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最古の金剛力士像が睨みをきかす 【奈良の古刹めぐり―法隆寺Ⅳ「仁王像」-】
南大門をくぐると道の両側は土壁で囲まれているかのように広い参道が百メートルほど続く。その先に微かに見えるのが中門と五重塔。その中門の左右に配されているのが二体の金剛力士像。向かって左が黒色の吽形像、右が朱色の阿形像である。
この二体の金剛力士像は和銅4年 (711年)に、五重塔の内部に安置されている塑造(そぞう/粘土で作るもの)と共に作られた像で、共に3.8mほどの高さがある大型の塑造像である。
千数百年という年月、風雨にさらされ損傷は激しく何度か補修され、吽形の下半身は木造になっている。現在は、色がかなり落ちているが、阿形は赤く、吽形は黒く塗られていたようだ。金剛力士の立体的な像ではこの二体が最古のものである。
いずれも腰が外側に強く引いて上体をかがめ、さらに頭部を前に傾けた姿勢で中門に近づく者を睨み下ろしている。
トップの写真/ 南大門両側に配される吽形像(左)と阿形像(右)
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リポート&写真/ 渡邉雄二
参照文献/ 名宝日本の美術「法隆寺」
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