね。
※一之瀬のこと嫌いじゃないです。上で書きましたが雷門メンバーへの愛着も感じて好きです。誤解しないでね


・フィディオ・アルデナ
自分の記憶以上に出番が多く、ライバル代表って感じだった。ゲーム的にフィディオとロココって対になる存在のはずなのに、出番の割合8:2くらいじゃなかっただろうか。
その中の一番の出番というか活躍は、影山の闇を祓ったことだと思う。功績がデカすぎる。

好きな話

・95話「絶体絶命!イナズマジャパン敗北!?」
負けイベだけど、熱くて大好きな回。
アルゼンチン戦、3期の試合で一番好きかも。
円堂も鬼道もいない試合で、今まで円堂たちに頼りすぎていた1年生がボールを繋ぐのが良いんだよ(栗松は怪我してまで)。
監督の代わりに喝を入れるのが冬花っていうのも良い。いつの間にかイナズマジャパンに思い入れができていたことと、冬花自身の成長が分かるのが。
で、「お前たちが繋いだこのボール、無駄にはしない!グランドファイア!」でストライカーたちが得点するのがね、最高。

・100話「奇跡!カッパとの遭遇!?」
謎回。この回で好きなのはヒロトのお兄ちゃん感と、木暮の弟感。生い立ちからキャンプに憧れ、楽しみにしている木暮がかわいい。キャンプ回もやってほしかったな…。
決勝戦天空落としの時の「ヒロトさん完成させてたんだねあの技を!」から察するにこの後も木暮とヒロトの交流は続いていたんだろうね。嬉しい。

・122話「イナズマジャパン最後の戦い!」
この話で一番好きなのは、久遠監督の点呼。
選手16人だけじゃなくてマネージャーと目金、ここにいない栗松と緑川の名前も呼ぶのがとても感動した。
決勝は珍しく指示らしい指示をしてくれるのも良かった。なんだかんだ好きだよ、久遠監督。

・123話「頂上決戦!リトルギガント・前編」
ボールをキープしてもロココのゴッドハンドXを破れない。円堂のゴッドキャッチは完成しておらず押される一方。
今までチームを支えてきた円堂をチームが支えるかのような全員でのディフェンス。
キャプテンとしての奮起、ゴッドキャッチ完成
(ここからBGM勝って泣こうゼッ!)
全員で守った後の、円堂を含めた全員攻撃!!
円堂のパスが繋がった先のヒロト!!!
渾身の天空落とし!!!!
遂にゴッドハンドXを破る!!!!!
ゴッドキャッチ完成から天空落としまでの流れが熱すぎた。世の中の天空落とし人気、正直なぜ?と思っていたけどやっと分かった気がする。

・126話「涙の卒業式!」127話「明日へのキックオフ!」
イナズマイレブンの良いところが詰まった最終回だと思う。サッカーでできた絆を象徴する雷門同士の卒業試合。試合に出た全員の活躍ハイライト。久々に見られる必殺技。必殺技の進化から感じる年月。そして輝く未来を感じさせる良い終わり方だった。
卒業試合がとても爽やかで、円堂の「こんなゲーム、一度やってみたかったんだ」というセリフがピッタリ合う。

その他感想

・イタリアのラファエレ!フリーズショット強すぎだろ!!!絶対リーグ最終戦で出す技じゃないだろ!!!と、当時からずっと思っている。

・染岡と豪炎寺のツートップが意外と多く、雷門時代を思い出して嬉しくなった。戦いのステージが世界に移っても、染岡が努力を重ねてそれに付いてきたのが嬉しい。
吹雪とのツートップも見たかったけど、復帰後の吹雪はほぼDF起用だったから見られなかったのは残念。

・天空の使徒・魔界軍団Z・ダークエンジェル編はなぜだか微妙に感じた。上手く言語化できないけど…浅い感じがする。1話で収めなければいけないとはいえ、イナズマイレブンならもっと面白くできただろうと思う。

・よく考えると円堂たち、ガルシルド邸に不法侵入してるな?そんな方法で証拠得て大丈夫だったのだろうか。

・アストロゲート、見たかったナ…。

・カオスブレイク、好きだ。
死ぬほど言われていることだろうけど、単体でクソ強い3つの技を組み合わせた最強技なんて、アジア予選で出ていい技じゃない。さすがに強すぎるからか、発動前に阻止されることが多かったですね。それでもなお強い技ってイメージが勝つから凄い。

・エクスカリバーのBGMといえば「世界の強豪たち」のイメージが強かった。そりゃそうだ。イギリス戦、エクスカリバーのシーンのほとんどがそのBGMだもん。

まとめ

当時ついたイメージの答え合わせができたのに加え、改めて好きになれる要素もたくさんあり、イナズマイレブンの魅力を見つめ直せました。
正直、世界への挑戦編ここまで面白かったというのは忘れていました。
サッカーを通じて絆を結んでいくイナズマイレブンという作品。その絆の輪が世界まで広がっていき、世界の果てにあったのは楽しい本気のぶつかり合いだった、というのがとても良かったです。
イナズマイレブン、最高!!!!!!!!!!!
円堂世代、見終わっちゃった…。
この後はGOを再視聴するか、別の見たい作品を見るか。
迷いどころ…。
でもいつか絶対GOはまた見ます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
イナズマイレブンの面白さを分かち合えたならとても嬉しいです!!

おわり

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