『黒本③』を読んで。
今月も高城剛さんの電子書籍を(無料だったし)読んでみた。昔『白本3』を読んだ感じ、彼の人間としての魅力に大きく魅かれたのに対して、今回は、プラマイ足して少しマイナスといった印象であった。
というのも。まず、前回と話している内容が対して変わっていない。これは同じ人間、同じ思考の元に書かれているものなのだから当然っちゃ当然なのだが、二つの作品としてみると、残念でしかない。
それと今回の内容では、日本の(特にメディアの)システムへのこれでもかっていう批判、と自身のうまく誤魔化したPRがほとんどであった気がした。おかげで、日本システムの腐っている部分や、どこがその原因であるのかもわかったが、彼はただそれを批判し、海外へ行け!というばかりで、根本的に解決しようとする姿勢は見せなかった。また、有名な話、彼は非常に口がうまいのだが(それを知ってた上で前回は評価したのだが)、今回は何個か明らかに誤魔化してるだろーってところや、うまーく自分PRしてるなーっとわかってしまうところが多かった。私程度に見破られているのだから今回は彼の負けだろう。
前回と内容が結局同じなので、これ以上踏み込んだ感想というのはないのだが、彼の話術、日本メディアの構造システムの腐敗、そして遊びの大切さ。とったものは改めて感じよい勉強になった。
最近自分は、全然遊んでいないのだが、ちょっとそろそろ限界なので面白いことをしてみたい。それも学問だし。