世界をまたぐカラテの仲間たち
日本支部におりますと、各国支部長との つきあいも大事になってくるのが実情です。
イスタンブールの本部はもちろん、スリランカ、インド、イングランド、バングラディシュ、エチオピア、キューバ............お国柄と言いますか、宗教の違いや民族性なども それぞれ違いますから、メールひとつ取っても表現に誤解が生じることもありますし、多国間をまたぐ空手団体はその支部が所属する国によって一般常識もちがいます。
開発国の支部長を別の国に招くことも場合によってはできません。
たとえば、イランやサウジアラビアはイスラエル国民にビザを発給しません。
今でこそ違いますが、南アフリカ共和国などは長年、アパルトヘイト政策を採っていましたので国連から圧力を受けたり、国によっては入国拒否ですから、選手が国際大会にエントリー出来ないこともありました。
なんらかのかたちで国家間の政治的対立が始まると、国どうしの外務省が何かと理由をつけて国民間の行事に難色を示す、などということもあります。
ですが、われわれ空手家は肌の色、宗教、人種、イデオロギーを問題にしません。
空手の世界は ルールと礼節に則っていさえすれば、「剛い者が正しい」というわかりやすい世界です。
日本武道である空手の世界観に共感できる人であるならば、どんなひとでも歓迎します。
この世界にはさまざまな人々がいる。
すべての多様性を包括して尚且つ共通なのはチカラの世界。
そして、チカラを行使するときには そこに正義が無くてはなりません。
チカラ無き正義は無能。正義無きチカラは暴力なのです。
みなさんも、ぜひ空手に親しんでください。
押忍。
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