【アーカイブ】2022年12月度「知財業務フローのDX」
2022年12月度の知財DX推進勉強会のアーカイブです。
「知財業務フローのDX」ということで、運営と参加者のみなさんで、発明提案~特許登録の業務フローについてディスカッションを行いました。
概要
・テーマ:知財業務フローのDX
・日時:12月7日(水)19:00 ~ 20:30
・場所:Zoom
・対象:知財業界のDXに興味のある方ならどなたでも
当日の共有資料
当日のディスカッション内容
①発明検討
発明検討が面倒で後回しにされる。
先行調査が手間
②出願
ページ数加算の場合、出願原稿が確定するまで請求費用が分からない。
企業側:原稿納品まで一か月程度空くため原稿確認の工程が遅れることあり
事務所の担当弁理士が誰なのか分からない
整理番号の間違い
MTG当日にならないと発明資料が届かない
企業がドラフトの確認を必要とするかどうかで、リマインドのタイミングが変わってくる
企業ごとに納品形態が異なる
企業知財目線:同じ事務所でも担当者によってコメントのフォーマット・検討の程度が違うため読みづらい
出願件数が定められている企業の場合、出願案件相談のMTG日程は決まっているのに、相談する案件選定が後回しになる
③OA
国内案件等で企業知財が方針検討する場合、応答期限ぎりぎりの指示になりがち
企業知財:中間対応案件が数十件と抱えだすと、タスクの優先順位決めが難しくなってくる
事務所窓口(事務員?弁理士?)が複数あって、誰に連絡すればいいのか分からない
「対応おねがいします」だと指示の意図が正確に理解できない
企業ごとにコメント要否・期限が異なる
事務所回答期限が守られない
④登録
分割出願の指示が遅い
企業知財:登録時報奨金を支払う場合、四半期等の一定期間での特許成立案件のリスト化が大変
企業知財:特許証を送ってもらうが発明者に渡す機を逃して、デスクに積み上がりがち
分割を繰り返している案件で、登録査定後の分割出願・審査請求済みかの管理が地味に大変
⑤全般
請求書の発行タイミング:プロセスごと
企業:個々の請求書(PDF)の金額を1つのExcelにまとめるのが大変
まとめ
指示が不明瞭⇒指示をテンプレ化する
窓口となる人が多い⇒事務所・企業の双方で窓口を一本化(担当者固定、ML・チャットグループ活用
版管理・FBの集約が手間⇒契約書管理ツールを使うのは一手
ボールの持ち手・期限管理 ⇒ 事務所と企業でタスク管理ツールを共同利用
ドキュメント、ステータス、期限、コミュニケーションを案件単位で管理できる統合ツールが欲しい!
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