私の仕事は空手指導員と障害者年金を受けとるプロの障害者です。 国家からカネまでふんだくるプロですからドクターや看護師の愚痴を聴いて差し上げるぐらいじゃなければダメなんですが(笑)、さすがにドクターは威厳を保っていらっしゃるので(笑)デイケアに行く他は空手団体の事務仕事を主にしています。 ホームオフィスでやっている仕事は、というと朝の9時か10時から夜の7時くらいまでが勤務。 空手の教則動画を海外に送信したり、空手書籍の英文への翻訳ですとか、海外で国際大会があるときの書類
若い頃には夢や希望がたくさんありました。 だいたい高校生くらいになると自分の人生設計の青写真をこころに思い浮かべ、誰もが人生の成功を夢見るものです。 中学や高校、大学を卒業して期待に胸膨らませて社会のなかに漕ぎ出すときの、あの高揚感というのは独特なモノ。 やがて、社会の現実を知り、家庭を持って仕事と生活に疲れ果て、自分のかつて思い浮かべた夢をひとつ、またひとつと失うたびに溜め息と酒の量が増えるのが普通です。 世の中には夢をかなえる者が居る反面、かつてこころに思い浮かべ
私の自宅の居間にはルイス・ポールセンの照明があります。 (正確にはジェネリック照明なのですが..........) 1958年に開発されたルイス・ポールセン社のph5。 phとはこの照明をデザインしたデザイナー、Poul Henningsenの頭文字で数字の5は照明の直径が50センチメートルであることを意味します。 5枚のシェードを使って、どの角度から見ても 電球の明かりが直接 目に飛び込んで来ないように設計されているのが特徴。 ヨーロッパ人の青い目の色素が強い光で痛
因果とは原因があれば必ず結果がある、ということを指す仏教の言葉です。 そして応報とは報いがあるということ。 世の中の人は「この世は理不尽!悪いことばかりする人が平然と暮らしている反面、善い人はいつも損をする!」と歎きますが、本当にそうかと言えばそうも言い切れません。 実際には自分がひどいことをされたとき、よく思い出してみると自分自身が他人に対して同じことをしていたとか、善いことがあったのでありがたい、と思って思い出したら自分も誰か他人に同じことを施していた、なんてことは
私のところは結婚ではないのですが同棲16年なので、コンビネーションの良い相手と巡り会いますと毎日いっしょに住むのも悪くないと言えます。 私の同棲の条件はパートナーがちょっと手が掛かる人で、あまり健康ではない人、そして二人の収入の合算が安定したものであること、のみっつでした。 私は精神疾患を持っているので、100パーセント健康体の人から見れば極めて頼りない存在です。 しかし、空手が出来る体力があり、食事造りや洗濯、トイレ掃除などはひとり暮らしと空手道場で仕込まれていますか
芸能というものは人の世をのどかにするもの。 あとは何の役にもたちません。 素人が歌声を張り上げるとか、何かを演じる等というのは迷惑の極みですし、舞台や小説など文字どおり嘘八百です。 なので、芸術活動を行う人々にはプロフェッショナルが必要。 カラオケボックス以外のところで素人が演ると迷惑だからです。 素人でも務まるものには映画やドラマのエキストラがありますが、あれは台詞が無く、クローズアップも無いからであって、しっかり演じるのにはやはりプロフェッショナルの役者が必要にな
今年も夏が終わり、北海道は朝晩ストーブの世話になるほど冷え込む日が多くなりました。 秋を通り越して冬にジャンプするほど北海道の秋は短いのです。 昔の北海道は盆になるともう涼しくなったものですが、年々夏が長くなり、秋が短くなっているような気がします。 台風が来ない北国は秋晴れが続き、しかも雲は秋の高い雲ですから正に「天高く馬肥える秋」 北海道の収穫祭である今年の「札幌オータムフェスト」も大盛況のうちに終わりました。 短い秋が終わり、大雪山と利尻岳では今年も初冠雪を記録
精神障害者はもちろん、不眠や軽度うつの患者さんに至るまで、最もやってはイケないことは「飲酒」だそうです。 精神科医いわく、精神薬とアルコールのマッチングは最悪で、将来かならず悪影響を脳に及ぼすと言います。 うつ病や不眠を訴える患者さんが症状を軽くしたい一心でアルコールに走ったりしますが、かえってうつ状態や不眠症状を悪化させるので絶対に飲んではイケないそうです。 閉鎖病棟にはアルコール依存症の患者さんも多くおられましたが、彼らは普段一体どこが悪いのか判らないほどの人格者ば
