6歳の自分は、剣崎一真を忘れられなかった
・挨拶
こんにちは、一般海老と申します。
普段は日記投稿をしており、時々漫画やゲームの感想文を書いています。
今回はクリエイターフェスのテーマが
#好きな番組 ということで、今の自分の根底にある「仮面ライダー剣(ブレイド)」について語ります。よろしくお願いします。
ブレイドは本当に大好きな番組で何度も再視聴しているのですが、今回は初見の5〜6歳の時に見たブレイドとその後日談を語ります。
ネタバレも含めて語りますのでご注意ください。
・出会い
2004年1月25日。
当時5歳の自分が見たのは、砂浜をバイクで走るヒーローの姿。新仮面ライダー、ブレイドの姿だった。その時はまだ、ブレイドが自分のベストヒーローになることを知らない。それでもなぜか、当時からその姿は印象に残っていた。
・当時好きだったところ
当時自分が好きなのはライダーシステムだった。
ブレイドたちライダーは人々を襲う不死の怪人「アンデッド」と戦う。
アンデッドを倒したら、トランプがモチーフのカードに封印する。
封印したアンデッドの力はカードに宿り、ライダーの力として使える。
敵を倒すたびに使えるカードが増えてどんどん強くなるシステムで、自分はそれが好きだった。
家にあったトランプを並べて、このカードは使える、このカードは使えない、と考える遊びをしていた。
ブレイドが使う剣はカードを収納することができ、それにも憧れた。自分の傘にトランプを入れて、ブレイドを真似て遊ぶこともあった。
レンゲルが登場してからは、レンゲルが好きになった。
その理由は♣︎10、リモートのカード。封印したアンデッドを解放する能力。強すぎる!と思っていた。
相手を弱体化させながら自分の手駒を増やせるんだから、今考えても強い。
そんな風に、仮面ライダーの能力、強さ、かっこよさを楽しんでいた子どもの自分。
6歳になってもそれは変わらず、「ブレイドのキングフォーム、きんピカでかっこいい!つよい!」と思っていた。
砂浜をバイクで走るブレイド、雪山で戦うブレイド、洞窟で毒を浴びてしまう天音ちゃんなど覚えている場面こそあれど、ストーリーはほとんど意識していなかった。だから、
♦️仮面ライダーギャレン、橘さんが恋人、組織、あらゆるものを失いながら戦い続けたことも、
❤️仮面ライダーカリス、始の正体は「ジョーカー」という怪人でジョーカーになりたくないと葛藤していたことも、
♣︎仮面ライダーレンゲル、睦月が自分の闇と戦って勝ったことも、
♠︎仮面ライダーブレイド、剣崎一真がこれから背負う過酷な運命のことも。
何も分かっていなかった。子どもなんてそんなものだろう。だが転機は、最終回で訪れる。
・最終回
2005年1月23日。ついに迎えた仮面ライダーブレイドの最終回は、手放しでハッピーエンドとは言えない終わり方をした。
世界の滅びを防ぐために剣崎は不死の怪人になり、仲間たちと別れどこかへ去っていく終わり方だった。
この終わり方は、6歳の自分にとって衝撃的過ぎた。たぶんこの時、初めて仮面ライダーのストーリーを意識した。
幼いながらも剣崎が自分を犠牲にしたこと、剣崎とはもう会えないことは分かった。
この結末とベンチで笑う剣崎の幻は、忘れることができなかった。
子どもにも届く何かが、あの最終回にはあった。
・小学5年生の再会
小学生になり、後番組の響鬼を途中から見なくなり、仮面ライダーを「卒業」した。
それでも、ブレイドの最終回を忘れることはできずにいた。それほど衝撃的だった。
そして2009年、一つのテレビ番組を知る。
「仮面ライダーディケイド」だ。
平成ライダー10作品目を記念したこの番組は、過去の仮面ライダーが登場する。
それを知った自分は、「ブレイドをもう一度見られるかも!?」と期待して数年ぶりに仮面ライダーの世界へ飛び込んだ。
しかし見始めた回は第10話。ブレイド編は8、9話。見事に見逃していた…(ディケイドのカメンライドで動くブレイドの姿は見られた)。
ただ10話は、昔見ていたファイズ編。しっかりと心を掴まれ、毎週見るようになった。
そしてディケイド最終盤、ゲストキャラが登場する。あの剣崎一真だった。
その時の興奮はとんでもないものだった。
「え!?剣崎いるんだけど!?出てくるの!?本当に!?ブレイドをまた見るためにディケイド見始めたんだよ!?こんなの運命じゃん!?」
こうして仮面ライダーオタクが誕生しました、とさ。
(でもディケイド剣崎は「剣崎はこんなんじゃない…」とは思っていた。直接キングフォームになるのは凄い好きだけど。)
・まとめ
今でも、仮面ライダーオタクを続けている。
オタクになるきっかけはディケイドだったが、結局そのディケイドを見るきっかけになったのは6歳の頃に見たこの番組なのだ。
ブレイドはいつも自分の根底にあった。
今考える、ヒーローとは何か。「自分を犠牲にしてでも誰かを助けられる人」だと思う。
そういう思想が形成されたのには、最終回の剣崎が大きく影響しているのだろう。
だから好きな番組といったら「仮面ライダー剣(ブレイド)」になるし、自分の中のヒーロー像は剣崎一真なのだ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おわり
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