乙武さんが推理した「自粛警察を生み出した犯人」私は本当の犯人を知っている
いきなりnote初投稿がこれでいいんだろうか。まあいいか。
初めまして。こちらは数人の小説書きやエッセイストが所属するプロジェクト「イッパイアッテ奈」のページです。発起人の川島田ユミヲが今回は執筆いたします。
ワタクシ川島田の説明や「イッパイアッテ奈」に関する事はまた日を改めてご紹介するとして、早速本題を。
\ 乙武さん!私は犯人は別にいると思っています!/
小生川島田、乙武洋匡さんの大体のSNSアカウントをフォローしており、このnoteも楽しく拝読&購読させて頂いています。↑の記事、無料公開の記事ではないので乙武さんが言う「犯人」に辿り着くにはお金をチャリーンしなければいけないので、
「えーーーそしたら私の記事もチャリーンしてもらった方がいいかなー?」
と思いましたが、こんな駆け出しの物書き志望の、どこの誰とも知らぬ小童の戯言に誰が快くチャリーンしてくれるものか、と思いますので、なるべく乙武さんの方をネタバレせぬように参ります。
ご興味ある方は最後までお付き合いください。
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乙武さんが無料公開の部分の最後でいう「真犯人」、私の見解ではちょっと違っていて、乙武さんが分析する流れそのものが真逆だと思っています。
SNSの情報拡散は、鬼のように早い。乙武さんが言う「真犯人」が世間に情報を拡散するのは、SNSよりも後だったりする事が多い。
「Twitterでトレンド入りしてるワードです」
「Instagramでこれだけのいいね!がつきました」
って、紹介している事象が殆どだと思っている。今回の「自粛警察」もそう。私はTwitterで先に目にした印象がある。誰が言い出しっぺなんでしょうね。自粛警察。
なので、私が推測する“真犯人”はSNS、もう少し厳密にコンテンツを絞るならば、“Twitter” である!と断言いたします。
Twitterで目にする情報量って他のSNSより群を抜いている、と個人的に思っている。自分のタイムラインに流れてくる情報だけじゃなく、フォロワーのフォロワーがいいね!したつぶやきまでタイムラインに流れてくる。虫メガネをタップすれば今何がトレンドなのか、ツイート数の多いニュースは何なのかがわかる。自分が必要としていない情報を目にする機会がぐん、と増えた印象がある。
話の途中ではありますが、時間を緊急事態宣言前に戻します。
トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの紙製品が欠品続きになってしまって、どのお店に行っても買えない状態がひと月くらい?続きましたよね。
あれの犯人も(ソースが誰だったという特定の人の話ではなく)、TwitterはじめSNSですよね。誰かしらが投稿する “つぶやき” “写真” “ハッシュタグ” が、犯人。
「近所のドラッグストアもスーパーも、トイレットペーパーの棚がスッカラカンだよー!」
「ティッシュペーパー買いに来たけど、レジ大行列…」
などと、がらんどうになった店内の棚の写真や、買い物客で混雑した写真、ご丁寧に140文字じゃ収まらないから、とスマートフォンのメモ帳機能を使ってつぶさに状況説明した画面のスクリーンショットをUP。それらを大量に目にすることで、人は不安になる。ちょっと様子を見に行ってみよう、とお店に赴く。商品があれば買うし、なければその様子をつぶやき、写真を撮ってSNSにUPする。それを見た人が不安になってお店に赴く。これらの連鎖で、あっという間に日本中のトイレットペーパーやティッシュペーパーはなくなってしまった。
セルフロックダウンしていてもそうでなくても、SNSがあればリアルな外の状況を把握できる。一見、他人の投稿をリツイートしたりニュースサイトをシェアする事が “情報の拡散” とされているかもしれないが、自分の何気ない投稿は、どんな事でも他人も同様の投稿をしている事が多くある。
“情報の拡散” は、あなた自身が行っていると言っても過言ではないのだ。
自粛警察に話を戻しましょう。
自粛警察。いわゆるこのコロナ禍で不要不急の外出や営業などを自粛せずに、コロナウィルス以前からの行動と変わりない他人に対して、自粛を促す人の事を指します。促すだけならまあ穏やかですが、
「こいつらが自粛してないせいで、自分や自分の大切な人が感染したらどうすんの!」
という怒りの感情があるから、 “促す” などと生易しいものでは終わらない。
そんな怒りの感情を吐露するのに利用するのが、SNSだったりする。実際に、2月中旬以降のTwitterは大荒れだったと思う。自粛しないやつがいる、とか。政治家に対する憤りだったりとか。
そのTwitterの中で渦巻いた怒りの炎が、自粛警察という“概念”を生み出し、その概念がどんどん周知されてスマートフォンやパソコンの画面から人体に憑依して、「通報するぞ」「バカ」「あほ」などの張り紙をしに行く “自粛警察”を作った。
これが、私の推測する「真犯人」です(ドヤッ
なーーんて、「そんなのわかり切ってるわ!」という声が聞こえてきそうですが、要するにTwitterはじめSNSで自分の意見を世の中に発信している、自分の感情を爆発させているあなたや私はさしづめ “確信犯” である、という事を忘れてはならない。先述した通り「情報の拡散を行っているのは自分自身かもしれない」からだ。
自分の思っていることを、リアルに対面していたらうまく話せないような事を一方通行で発信できて、更にはその自分の意見に同調してくれる人がいるとわかる事によって、みんなどんどん
「自分が思っていた事は正しかったんだ。」
「よかった、自分は間違ってなかった。」
「ひとりじゃない、自分にはこれだけ味方(フォロワー)がいる。」
と感じるようになってきた。相手が目の前にいなくても肯定してくれる、繋がっているという “承認欲求” が満たされる。
その、あなたや私の “承認欲求” が、自粛警察を生み出し、これからも得体のしれない ”生き物” が、SNSからどんどん生み出され続けるのかもしれない。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【完】