ふつうの病院が手当てのみの治療院だとするなら、心療内科や精神科の入院は人生の分岐点のようなものかもしれません。 大半の場合、長期の入院に伴って仕事を失い、家族とも離婚や別居という形をとって決別しなければならないからです。 三ヶ月から一年、時には二年、三年を狭い閉鎖病棟の中で寝起きをともにするわけですから、思い出に残る患者さんは本当にたくさんおられます。 ホステスを長く勤めていたという、三十代のNさん。 閉鎖病棟でいちばんお洒落で、左胸の上に薔薇と蝶の刺青がありました。
北海道の田舎の暮らしといえば文字どおりの田舎でした。 いまでこそ、イオンやユニクロ、無印良品なんてインターネットでいくらでも手に入りますが、ネット産業がまるで無かった時代は人口の多い街までわざわざ出向いて本や衣類を手に入れたものです。 しかし、いまは日本全国スマホで4Gや5Gが繋がります。 NetflixやAmazon Primeとプロジェクターを接続するだけでホームシアターが家の中に出来上がる! 少額の年会費でネット見放題、シネマ見放題! それほどお金はかかりません。
我々のような精神科の患者やデイケア患者は普段 病院や職員達に辛口かもしれませんが、それは病院を愛する故であって心底嫌いだからという訳ではありません。 我々が嫌うのは障害者への差別と虐待であって、それをしない人々に敵意はないからです。 病院暮らしが長いと思い出に残る職員という方々もおられるわけで、今日はそんな話をします。 私が17歳で初めてぶち込まれた精神科には名物ナースがおられました。 北海道の地方都市にあった病院にわざわざ札幌から毎日電車で通っていたK看護師。 そ
いま私は精神科のデイケアに居ますが、遠い入院時代を仲間と思い出すとき、避けて話すことが出来ないのが、閉鎖病棟で「飢えた」経験です。 院内の3度の食事はカロリーが厳格に決められております。 週に一度の副食購入のときにスナックやチョコレート、カップラーメンなども買えるのですが、欲しいものを欲しいだけという訳にはいきません。 これが糖尿病の基礎疾患のある患者だと状況はさらに悪くなるのですが、閉鎖病棟への入院というのは「とにかく腹が減る」ものなのです。 病院サイドとしても副食
地域で暮らす住民同士がアツいバトルをくりひろげるのは社会ではよくあることです。 ですが、私の知る限り、各都道府県で郷土愛が激しいのは北海道と大阪。 これはもう凄いものがあります。 北海道民は歴史の上でも榎本武揚と土方歳三を擁して、「北海道共和国」建国を目指したくらいですし、大阪府民は自らこそが「太閤殿下のお膝元」であり、令和の現在でさえ、「天下の台所」を自負する街です。 どちらもファイタースにタイガースという地元のプロ野球団があり、グルメや観光でも張り合います。 大
毎年、夏の終わりになると某テレビ局で「24時間テレビ。愛は地球を救う」などという番組が組まれます。 番組内では障害者がオフロードレースに挑戦したり、過酷な山登りをしたりして、視聴者に感動を煽ります。 ですが、この番組には数多くのタレントが高額の出演料を貰っている事実はあまり公表されません。 海外ではチャリティ番組に出演するタレントやアーティストは出演料を障害者団体に寄付するのが普通です。 無報酬に徹することによって障害者団体や障害者のチカラになっていることを示すわけで
今は法律が厳しくなりましたので鳴りを潜めましたが、昭和から平成にかけて街金やサラ金は繁華街に当たり前のようにありました。 当時の金利は酷いもので29%もありましたから30日間で30%と見積もると「10日に一割」の利息を払わなければならないため、これに手を出さざるを得ない市民は文字通り高利貸から「追い込まれた」人々でした。 サラ金に手を出す段階で「人生を詰んだ人々」だったのです。 やがてサラ金の暴利が問題となり国が規制した結果、グレーゾーンの金利を貪る街金やサラ金は廃業す
病院とひとくちに言っても様々な病院があります。 個人契約のかかりつけ医、小さな街の診療科、がん病棟の専門病院、大都市の大総合病院など実に様々でそんな病院が外科や内科、脳外科に循環器科といった具合に細分化されています。 これらの病院は「経営」という側面で見たときに儲かっている病院もあれば経営が大変な病院というのも、これまたあります。 私が知る限り、良心的な病院の院長先生になればなるほど、質素倹約をムネにしていらっしゃるケースが多かった。 生活スタイルなど本当に地味で高級