とある雀荘の日常 プロローグ
あいぽっぷの桂木くん十五時
起床時間は十五時、そろそろ日が暮れ始める頃。iPhoneのアラームを止め、煙草に火を点けると、もう麻雀の事を考え始める。僕の仕事は雀荘のメンバー。名前は桂木とでも名乗っておこうか。
昨日はなぜ負けたのだろう。マンションのベランダから外を見下ろすと、下校中の小学生の列が見えた。昼夜逆転の生活をしていると、たまにお日様の光を全身で受け止めたくなる。身を隠すように部屋に戻り、風呂場へ向かう。
いくら考えたところで、まともな改善策は見当たらない。熱いシャワ