京都・智積院の本尊「大日如来坐像」の美しい姿
日本では「大日如来」を本尊とする寺院は少ない。私の知る限りでは全国で二十数カ寺だと思う。京都では真言宗智山派の総本山「智積院(ちしゃくいん)」と鈴虫寺で有名な「華厳寺(けごんじ)」の二カ寺だろう。
大日如来といえば、真言密教の教主である仏であり、宇宙の中心にいる仏とされている。この真言密教は、弘法大師(空海)が中国から持ち帰り広めたものである。(ちなみに真言密教と同様に天台密教というのは天台宗を開宗した最澄によって広められた)
「大日如来」を教主として真言密教の聖地といわれているのが高野山の金剛峰寺で、
弘法大師が平安時代に開創した寺院。そして最澄が開創した延暦寺は天台密教の聖地として有名である。
仏画を学ぶものにとっては、「曼陀羅」は描く上でも教えにおいても基本になるお手本である。だから仏画を知るうえで欠かせない仏「大日如来」が常設に登場する。
先日、智積院の宝物館が、「弘法大師空海ご誕生1250年」を記念した奉修事業の一環として今年4月に開館されたので行ってきた。宝物館の内容の紹介は後日にし、まずは金堂に参拝させていただいた。本尊として数少ない大日如来像が鎮座されている。年に一度は参拝する寺院で大日如来像の拝顔を楽しみにしている。
教王護国寺(東寺)の金堂にある立体曼陀羅の中心に座る大日如来像とは趣が違う。東寺の大日如来像は、21体の仏像に護られながら曼陀羅を形成している迫力は想像絶する宇宙空間にいるかのようだ。一方、この智積院の金堂に座る大日如来像は本尊として安寧の世を願い続けている美しい姿に映る。
リポート&写真/ 渡邉雄二
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