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結婚観が変わってきた/アプリから会うまでの難易度

結婚を、”何故”したいのか。

安心感が欲しくて結婚したい人、子供が欲しいから結婚したい人、未婚である事に世間の目を気にする人、親を安心させたい人等、その中身は人の数だけ多様である。

今回Podcast内で優里が話していた「緊急連絡先がある安心感」について私の実体を話そうと思う。

私には、一緒にいて8年目になるパートナーがいる。一緒に暮らすようになってからは7年程で、私の人生のネガティブな側面も丸っと受け入れて理解しようと向き合ってくれる姿勢を感じるうちに、この世界に親よりも頼れて信頼できる人がいるという安心感が芽生えた。

私の両親は離婚しており、母は外国人、父は4年程前に亡くなっている。日本語が苦手な母は父と離婚後も、学校の書類や重要な契約書は全て家に父を呼び出して読んでもらったり手続きを任せていた。

私にとっても唯一頼りになり、話が通じる大人が父だった。(金銭面以外で。笑)母とは言葉の壁もあったが、それ以前に真面目な話をしたり聞いたりできるパーソナリティーではなかったので、いつも「分かり合えない」という孤独感があった。

わからない事を理解しようと努力するタイプではなく、こちらが一生懸命噛み砕き、何十回、何百回説明しようとも、「ママは外国人だからワカリマセーン!」と一言言われて終了だった。

「わからないなりに理解しようとしてくれている」という大人の姿勢があるだけでどれだけ子供にとって嬉しく、誠意と愛ある行動なのかを逆に学んだのであった。

大人になり、マンションの賃貸契約をする時にはいつも高齢の70代の父が連帯保証人や緊急連絡先になってくれていてとても安心だった。私が困った時も、例え倒れた時でも、そばに居なくても話が通じる唯一の家族だったからだ。

父が亡くなった2021時、私は既に今のパートナーと暮らしていた。私の肉親で頼れる大人が全くいなくなってしまった時、次に頼れるのは母ではなく、パートナーだった。結婚していないうちは何かあった際、母が身元引受人(?)になるのかも知れないが、正直日本語も100%理解しきれず、翻訳機を使う努力すらしない母を緊急連絡先として勤め先に伝えておくのは心細すぎた。

そんな気持ちがあったので、父亡き後、会社に緊急連絡先の更新について触れられなかったので父の登録のまま放っておいた。緊急に連絡の付く人がいない方が良く無いのだが、母を登録しておきたくないという不安と反発があった。

父の相続の兼ね合いで、父のパートナー(再び外国人)への遺族年金手続きや生命保険関連の手続きを全て私が行った。手続きを進める中で「もし今自分が死んだら、喪主は何もわからない母よりもパートナーに託したいし、生命保険の保険金も一緒に生活してきたパートナーに渡したい。生計を共にしていたなら遺族年金も彼に渡せるのではないか。」という思いが巡り、徹底的に調べて各所に問い合わせた。

私が入っていた生命保険会社は、私が希望すれば結婚していなくても受取人を指定できると言われ資料を取り寄せた(が、パートナーが今は母にしとけと却下)。遺族年金も、事実婚として住民票に記載していない場合でも互いが夫婦と認識しており生計を共にしていた証拠が十分に揃えばもらえる可能性ありという曖昧な回答ではあったが教えてもらえた(が、こちらも互いを夫婦とは認識していないので対象外)。

このように、父の死をきっかけに私に何かあった時の責任者(?)としてパートナーに動いてもらえるよう必死で思考を凝らした時期があった。私に何かあった時にこの世で一番頼れる存在がいる心強さと、唯一無二という存在の有り難さを感じていた。

私は法律婚で選択的夫婦別姓が実現される事を心待ちにしているし、法律婚という制度に全く憧れを持ってはいないけれど、パートナーの緊急連絡先でありたいし、私の緊急連絡先が信頼している今のパートナーであって欲しいと心から思っている。

それを世間では「結婚したい」という一言で表現するのかもしれない。

by Lydia



今週のPodcastをテーマに、あとがきとしてnoteを書いています。Podcastは下記リンクから誰でも無料でご視聴頂けます。

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