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ここぞというときには賢く、そして常に優しくいられる年でありますように。

波を打って、浜辺に触れて自分の足で書いた砂浜の一本の線に、いつかくるその波が越えるだろうか、なんて考えている。
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何かを達成するのは右上がりの直線のように努力の量とは決して、比例関係ではないと思う、
波のようなもので、努力をすることで波を起こすことはできるけど、波は比例的なものでは無い。ただ、努力すればするほど母数は増えるから、いつかは浜辺に描いた線を波は到達するかもしれない、だから努力量は正義なのかも。
努力すればするほど、比例するかのように目標に近づくと信じていたあの時は、若かった。
目標に達成するわけじゃないけれど、努力し続け無ければ欲しいものや目標に達成することは絶対にない   
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昔の記憶を辿るのは、遠い日に見た夢を思い出す感覚とほとんど同じだ。特に一人での旅行の思い出は、いっそうそう感じる。

自分がひとりでドイツに向かったこと、誰もいなかった早朝便。寒くて手が震えそうだったこと、電車の乗り方も全く違って駅で私は途方に暮れてた時。

当時付き合ってた彼に会いにひとりでロサンゼルスに向かった時、ずっと行きたいとか、いつか
住みたいなと思ってたアメリカは想像以上にごみごみとしていて、でも人々はお互い干渉せず、少し危険な香りがして、そしてフレンドリーだった。帰りに手袋をくれた彼のお母さん、元気かな。もう会うことはないと思うけれど、穏やかでいつまでも幸せに暮らしていてほしい。

デンマーク、Odense からCopenhagenに向かう電車、全く反対方向に乗ってしまって、イギリス行きの飛行機を逃したのに、窓から映る景色はやけに澄んでいたこと。

ネパール、あの場所に行ったことなんて、孤児院で過ごした数週間だってそれは実は長い遠い夢だったのかもと今でも思う、夜と朝は冷えて、お湯は出ない日の方が多く、水シャワーで私は身体を洗っていた。それでもそんなことどうでもいいと思えるくらい子供たちは可愛くて毎日沢山の愛をくれた、でも、それも遠い昔見た夢のように感じてしまう、今もたくさんの写真や子供たちがかいてくれたレターも手に持っているのに。

そして、台灣。1年も住んでいたというのに、それすら遠い夢に感じるから不思議で仕方がない。
キッチンもないドミトリーで、仕切りもない部屋に3人のルームメイトと暮らした。ルームメイトのNitaのクラブでライトが当たった綺麗な横顔と、いつまでも覚えてる。あんなに毎日話していたのに、今となっては最後話したことも思い出せない。友情も愛も、植物のようで水を与えなかったら枯れてしまうこともある。
台灣は、ごみごみしていた。それと20歳くらいだった私は、まあまあ無茶苦茶な生活だったと思う。明日は関係なくて、でも私たちは最強だと信じて疑わなかった。健康はすり減らないもので、当然のものだった。今とは大違い。

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年明けからピラティスとヨガを始めて、それぞれ週1には通っている。
今日ヨガができる身体と環境に感謝します、
と最後インストラクターさんが言うんだけど、その言葉がとても沁みる。だって本当にそう思えるから。年始から飛び込んだ悲しいニュースで、自分達の明日が来ることが当たり前だと感じるのはとても傲慢だと思うようになった。
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年始は早々、犬とパートナーと旅行に行っていた。旅はいつだって楽しい、楽しいと思うのは帰る場所があるからだ、期間が決まっているからだ。現実がちゃんと、待っているからだ。旅疲れの経験があるからそう思えるのだと思う。

ドライブしていると手作りの看板が立っていた、
花摘み体験。なんて心が躍る言葉。金魚草やダリヤ、色鮮やかな花畑。その花畑を管理しているおばあちゃんが、犬もオッケーだよと言ってくれてパートナーと一緒に花摘み体験をした。同じタイミングできた多分近所の方が、花の切り方やこのお花だと長持ちするよ〜なんて教えてくれてとっても平和だった。毎シーズン何かちがう花を植えているのかと思ったら、花摘み体験をやっているのは1月から3月までやっているらしく、とても運が良かった。おばあちゃんとお話ししていると若いのに英語が話せるなんて素敵ね、外国人と一緒にいるなんて、憧れちゃう。なんて私に言ってくれた、私は歳を重ねてもこんなに愛嬌があって、心が綺麗なおばあちゃんにとても憧れた。また来年、この場所を訪れたいと思った。
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ずっと探していたけれど、
どこで知ったのか忘れちゃった言葉があった。
なんとなくしか覚えてなくて、その言葉がもう一度読みたくて、過去の写真を整理してたら、走り書きを見つけたので、だから、もう無くさないように、ここに記しておこう。

みなさんの新年が、魔法と夢と、善良なる狂気に満たされますように。すばらしい本を読み、すばらしいと思う人にキスをして、それから芸術も忘れないでほしい。執筆したり、描いたり、作ったり、歌ったり、または、あなただけにできる生き方をしてください。そして来年のいつか、あなたが自分自身に驚かれることを期待します。
…あなたにとってすばらしい年になりますように。過激で突飛な夢を見る年であり、これまではあり得なかった何かを実現させる年であり、あなたが愛され慕われる年であり、その見返りとして、人々に誰かを愛し慕うように促す年であり、そしてないより大切なことは(今の世界には、優しさと知恵が欠如していると感じられるので)、ここぞというときには賢く、そして常に優しくいられる年でありますように。
(作家ニールゲイマン)

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ずっと私の目標になるだろう。ここぞというときには賢く、そして常に優しくいられるように、今年も少しずつ走り出そう。今年のやりたいことはまた別に記そうと思ってる、皆さんの一年が温かい一年になりますように、今年も、どうぞよろしくね。

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